Q) 受験勉強を頑張ったせいか、英語の「読み書き」はできるのですが、英会話、とくに発音が自分の場合どうもよくありません。
A) 英語(の発音)は音楽ですよ。音楽はお好きですか?「英語のリズム」を感じてください。
「超」がつくような偏差値の高い有名大学を受験勉強で合格して入学したようなかたに多いのですが、「読み書きはできます。でもしゃべりはだめです」とおっしゃる。
今日は「英語のしゃべり」、とくに発音について書いてまいります。コツは「4つ」。
【具体策】
1) シンコペーションを感じる。
(あるいはファンクでもいい)
2) liaison に気を付ける。
3) 確認する。
4) 長文を音読する。
●私には英語は音楽に聞こえます。だから英語圏(米国)からJazzが生まれたんですね。シンコペーションするから。コツは【4つ】。
具体策)
1) シンコペーションを感じる。
2) liaison に気を付ける。
3) 確認する。
4) 長文を音読する。
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1) 英語からシンコペーションは切り離せません。
Pharrell WilliamsがフランスのDaft Punkとコラボレーションしてグラミー賞を受賞した「Get Lucky」や、彼オリジナルの「Happy」などは、これでもか、というぐらい英語のファンク感(子音を強調するような発音。あるいは「タメる」)が満載です。
Percussionistである私などは夜も眠れないくらい興奮します。笑
★★★★★Official YouTube video of French Duo, Daft Punk’s★★★★★
Pharrellの歌がうまく歌えたら、英語の発音は完璧ですよ。
★★★★★Official YouTube video of Pharrell Williams’ (Marry me, Pharrell xoxoxo)★★★★★
具体策1)のシンコペーションは、Jazzの大切な要素。のちに生まれるRock(‘n Roll)にもシンコペーションは受け継がれていきます。
以前このブログで書きましたが、英語は子音(consonant)だけを発音する言葉もある言語。ちょうど子音のところが次の母音(vowel)付きの言葉に移るときにファンクするからシンコペーション感が生まれます。これが、1)の理由です。
いっぽうの日本語は、ほとんどの言葉に母音がついている。だから英語の「Bye bye」が日本語では「ば(ba)い(i)ば(ba)い(i)」と発音される。赤い太文字が母音。そして、すべての音が四分音符の連打。
♩♩♩♩ ba-i-ba-i (“Bye-bye” in Japanese)
2) のliaison とは、前の単語の母音・子音が、次の単語の母音・子音とくっついて発音されることです。
例】I’m on my way.
響きとしては、日本語の「アイム・オン・マイ・ウエイ」よりは、「アイモマウエィ」とネイティブは言ってるように聞こえる。私には。そのほかにも、
on a オナ
in a イナ
私は米国大に留学してからも、英語にさんざん苦労しつつも、発音だけは大丈夫だったようで、ネイティブに発音が通じなかったという経験はほとんどありません。あるとすれば地名とか人名の発音。小さいときから楽器をやっていたおかげだと思います。音楽に感謝 (Thank you for the music)!
liaisonのコツは、とにかく「文字」と「実際に聞こえる音」を何度も何度も、「目と耳」で同時に確認すること、だと思います。聞き流すだけではなく。
3) 確認する。
文字をみて、自分だけで発音しても、それが間違っていては通じません。便利な世の中です。いたるところに発音が確認できる無料のサービスがあります。利用してください。
Google翻訳であれば、speaker iconのところをクリックすると、女性のロボット音声で英語の発音を教えてくれますよね。
大切なことは、つねに確認する。自分の思い込みで間違って覚えていることもあります。
4) 長文を音読する。
上記の1-3ができるようになったら、次第に長文を声に出して読むようにします。よく短いフレーズやスラングだけを覚えようとする方がおられますが、それでは私が昨日書いた、「会話を続ける。それも英語で」をすることが難しくなります。
ビジネスパーソンがビジネスで使う英語は、自分の意見や営業トークを述べるときだと思います。それは決して、短いフレーズやスラングでは補えない。売るもの(買うもの)の金額が高くなるほど。相手とよく話して説明を受けたり説明したりしないと納得できないから。
“What’s up?”なんて挨拶してくるビジネスパーソンから
「はい、ではアナタから飛行機一機、買います」
なんて即答、
私はできません。
ざけんなー!と(笑)。
(そんな輩、いないとは思いますが)
長文を音読すると、liaisonもわかってきますし、意味を分かりながら読むようになります。
私は帰国して人前で英文を読んだことがあるのですが、そのときに講師のかたが「コヤマさんは英文の意味が分かって読んでいるかたですね。留学でもされましたか?」とおっしゃいました。自分ではまったく気づかなかったのですが、どうもthat/who/whichなどの関係代名詞のまえやinなどの場所の前、そのほか、意味が変わる箇所などで息継ぎしたり区切って読んだりしていました。
意味を理解しながら読めるようになると、どこをliaisonにするかや、息継ぎすべき場所、ひと呼吸おくべき場所などがわかってくるようです。
●「L」と[R」。「Left」と 「Right」じゃないですよ。笑 英語がそれっぽく聞こえる魔法。
これは持論です。
私は10代のころから洋楽が好きでよく聴いているのですが、ネイティブアーティストの歌を聴いていたり自分でも歌っていて、「L」や「R」の音を意識して発音すると、なんとなく、きれいな英語の発音に聴こえるのです。私には。
いや、私が言いたいのは「日本語にはLとRの発音がないのでそれが難しい」というような、よく言われていることではありません。
私がいいたいのは、LやRのつづりがあるところをしっかり発音すると、英語が英語らしく聞こえるということ。
family
tree
drop
life
beautiful
lost
call
たとえば上の単語のLとRのところです。これが、洋楽の歌詞の中にあったとして、アーティストの曲を聴きながら一緒に歌ったりすると、LとRの箇所がものすごく、心地よいのです。曲自体も英語の発音と同じく、シンコペーションしてるので。
Lは上の前歯の裏側に舌の先を少しつけて発音するイメージ。
Rは口の中の前、四分の一のあたりの空間で、舌先を軽く巻いて音を出すイメージ。
きっと、日本語にはない発音だからこそ、私の中で好奇心がマックスに達して、面白がってるのかもしれない。子どもがおもちゃの小太鼓をポンポン鳴らしたり、積み木の感触を楽しんでいるように。
脳みそのストレッチ運動です。