今日の記事では、先日、東京メトロ地下鉄内で、ビジネスパーソンたちが話していたことを盗み聞きした(笑)ことからインスピレーションを得て、書いています。
昨日は下の記事を書きました。
●盗み聞きするつもりではなかったのですが、ビジネスパーソン談義が耳に入ってきました。「人材のミスマッチ」について。
先日、東京メトロ地下鉄に乗っていたら、となりのおじさまたち(40代と50代か?)二人の話していることがいやがおうにも耳に入ってきました。
私の手元には首尾よく、アナログ手帳とペン(私はスケジュールをアナログ管理しています)。
ついつい、耳をそばだてて走り書きしてしまいました。
彼らいわく、「会社に『講師』としてやってくる人は、ビジネスマナー講師が多い。もとCAや地方女子アナは、ビジネスマナー講師になる人が多い。あと、リクルート(社)研修系。こういう人たちが、マネジメントやマーケ、英語を教えてくれるとこっちのニーズとすごくマッチするんだが。
CAは英語はしゃべれるけど、マネジメント系じゃない(数字の話はしない)。数字とかマネジメントについて話せる人は講師にはほとんどいない。もとコンサルで人前に立つことが苦じゃなければ講師にはよい、うんぬん」。
とちゅう、地下鉄内で轟音になったり、私に向かってご丁寧にお話ししてくださってるわけじゃないため、なんとなく「?」な部分もありましたが、おおまかに理解した部分は間違ってないでしょう。
どうです。ニーズがありそうじゃないですか。笑
大手コンサルの会社員のかたやMBAを国内外で取った人、博士号を有している若い人で統計学や数学に根差したビジネス系の話ができる(企業価値算出法などで)プレゼン上手なかたであれば、フリーランスとしてや副業として、できそうじゃないですか。
大手企業へ講師として出向いたり派遣したり。
私は講師系はスイマセン、ほとんど興味を感じないのでやるつもりはありませんが、どこでもビジネスのネタは転がってるんだとあらためて感じました。
(英語がしゃべれる能力のあるひとは日本人のなかでそんなにいないんだからなんとかかんとか~、とも言ってましたが、そこも轟音でかき消されて、私の耳はダンボになったまんまでした。しょぼん)
人材のミスマッチについてはよく耳にしますが、上記のおじさまビジネスパーソンの話もなるほど、と納得しました。私の知り合いでもとCAや女子アナ系はやっぱり、マナー系の講師をやってます。
これらの人がびっちり、数字やマーケ、マネジメントを国内外で勉強して「高度な学位として証明」できたら強いでしょうね。
くだんのおじさまビジネスパーソンのニーズは要約するとこんなことだと思います。
「自分でわざわざMBAとりにいったりするほどじゃないけれど、
1)企業価値算出法を教えてくれたり、
2)BSPLCFの読み方や作り方をしっかり教えてくれたり、
3)最前線のマーケについて教えてくれたりしてほしい。
(もしかしたら、地下鉄の轟音でかき消された部分は「英語で数字やマネジメント、マーケを語る方法も教えてくれるとなおグー」だったかもしれません)
それも、こっちが移動時間をかけて
4)どこかへ出向くのではなく、講師のほうからこっちへ出向いてくれると移動時間が省けて助かる」
ニーズのあるところに仕事がある、とはよく言われますが、ニーズがあってもまだまだ、ミスマッチもあるのだとあらためて感じたひとときでした。
●今の時代、どんなところに人材のミスマッチがありそうか。どんな人がひっぱりだこになりそうか。
私が取引先などからよく声を掛けられることは、
「うちにかかってくる海外からの問い合わせをコヤマさんとこに電話転送するのでやりとりしてくれないか?英語圏以外からもかかってくるから何言ってんだかちんぷんかんぷん。笑」「毎朝送られてくるfaxやメールの翻訳をお願いしたい」
など。
ようするに、外部の会社(弊社)でありながら、取引先のまるで一部のごとくに社内のことに精通してかゆいところに手が届く、「翻訳通訳部(外部付け)」みたいな存在になってほしい、ということ。
細かいサービスが求められる時代だとつくづく感じます、
そのほかにも、私がいちビジネスパーソンとして「あったらいいな」というニーズは、海外ニュースを徹底的に網羅しているニュースサイト。徹底的に、です。それも、ほぼ速報。
日本の芸能ネタがのっけに乗ってきたり国内ニュースが網羅されているサイトはありますが、海外ニュースがほぼ同時ってのは、ない。判断材料が増えるから助かるんですよね。私にとっては。
国内ニュースだけだとともすると海外ではまったく取り上げられていないことに過熱報道してたりする。そうなると、考えや基準まで押し付けられているようで腑に落ちない気になってくるのです。
判断は自分の頭でしたい。
ミスマッチがあるのは、人材が足りないということと、その市場がそれほど大きくないつまり「ゼニにならない」ってこともあると思います。
上記のビジネスパーソンたちの話でいえば、それだけできる人材はおそらく、「講師」はやらないと思います。
投資家になってレバレッジをかけて大金稼いだり自分で投資会社を興したりマーケ会社を興したりヘッドハントしてもらったり。
なぜなら、そのほうが儲かるから。
「講師」は拘束されます。移動時間も必要です。収穫逓増型でもない。たくさんお金を出してもらえるすごい講師の先生はほとんど、日経の大規模セミナー級です。ネームバリューがありますよね。
儲かる仕組みをどう作っていくか。どういうビジネスモデルなら稼げるか。それが解決されたらきっと、人材ミスマッチが解消されたり市場が拡大されると思います。
【小山ケイが考える、もっと儲かったり市場が拡大したり、ゼニについてなんとかすると、すごい人材とマネーが流れてくると思われる仕事&業界】
1) ESG投資家
海外では女性が多いそうです。日本ではまだまだ、ですね。Excuseでやってる企業が多いからだと思います。
持続可能な社会、地球のためにもここをなんとかしたい。
2)日本の映画業界
海外ですごい賞を受賞されていてもハリウッド映画と比べると資金がそれほど潤沢ではない、と思われる表現者のかたを見かけます。故・黒沢明監督ですら、資金難に陥ったことがあると聞いたことがあります。
マネジメント(それも、お金の)がすごければ、すぐれた日本映画(あるいは動画)はもっともっと世界に市場を広げられると思ったりしています。
3) 学校の先生
やることが増えてばかりで大変でらっしゃる。民間人で数字のことを語れたり、会社組織や社会でもまれつづけたような人材が教育機関にどんどん入れるようになれば先生方の負担も軽減されるでしょうし、なにより、現実味ある教育の場となって現場が活性化される。
児童や生徒の判断力や「サバイバル能力」も向上するように思います。