ひとは、誰かを利用して生きているという前提。だから、大切な自分のエネルギーはまず、自分のためにつかうこと(お金も)。

今日の記事は、
私の経験や実感、友人の経験などから、
他人を利用しながら生きる、
ということについて書いています。
●ひとは、誰かを利用して生きているという前提。
●友人の例。
●自分の大切なエネルギーとお金、まずは自分が本当に使いたいと思うことに使おう。
昨日は次のような記事を書きました。



●ひとは、誰かを利用して生きているという前提。

そら

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すいません、挑発的なタイトルとなってしまいましたが、私がここ10年ほど、身に染みて実感していることを今日はじっくり、書いていこうと思います。

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この世は、誰かを利用して生きていくということが前提としてあります。オギャーっと生まれたときから私たちは親やまわりを利用して生きてきました。

利用」という日本語のひびきはさもしさがあるかもしれませんが、結果として利用していることになる、という例は世の中にいくらでも存在します。

セントアンドリュース スコットランド

たとえば、生命保険や医療保険。これらは、実際に保険金を利用する人のために、健康な人(の掛け金)を利用しています。もちろん、保険会社でも掛け金を運用してはいますが、超高齢化の現代、保険会社に保険金を請求する人は増え続けているので、保険請求をしばらくしなさそうな加入者が多ければ多いほど、保険会社は潤います。

そのせいでしょう、最近はやたらと、クレジットカード会社が保険会社とタッグを組み、「お得な生命保険にはいりませんか?」と手を変え品を変え、連絡してくるようになりました。

横浜元町のベンチ

クレジットカード会社は数年前、貸金法の成立により、ローンやキャッシングに規制がかかってしまい、手数料収入が減少しています。

クレジットカード会社と保険会社。双方の利害が一致したゆえの「夢のコラボレーション」。そう言えなくもありません。

上島のモーニング

これはなにも、民間の営利企業の話だけではありません。国民年金もしかり。ご存じのように、国民年金は支給開始前の世代が支給開始後の世代を数名がかりで支えています。WHOも認める世界一の長寿国「日本」は、超高齢化社会で年金受給者はうなぎのぼりです。

私は国民年金基金に入っていた時期もあるのですが、最近やたらと「再加入しませんか?掛け金、増やしませんか?」と連絡がきます。これも、受給者である人が増えているのだ、と私は身に染みて実感しました。

私が利用される、ということです。

(振り込め詐欺に何千万円と支払ったり、超ご高名な学者先生、土地持ち、資産もち、会社社長・会社会長なお金持ちのかたなどが同世代の高齢者さんたちにたくさんおられるのだから、まずは互助精神でかれらに頼んでちょうだい、と私などはニュースで詐欺事件をしったり、著名な学者先生がたのweb記事などを見ていて、いつも思います)

BelfastのATM

そのほかにも、こんなことがあります。町内会の運営は、若い層が利用されやすい。なんとか会の青年会などもそう。「入ってください」と言われて入ると、「若い人のほうがよくできるから。体力があるから」などと持ち上げられて責任あることや難儀なことを任されることが多い。

家の郵便受けにはピザ屋さんやすし屋さん、近くにマンション建てた不動産屋、廃品回収の業者さんなどなどからのちらしが投げ込まれます。

Nishi Shinjuku

街角には広告のついたティッシュ配りの人が立っていたり、交通機関には広告がわんさと掲載されています。それをみてお金を支払えば、潤う人がでてきます。支払ったひとは利用されています。

でも。残念ながら、世の中は献身的で感謝に満ちた人ばかりではない。自分の欲望に忠実に人からテイクし、ギブをしないで自分の目的を達成してしまう「巨大なエネルギー(高い波動、としても良い)の持ち主」も実際にいるのです。

テロリストがそうじゃありませんか。

略奪婚の著名人もしかり。

誰かが懇意にしているひとがあるいはその人が育てたひとが講演会をするというとき、その人から「参加してください」と声がかかり、頭数の一つとして「私」が駆り出される。参加料何千万、何万円、と支払うことを要求されて。

でもそうして駆り出された頭数のひとつである「私」にはなんのメリットもない。彼らから仕事を紹介されるわけでもなく、キーパーソンを紹介してもらえるわけでもなく、まして講演会の内容は「私」の仕事に収益性となって還元されるわけでもない、というような。

声をかけてきた人間は、人の好意に甘えている、と言い換えてもいい。「参加してくれるよね。私の声がけなんだから」。利益を享受するのは、「私」に声をかけてきたその人と講演者。双方、「ありがとう」と言い合っておわり。

実際にあった私の例だと、自分がいつも可愛がっているという女性が「持続可能性の勉強会」を開くことになったのでアナタも受講者として参加してください、とある人から連絡がくる。

私自身は10年以上も前に持続可能性や環境CSRに特化した専門翻訳会社をすでに設立していて(対応言語は100言語以上です)受講生ではなく講師としてなら快く参加するつもりだけれど、どうも声がけしてきた人間は、私の仕事をよく調べず、自分が可愛がっているその若い女性のために頭数をそろえるために私も「頭数、1」として声をかけてきたらしい、なんてことがありました。

私は余計なエネルギーを使うだけです。会社の営業でも、取引先のことは事前によく調べるものだと思います。それをやっていない。「頭数No.1」なのかもしれない。私は。ファミレスで客の注文を席番で厨房に伝えるみたいな感覚。「頭数No.1、参加」。

私は彼から勉強会の連絡がきたとき、そう思いました。

そのほかにも、人の体験談として世界的なセレブリティのもとで働く、ある日本人のかたの催し物に私が参加したとき。彼女はそこで、「ただずっとその人のもとで働き続けるだけでは、私はスポイルされる」と言いました。

そのときは「どうしてスポイルされることになるんだろう」とよく意味が分からなかったのですが、最近になって私はようやく理解しました。

青山一丁目

その女性にはとても高い専門性があり、それゆえにそのセレブリティが彼女を見つけ、声を掛けたわけですが、そのままその世界的な名声のあるセレブリティのもとで彼女が働き続けるかぎり、彼女の人生はその人を支えるだけで終わってしまいます。

だから彼女はときおり、ご自分の専門性をさらに研究できる場へ旅に出て研究している、と言っていました。

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横浜ありあけのカフェ店内

たとえば大学機関であれば、大学教授のもとでその教授が専門とすることを若い研究者が一緒に長年研究しても、高名になるのは教授ばかり、ということもあると思います。

共同研究としてではなく、まるきり無名・無償のボランティアで参加しているような立場の場合はとくに。

「誰かを利用して(誰かに利用されて)生きている」という点では、その教授のもとで長年研究した研究者たちも、私が参加した催し物の主催者である女性も、誰それに「利用されておわり」ということになりかねない。次の一手を打たないかぎり。

それが「スポイルされる」という意味なのだと私はようやくわかったのでした。

下田の日の出

●友人の例

私の友人で、声をかけられればほぼかならず、その催し物や勉強会に参加するという人がいます。人付き合いが本当によく、だからこそ私も彼女に信頼を置いているのですが、一昨年ごろに誰にも会いたくない時期があったことや、「心が病んでいた(彼女の談)」ことなどを去年、打ち明けられました。

大変だったね、とねぎらいの言葉を掛けましたが、私は内心、彼女にとても同情しました。彼女のように、誰からの求めにも応じていると、「自分のエネルギーがすべて、他人に利用される」という事態が起こります。

横浜港

世の中は、残念ながら、ギブアンドテイクのひとばかりではないからです。テイクしておわり、というひとは実に多い。

●大切な自分のエネルギーとお金、まずは自分のために、自分が本当に使いたいと思うことに使おう。

桜の花

けれど、私も誰かの力をたくさん借りなければならないことに遭遇することもあるはずです。だからこそ、「ずっとギブしつづけてくれたあなただから」と快く言ってもらえるような生き方(エネルギーとお金の使い方)をしたり、そういいながら手を差し伸べてくれる人、つまり人からテイクしておわり、のずるい人間以外の人、と付き合うようにしようと決めているのです。

「友達はえらべ」昔よく言われたとおりです。

おはな

「右の頬をぶたれたら左の頬も差し出せ」なんて習いましたが、それを子どものときからやっていたら私の心は悲鳴をあげました。

だから、同じ過ちをしないよう、そして私の友人のようにならないよう、あるいは、善意でスピリチュアルな相談や人の人生相談に無償で乗られるかたが心身を消耗したりしないよう、自分の大切なエネルギーは、まず自分のためにつかいましょう、と私は声を大にして言いたい。

そしてそれがまわりまわって、多くの人たちと一緒に、豊かさや幸せ、楽しさを享受できれば最高です。

計算高くなる必要もありますし、気を引き締めなくてはいけない。とくに、高いエネルギー、高波動の持ち主と接するときは。スポイルされないために。

自分や自分のエネルギー、自分のお金を大切にできる人が、まわりも大切に、幸せに、豊かにできる。私は自分の経験からそう確信しています。