今日の記事では、銀行員のかたに向けて書いています。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事はカテゴリー「徒然なるままにひぐらし。」です。以前、若き銀行員のかたに向けて記事を書きましたので、よろしければこちらもどうぞ。
●銀行員の生き方→ 人間に戻れ。あなたが良き人生を全うしたいと考えているのであれば。
ちまたの本屋では、銀行出身のおじさ・・・もとい、おえらいさんによる本がときおり平づみになっています。
ぱらぱらとめくりながら、ふむ、なるほど、と思ったり、おっちゃんだからだろなぁ、と蚊帳の外にもともと置かれて入社した私などはほとんど実感わかなかったりします。
このブログで何度か申しているように、私はもと銀行員です。
以前、ある地方のかたから仕事の際、「もと銀行員だったことを履歴として触れるほうがいいですよ。地方では銀行員は一目置かれる存在ですから。羨望のまなざしで見られるだけでなく取引もスムーズに運ぶはずです」と助言をいただきました。
へぇそうなんだ・・・とほとんどひとごとのように聞いていたのですが、ときおり人から「輝かしいご経歴ですね」と(お世辞かもしれないけれど)言っていただけることがあるので、たしかに「銀行員(Ginkoin)」というひびきは、日本では水戸光圀公の印籠の次ぐらいに威力のある言葉かもしれません。
私が銀行を退職したとき、いちばん感じたことは、「私って、人間だったんだな」ということ。
日系の銀行は保守の権化だったので、銀行員時代の私は自分を殺して仕事をしていました。だから、銀行をやめたら、自分という人間が戻ってきたという感覚です。
ちまたの本のごとく、私も銀行員について本を書こうと思えば一冊、かけてしまいます。(かなりエグい内容かも・・・)なので、このブログで銀行員について書き出すと、長文SEOもぶっとんでしまうくらいのちょー長文になりかねませんので、今日の記事では、目次としていろいろ書いてみようと思います。
★60すぎたら、ただの人。
もちろん、定年退職のことを言っています。
とくに日系の銀行は、年功序列や終身雇用制の最後の砦でしょう。そこに60まで安住できたとしても、定年退職で会社をやめたら、その肩書はもはや、社会では通用しません。
いっさい。残酷なくらい。
60でそれに気づくのがいやなのであれば、早々に転職するか、外の世界の人たちと密に触れ合う生活をされることをおすすめします。
定年前で退職してすぐれた表現者になられているかたもおられます。作家のIさん、シンガーソングライターのOさんなどなど。
★すごいのは●●銀行という名であって、あなたじゃない。
刺激的な表現であいすみませんですが、これは銀行員のかたに限らず、会社員のかたをみていて、勘違いしているかたがとても多いので、あえて指摘させていただきます。
鬼の首とったように、「私はどこどこ会社に勤めています」とは言わないほうがいい。その肩書がなくなったとき、苦しむのはあなたです。
★たのむから、保守的な考えはやめてくれ。
なんか、ふつーに会話してても、やたら格式張ってる人がいるのです。まるで、プライベートで居酒屋へ飲みに行くときも、上司の決済印が必要なんじゃないか、ってくらいにやたら、杓子定規にものをとらえるかたが。
こういうかたたちと話していても、私にはなんのインスピレーションも得られません。
They are not inspiring meです。
★人間としての顔をみせてほしい。
もちろん、銀行員の全員がそうだということではないですが、まず上がいて、そして同期がいて下がいるという序列付けを信じて疑わずに自分の価値観としている人がいる。
だから、話していてもどうも話がかみ合わない。
私は人間と話したいです。歯車やピラミッドじゃなく。
●では実際問題として、銀行員はどう生きると良いのか。私が思うこと。
銀行出身のおえらいさんは、ついこのあいだ退職しました、というひとがほとんど。なので、退職後の経験は正直、浅いです。私のほうがよほど、先輩。笑
実際に私が何十年にもわたってしていることや、私の友人・知人たちがしていることなどを記していきますね。
★立ち止まってはいけない。つねに動く。それも頭を使いながら。
★自分のかたがきや銀行名がまったく通じない世界へ少なくとも月に1回は飛び込む(趣味、コミュニティ)。
★外部の若者と話す(今の時代の若者、うんと先いってて面白いです)。
★SNSにつかる。スマホにつかる。ネットにつかる。
これらは世界の文化ともつながっているので、いちどはつかる生活を経験したほうがいい。十分やったら卒業してよいのだから。私のように。(LINEすらしてません。かつて大いにハマったチャットにしか見えないので)。
★音楽を聴く。それも幅広く(これは誰にでもいいたい)。
ガンズやレッチリ、フーファイ(FF)、ワンオクみたいなロック魂全開の音楽を聞いていると、自分がちっぽけな存在であることがわかります。
★ときには瞑想。マインドフルネス。
★他者に面したときはまず、「ありがとう」と口にしてみる。
★笑顔を意識する。
★楽器を演奏する。それも上手に。
★絵を描く。
★朝日をしっかり浴びる。
★季節の移り変わりを自然のなかで感じ取る。新緑がいつのまにか枯葉に、は人生もったいないです。
★出社、あるいは退社のさいは、4駅以上手前で歩いてみる。あるいはジョグ。
★ボランティアに参加。
★有給を取ってスーパーに買い物に行く。
★流行っている、と言われている場所へそっこーで足を運ぶ。自分の目で確認。そして、どうしてそれが流行っているのか、自分の頭で分析してみる。