上下関係が厳しい日本社会で使われる日本語は敬語があります。
敬語や丁寧な言い回しなどは、
日本語を表す特徴として
あげる人もいます。
そのせいでしょうか、
「英語にも丁寧な表現がある」ということを
知らない人は多いような気がします。
あなたはどうですか?
今日の記事では、
英作文も日本文と同じく丁寧な表現や使えるフレーズなどについて書いています。
●英作文も日本文と同じく、丁寧な表現がある。
たとえば、「略さないで書くこと」など。
●使えるフレーズ。「understandよりもcomprehendを、wayよりもmannerを」
●まとめ。
昨日はこのカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけ)では下の記事を書きました。
●英作文も日本文と同じく丁寧な表現がある。
よく
「日本語は難しい、敬語があるから」
「日本語は相手に
よって使い方が変わってくる」
などと言われますよね。
でも、英語でも程度の差はあれど
英作文の際には丁寧な表現というのはあります。
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日本で受ける英語の授業で
文法としても習うのが、
“do”や”does”の否定形は
“don’t” “doesn’t”。
そのほかにも、
isn’t
wasn’t
weren’t
などなど。
これらはすべて、
「省略形」です。
「私は~です」というときも、
“I’m なになに”
と習います。
でも、英作文であれば、
できればこれらは
省略しないほうがいい。
そのほうが丁寧に聞こえ(見える)から。
正式な、フォーマルな文章に見えるから。
こういう話、
学校の授業ではほとんど、
教わらないでしょ?
私もそうでした。笑
私がこれを教わったのは、
英語圏である
米国大学に編入学したさいです。
受講していたWritingの先生が
ホワイトボードに
don’tだかdoesn’tだかと
いったん書いたのですが、
「あ、ここはちゃんと丁寧に
略しないでかいたほうが
いいわね」
といって
do not
(あるいはdoes not)
と書き直したのです。
そのときに私は初めて、
「あ、英作文では
丁寧に見えるのは
略さない書き方なんだ」
と知ったのです。
いま翻訳者として
たくさんの英語による文書に
日々かかわっていますが、
たしかに、
正式な文書、
それも非常に重要なものは
言葉を略したりはしていない。
たとえば、
契約書がそうです。
受験生がビジネス関連の
膨大な契約書を目にする機会は
ほとんどないと思いますが、
ビジネスパーソンであれば、
「ああ確かに」
と思っていただけるかと思います。
英語を略する書き方は、
文字数を少なくして
素早く情報が伝達できる
可能性は秘めているけれど、
それを文章に用いるときには
注意が必要です。
だから、
英作文をするのであれば、
まずはこういう細かいところに
注意を払うところからやってみる、
という方法を私は
プロとしてお勧めしたいです。
先日お伝えしたように、
ということと同じく、ね。
【例】
I’m → I am
I’m not→ I am not
You’re → You are
You aren’t → You are not
They’re → They are
shouldn’t → should not
‘ve 過去完了形 → have 過去完了形
などなど。
時間のあるときに、
リストアップして
「あ、この略もこんなふうに分解(?)
できるね」と
自分で調べてみてくださいね。
●使えるフレーズなど。
そのほかにも、
知性を感じる言葉や、
より力強く訴える言葉、言い回し
などがあります。
たとえば、
これも以前、ブログで書いたことがありますが、
「理解する」や「方法」などの英語は、
“understand”
“way”
と習いますよね。
日本の英語の授業では。
口語でもそう言ったりします。
でも、より相手に知的な印象を与えたり
フォーマルな印象を与えたりしたいのであれば、
understandよりはcomprehendのほうが、
wayよりはmannerのほうがいい。
そう私は米国大学のWritingの授業で
習いました。
なぜ?
すいません、私自身はそれらの言葉について
じっくり調べたことがないので
「そういうものなんだ」と思ったのですが、
言葉のなりたちそのものに
理由があるのかもしれませんね。
日本語であれば、
大和言葉よりも漢語のほうが
格式張って論文調になるように。
(茶の湯の世界では、
その昔、中国で制作された茶器は
『唐物(からもの)』と呼ばれて
日本で作られたものより
格上で扱われました。
茶の湯が古くに
中国から来たものだからかもしれません)
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【そのほかの例】
1)Be動詞は多用しないほうがいい。
先日お伝えしたとおりです。
【小山ケイ過去記事】英作文ではBe動詞はできるだけ避けよう。
「自分の将来の夢について」
であれば、なりたいもの、自分に影響を与えた人などを主語にして、それがどう自分に影響しているか、と表現するほうが英文として力強さが出てきます。
e.g) The music, dance, and artistic performances of Justin Biever have so much impacted on me. Therefore, I can easily imagine that I would work for the global show business in the future owing to him.
2)1)のように、「that」を入れるべきところは入れる。
これも、省略しない。
口語では省略されるけれど。
~that~
興味のあるかたはぜひ、同じように英作文に利用するとより知性や理性をアピールさせられる表現を探してみてくださいね。
●まとめ
いかがでしたか?
今日は下のようなことを書きましたよ。
付け焼刃がきかないのが語学の勉強ですが、
「こつこつ」が生きてきますからね。
Go for it!
1) 英語にも丁寧に響く言い回しや表現は、あり。
たとえば英作文では、
I’m
I don’t
She doesn’tのようなところは、
略したりせずに書く。
2) 口語で頻度の高い言葉が
かならずしも知的な印象を与える
というわけではない。
英作文を書く際に、
より知性や理性を感じさせる言葉を探そう。
3) 1)2)とも日本の学校では教えてくれないことだけれど、
「英作文が出る目的」と照らすと、
とても効果的で重要なことでもある。
「国際社会で日本国外の人たちとも語学に渡り合える英作文の能力を身につける」
【予告】次回からは、ビジネスパーソンに捧ぐ
「英作文のコツ」について書いていきまっせー!