「Be + 形容詞」はどんな置き換えができるか(英語で文章を作る作り方)。

スコットランドセントアンドリュースの鉛筆

今日の記事では、
「Be動詞プラス形容詞」を置き換えた場合、どんないいまわしがあるかを考えてみます。
●「Be+形容詞」を置き換えた場合の例をいくつか考えてみました。
●大学受験の「英作文対策」。
前回、「英作文のコツ」として「Be動詞はできるだけ使わない」とした記事から受けています。

●「Be+形容詞」を置き換えた場合の例をいくつか考えてみました。

"Keep out" tape


前回、「be動詞は多用しないほうがいい」(と、私は卒業した米国大学で習いました)と上記のリンク記事内で書きました。理由も書いています。

では、たとえばどんなふうに言い換えてみようか。今日は、その一例を考えてみたいと思います。

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以前、「感情に根差した言葉は英会話で使うと効果がある」と書きました。たとえば。

happy

fine

beautiful

interested

そして、サイコーにかっけー(笑)、crazyなどなど。そのほかにも、ビジネスプレゼンやTEDなどでもよく使われる形容詞には、

understandable

tangible

creative

breathtaking

memorable

etcetc.

私のブログのタイトルである「Feel this precious moment」のprecious」も形容詞です。

六本木ヒルズから見る新宿方面

◆口語の場合

で、これらを使う場合、口語であれば例としてこうなる。

I’m happy.

I’m fine.

She’s so beautiful.

I’m so much interested in the event.

He is crazy.

His speech was understandable.

His expression was tangible. 

I’m creative. 

The scenery was breathtaking.

His face was memorable.

◆英作文は本来クリエイティブな作業

さて。

上記で使っている「’m (am)」「was」などのBe動詞を使わずに、表現してみるとどうなるか。ここが、クリエイティビティのみせどころ。実は、私が翻訳という仕事の大好きな点がこういうところです。

とらやカフェ

厳格な法律文書や技術マニュアル、医薬・医療関係の文書であれば「正確な翻訳」がとにかく問われますが、たとえば企業のIRサイトや消費者向けのサイトなど、自由度があり、依頼主側も意訳をもとめてくるような文書の英訳はクリエイティビティが求められる。

大学受験の英作文も、クリエイティビティが求められる、と言っても過言じゃない。

だからこそ、「マニュアル」のない英作文対策という受験勉強をどうしたらいいのか、と戦々恐々としている(らしい)人が多いのです。

箱根

◆では置き換えた場合

クリエイティビティは過去モンとかマルティプルチョイスとかまるバツ式で解決できるものではないから。そのひとがそれまでの人生において潜在意識を通して自分で培ってきた才能や能力をどれだけ開花させられるか、ということだから。

 

★I’m happy. I’m fine.

何に対して「happy」だと思ったのか?「fine」なのか?そのhappyにしてくれたものを主語にしてみれば、be動詞を使わなくて済むことがあります。

   *My mother always encourages me to become powerful.

   She makes me happy.

   *Although we separated, I know that our everlasting memories ease the pain.   

★She’s so beautiful.

形容詞を名詞にしてそれを主語(s)にするやりかたがあります。一例です。

Her beauty impresses me.

Her beauty convinced me that she deserves  the honor. 

 

★He is crazy.

なぜかれはそうまでしてcrazyなのか?ハワイの“Crazy Shirts”を着ているからか?それとも、”Crazy Salt”が大好きだからか?

冗談はおいといて、”Why?”を考えてみるというのもひとつの手です。

 

●大学受験の「英作文対策」→毎日、書いてみる。とりあえず、「Be動詞」以外を使いながら。自分のクリエイティビティを信じながら。

そら

【要点】

1)毎日、少しでもいいので書いてみる。

2)最初のとっかかりとして、

「Be動詞以外で表現できないか」考える作業。

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文章は、何語であっても書かないことには上達しません。書いた人の人となりや息遣いが感じられる味のある文章や「なになに節」とすら言えるその人の文体がにじみ出る文章が書けるようになるのはそのあと。

大学受験の英作文対策に、「味のある文章」のレベルまで求められるのかは不明ですが(ぶっちゃけ、採点する側が「味のある文章」を理解できない、ということは考えられるのですよ。残念なことに・・・

英作文対策のとっかかりとしてお勧めしたいのは、

1) Be動詞を使わないでほかの言い回しができないかどうか、考えてみる。
2) そして、毎日、少しでもいいので英文を書いてみる。こつこつと。

Seattle's Best coffee

語学の勉強が難しい、といわれるのは、付け焼刃が利かないからです。習得自体は難しいものじゃない。私から言わせると、競争率何十倍の超名門国公立の受験のほうがはるかに難しい。

ただ、その「コツ」を知っていなかったり、知っているひとがまわりにいなかったりするから、語学の習得すらも難しく感じるのだと思います。何十倍もの競争率を勝ち抜いて超名門国公立に入学した人にとっても(しつこい?笑)

文章を書くこと自体は本来、とても楽しいものですよ。日本には残念ながら、文章を書く授業がほとんどありません。

でも、文章を書くことが楽しい、と感じる人がいるからこそ、作家さんがいたり、エッセイストさんがいたり、ライターさんがいたり、翻訳者(つまり、私)がいたり、シンガーソングライターがいたりするわけです。

なにしろ、クリエイティブな作業ですから。

脳みそがこことは違う、大きくて広くて深い、違う次元とつながる感覚。宇宙から降ってくる感覚。

横浜港

「どんな問題が出るんだろう」と不安に思ってる受験生は多いかもしれないけれど、楽しみながらやってみて、といいたいです。

できれば高校に入ったらすぐに。付け焼刃が利かないから。でも、「こつこつ」が効いてくるから。

The pen is mightier than the sward.