米国の山中で車を運転
今日の記事では、
私が米国へ留学していたころに、米国山中を運転した経験について書いています。
●大自然の中にある国、米国
●箱根のヘアピンカーブも真っ青な、米国山中での「連続カーブ」の曲がり方
1)小回りの利く車
2)感覚と運動能力を大切に(目線は一転だけを見る)
米国での免許のとりかたについては以前、下の記事を書きました。
●大自然のなかにある国、米国
ニューヨーク市のような大都会があるせいか、米国では都市部での生活が中心のように思われるかもしれませんが、地図を見ても明らかなように米国は広い国土の大半がいわゆる「自然」です。
私が留学していたころも学校のあったEugene市を少し車を走らせるとすぐに起伏のある景色が広がりました。そして、ものの15分ぐらいで箱根のような蛇行する山道となります。
たぬきもでます。鹿もでます。
Oregon Coastと呼ばれる西海岸はさらに激しく蛇行していました。きれいなガードレールなんてほとんど存在しない。一歩間違うと、崖からまっさかさまなんじゃないか、とひやっとすることもありました。
オレゴンに隣接するワシントン州のシアトルにも車で何度か行きましたが、あの町はとにかく坂道が多い。信号で停車するごとに坂道発進してました。そしてEugeneとおなじく、シアトル市内から10分ぐらい車を走らせると、美しい自然が広がってきます。
(「Twin Peaks」のオープニングで使われたスノーコルミー滝に偶然にもたどり着けたときは本当に感動しました)
February 24 is celebrated by Twin Peaks fans worldwide as the day when Special Agent Dale Cooper arrived in the fictional town of Twin Peaks, which had many filming locations in the real town of Snoqualmie! See https://t.co/Bofe048EAR. pic.twitter.com/ccIPA9oSBb
— City of Snoqualmie (@SnoqualmieGov) 2018年2月23日
★★★Quoting from the official twitter site of City of Snoqualmie★★★
国土の広い米国の大自然を楽しむ旅行をされるかたもいらっしゃるでしょう。ご自身で車を運転するかたのために経験に根差したお話をしたいと思います。
●箱根のヘアピンカーブも真っ青な、米国山中の「連続カーブ」の曲がり方。
1)小回りの利く車
2)感覚と運動能力を大切に(目線は一点だけを見る)。
【解説】
1) 私は車が大好きです。
コレクションとしての車ではなく、運転するための車。助手席ではなく運転席に座る。笑だから、小柄な私に完全にフィットする、車体感覚がよくつかめるような、小回りのきくちっちゃな車が私には合っています。
でも、米国の自然のなかでは実は、小回りの利く車のほうが現地での運転に慣れていない外国人にはいいんじゃないか、とも思います。
いわゆる「アメ車」もアメリカらしくていいとは思いますが、運転を楽しむならだんぜん、小回りの利く車じゃないかな。
米国ではものすごくごついピックアップトラックや大型タイヤが10個もついているようなLog用大型トラックなども山中を走っています。
そういう車が対向車として走ってきたり、こっちが西日をもろに受けながらの運転であれば、かなりひやっとする場面に出くわします。
そういうとき、小回りのきく車であれば、ヘアピンカーブもわりと回りきれる。エンジンブレーキとハンドルのタイミングだけで。しかも、目線はたった一点だけを見ている。もちろん、対向車なんか見てません。笑
見たら、衝突する・・・。
2)ドライバー泣かせと言われる箱根の山道ですが、慣れている方はやっぱり上手ですね。プロのドライバーさんとか何度も運転し慣れているかたとか。人の車に乗ったり、前方の車の走り方などを見てそう思います。カーブでブレーキなんか踏まない。笑入る前に上手に、しっかり、減速する。体感をもとにベストタイミングを計算して。米国での山道の運転と同じです。
箱根には国道1号線に箱根を象徴するヘアピンカーブがありますよね。もちろんほかにも、山道らしい90度近くに曲がった道もたくさんありますが。
米国の山道や海岸沿いはあれがかなり、連続します。いま抜けた、と思ったらまたやってくる。
★目線
目線は、かなり前方のカーブのちょうど「頂点」のあたりをひたすら、見続けます。なんとなく視界に、向こうから走ってくるごつい車が見えたりしますが(笑)そこで恐怖心にとらわれずに、自分が曲がっているカーブの頂点だけをひたすら見続ける。
じーっと見つめる。
だから、どこまでいっても自分のまえにはまがった線の「山」の部分が見えているような感じです。
★体の動き
運転席に律儀に背中をおしつけてお行儀よく運転しなくていいんですよ。シートベルトから外れるんじゃないかってぐらい、自分の体を山道のカーブと「一体化」させます。
そう、一体化させるのです。
登りであっても、下りであっても。感覚としては、スキーのターンと似てるかも。スノボーもそうかもしれませんね(私はスノボーはやらないので想像ですが)。
90度のカーブであれば、自分の体も90度先に倒します。ハンドルはほぼ、固定された状態。ぐるぐる回したりなんかしませんよ。しっかり減速しているのですからね。
プロのドライバーさんの走り方を運転席の後ろから見たことがありますが、カーブではしっかり、減速をしているので、ハンドルがほぼ、固定されています。米国の山道で、のぼりがきつければアクセルはかなり踏みますが、a)視線、b)体の位置、c)速度 がぴったり合致していれば、ハンドルは動かしません。
ですよね?
私が山道の運転が好きなのは、自分の体感という感覚だけを頼りに無心になれるからです。