今日もカフェにて耳をそばだててしまいました。笑 還暦以降のかたがたの恋愛事情。

今日の記事は
大人なかたがたの恋愛事情について書いています。
●カフェにて。還暦前後お思われる男女の会話より恋愛事情。
●おひとりさまが多い世代?
昨日は下の記事を書きました。

●カフェにて。還暦前後と思われる男女の会話より恋愛事情。

虎ノ門のバー

見知らぬひとたちの会話は

ときに興味深い情報を与えてくれたり

巷の話題を教えてくれたり

一般の人たちの感性を知ったり、で

私はわりと好んで耳をそばだててしまいます。

虎ノ門ヒルズ(とらのもん)

今日も、

盗み聞きするつもりはまったくなかったのですが、

入ったとたんに静まりかえっていた店内で

その男女だけがしっかり

声が通っていたので、

耳にイヤフォンをつけていなかった

私の耳にも彼らの話が届きました。

お二人のお声がなんとも

艶っぽかったのもよかったのだと

思います。

しゃがれ声でもなく、

活舌悪くもなく、

さっこん流行りのスマホ口調

(なんかもごもご、ぼそぼそいう感じの)

でもなく。

二人で話す音量でありながら、

それぞれの口腔内でよく響いている。笑

サントリーホール天井

なかなかに興味深いお話でしたね。

たぶん年齢は還暦前後だと思うのですが、

この年齢で

艶っぽい口調で

楽しそうにお話されている男女、

といったら

ご夫婦かな、と思ったのですが、

女性のほうが

「こないだ●●さんに『つきあってください』

って言われたのよ」

と言い出したので、

あれ、ご夫婦ではないようだわ、と

わかりました。

横浜元町

「恋人たちの予感」の

ビリークリスタルとメグライアンのような

関係なのかしら、とも想像してみたのですが、

話を聞くごとにどうやら、

仲の良い職場の同僚、ということが

わかってきました。

(私は少しだけ

人より想像力がたくましいところがあり、

すこしの言葉尻や情報から

頭の中でつい、

物語や映像を構成することが多いのです)。

朝のシフトがどうとか、とか

いや、あの人は怖い人だから

シフトを朝から夜勤に変更してください、

なんて頼めない、とか。

これってシフト制が組まれている

職場の会話、ですよね。

スーパーか、

あるいは病院か、

介護施設か・・・。

私が彼らの話を聞いていて

興味をひかれたのは、

還暦前後のかたたちで、

わりと独り身のかたが

おられる、ということ。

今日のお二人の職場がたまたま

独り身の方が多いのかは

わかりませんが、

お二人の話をきいている分には、

「あのひとは独りでしょう。

誰それさんもそうだし」

「あのひとだけはご結婚されていて

子供さんもいたわよね」

などと話しているので、

若い層よりも意外と

還暦以降の独居率のほうが

高いのかも、

と感じました。

そのなかのおひとりが、

今日私が耳をそばだてた中年女性に

「おつきあいしてください」

とお願いされたとのこと。

うさぎのおきもの

でも、女性にとっては

「・・・うーん。悪い人ではないのだけどね、

あのね、なんというのかな、

いや、私も同じ気持ちだったらね、

両想いってことで、はい、って

なったのだけど、その人がね、

あの・・・男性に見えないのよ、私。

こんなおばちゃんに言ってくれるなんて

ありがたいとは思うのだけど、

男性というよりもやっぱり、

お友達なのよね、彼は私にとって。

だから、ごめんなさいって言ったの。

これからもお友達でってことで」

「いいやつ、って感じだもんね」

「なんか幸せなかたで、

完全にご自分の世界に入っている感じで、

だから同じように、人のいい女性とだったら

うまくいくんじゃないかしら。

私はごめんなさい、だったけれど」

おはな

コクるというのはすこしばかり

襟を正して言わなくてはならない

こともあります。

それが、還暦前後の大人なかたとなると

心をしっかり決めておっしゃったのかも、

と思ったりしました。

おはな

とはいえ、

「お友達にしか見えない・・・」と

思う女性の気持ちも

よく分かる。

今日の女性は

明確に言葉にして表したわけではないけれど、

意味を含んだような

「だって、ねぇ・・・」という問いかけや、

笑い声などから、

私はこんなふうに彼女の想いを

想像しました。

庭先のアジサイ

「申し訳ないけど、

彼にはときめかないのよ。

私が男性に対して感じるときめきが、

彼には、ない。

もちろん、いい人よ。友だちなんだし。

でも、この人と四六時中、

ずっと一緒にいたい、

この人の声をいつも聞いていたい、

この人の姿をいつも見ていたい、

この人の吐息を感じていたい、

この人と言葉を交わさなくても

何かを一緒に感じていたい、

そういう気持ちがごめんなさい、

まったく湧いてこないのよ。

申し訳ないのだけれど」

そういう思いや好みは

年齢に関係なく

同じだと思います。

●おひとりさまが多い世代?

大坊さんのコーヒー。大倉陶製のカップ。

お二人の話から、

「おつきあいしてください」

とおっしゃった男性か、

あるいは別の男性が、

「だれにでも言ってるんじゃない?」

となって、

私はさらに考えこみました。

そら

さきほども書いたように、

還暦以降の独居率や独り身率はおそらく

さらに若い年齢層よりも高そうだけれど、

理由はもちろん、いろいろあるでしょう。

うまれてからずっと独身を貫いているかたも

おられるでしょうが、

60歳前後になると

お相手のかたを亡くされたり、

離婚されたり、

というかたも増えてこられる。

鶴岡八幡宮の茅の輪

私の知り合いを見ていてもそうです。

結婚と離婚を繰り返している人がいて

(まるでオラクルのラリー・エリソン。笑)

離婚してから

「さみしいさみしい」と言い出して

婚活して、

再婚する人もいる。

これは男性に多い。笑

還暦以降の恋愛事情が他と違うのは、

独りではない生活を

何年も経験してから離婚して感じる

さみしさを抱えている人がいるということや、

現実的な問題(介護や入院の保証人問題など。

いまは入院するにも二人以上の保証人が

求められます)があるということなど、

精神的なものと現実的なものを事情とする

背景を、その恋愛が背負っている場合がある

という点だと思います。

カフェで今日、女性が打ち明けていた

ご自分の気持ちを振り返っても

そう感じます

「こっちも好き、っていう

おもわせぶりな態度をしたことは

ないはずなのだけれど、

なんかそういうこと(告白される)

になろうとは思いもしなくて。

こうして並んで座ったこともないし。笑」)。

若い層は好き嫌いで結婚したり

(いや、嫌いで結婚はしないか。笑)

事実上のパートナーとなったりしますよね。

でも年齢を重ねるごとに

それぞれの事情や条件、

精神状態、

あるいは「関係者」などとの関係によって

さまざまな恋愛事情となっていくかもしれない。

しがらみ?

保守性?

「大人の事情」?

体力はおちていくなかでのさみしさや不安?

★資産家の老年者は、籍を入れると

親族前妻の子どもがモノを言ってくる?

だから事実婚にする、とか。

★長年結婚を経験したあとの

熟年離婚で、

独りで暮らすとさみしさを感じてしまう。

だから、伴侶が欲しい、とか?

(私の知り合いです)

★日本でとにかくもとめられる「保証人」。

(しかも、決め事がこまかい)

伴侶が必要、とか?

「コクられた」

というとても個人的なことを

相談したり

こうしてカフェでゆっくり、

二人だけで楽しく過ごす男(女)友だちがいる。

私には、あの艶っぽい通る声で

仲良さそうに楽しく話す

還暦前後の男女の関係性や雰囲気は、

なかなかに魅力的で、

これぞ恋人(あるいは夫婦)!

だと思ったのですが、

違いましたね。残念。

そら

日本に生きる中年以降の人間にとって

恋愛事情はわりと深刻かつ

現実的なものに

ならざるをえないことがあるのかも、

と思ったりしました。

とにかく日本はこまかい決まりごとが多い。

良くも悪くも。