先日は、「夢や目標は、人には言わないほうがいいときがある」ということについて、下の記事を書きました。
今日はそのなかから、「相談できる人間の見極め方、小出しにする方法」の詳細についてさらに書いていきます。
●「この人は話してもいい人かどうか」「相談してもいい人かどうか」。すべてにおいて言える見極めかた。
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先日私は上記の記事内で、「言っていい人は経験をたくさんつんでいる人。そして人ができている」と書きました。私が感じる特徴は下のようなかたたち。
1) 精神が変わらない人。態度が変わらない人。
(ましてや、気分屋ではない)
2) 人を応援する心意気がある人。それも建設的な。
3) 明確な自分軸と審美眼がある人。
4) バランスがとれている人。
5) 経験をたくさん積んでいるので、ものさしがたくさんある。
自分の夢や目標、相談事を小出しにすると、相手の反応がうかがえて判断基準ができます。
小出しにする利点は、a)あなたが持っている夢や目標のコアな部分を傷つけられない可能性が高いこと。b)あなたのアイデアが彼・彼女に盗まれる可能性も低いこと。
人によっては小出ししただけであなたが何をしようとしているか、わかってしまう人もいます。それはそれで、「鋭い地頭のいい人」ということですので、さらに相談してみるべきかたと言えます。
反対に、小出しにしたところからなにやら自己判断で勝手に話を作り上げて、「もしかしてこういうことをしようとしてるの?それならやめたほうがいい」と言い出すひとがいる。即、話を切り上げましょう。笑 上から目線ですし、埒明あきません。
a) あなたのせっかくの夢や目標が傷つけられたりしたら、それだけで「やっぱり夢はかなわない」と思ってしまいやすくなります
b) 「やめたほうがいい」といいながら、言った本人がこっそり陰で・・・なんてことになりかねません。「●●くんが好きなの。告白しようかな」「やめたほうがいいよ、あいつ遊び人だから」。そう言ったA子は、かねてから自分も好意を寄せていた●●に接近しはじめた。「これでライバルは減った。●●はあたしのもの」。笑
経験と年の功で、相手が相談できる人かどうか、私もだいぶわかってきました。私が実行している具体的な見極め方を6つ、ご紹介します。
1) 自分の経験したことのエピソードがとにかく豊富な人間。そして人からたくさん話を聞いていることがうかがえる人間。そこから判断した「自分の言葉」で語っている人間。
→ 説得力が違います。そして、「人にたくさんあって、人から話を聞いて、人から何かを学ぼう、教えを乞うてみよう」ということができることのあかしだと思います。自己完結するのではなく。→ つまり、自分オリジナルの「ケーススタディ」がたくさんあるということ。笑
2) 私の夢や目標、相談事に対して、「まずはじっくり、話を聞いてみよう」としてくれる人間。
→ 色眼鏡をかけていない。そのような夢や目標、相談事を持つ「私」にイタコしてくれる。
4) (つまり)言動がニュートラル。バランス感覚のある人。
→ 芸人さんや芸能人のかたなら、大げさな言動も芸の一つとして面白がられるでしょうが、「ものを相談する」という点においては、言動は偏りのない人がよいです。色眼鏡をかけずに、イタコしてもらえますので。
5) 想像力のある人。
少しの内容でも、そこから得た情報を頼りに、自分で具体的に要点や話が分かる人。地頭のいい人でもあります。こういうかたとは究極的には、「言葉はいらない」みたいなことになっていきますよ。笑
だから、たとえばつらいことを相談するとき、あまり言葉にできなくても、相手が想像力を駆使して話を理解してくれることがある。天の存在の人ですね。こういうかたは。
*さいきん、Steve JobsのStanford gradsむけのcommencement speechを動画で改めて見てみました。ご自身の「おいたち」について、自虐的とも思える平易な英語で、淡々と話している箇所などは、言葉数が少ないだけに、かえってこちらの想像力が掻き立てられて、おもわず涙が出てしまいました。Stanford gradsもきっとそうだったんじゃないかな。相談するさいに、言葉を選んで理路整然と話していくことも、相談者としては大切かもしれません。相手の想像力にゆだねるという点で。
6) 「一緒に解決しよう」「一緒に深堀してみよう」「一緒になにかを創り出してみよう」「一緒に高みにいこう」という姿勢がある人間。
●もっともらしい「数値」を出してくる人間には注意したほうがいい。
先日も書きましたが、今の時代、数値はAIに教えてもらったほうがよっぽど正確ですよね。笑 だから、あなたが小出しにした自分の夢や目標、相談事を、なにやら数値で語ろうとする人がいれば、そこで切り上げたほうがいい。彼・彼女は数字の話に終始するはずですから。
感情に根差した言葉がほとんど出てこないのですよ。こういうかたはなぜか。「おもしろいね」とか「なるほど」とか「すごいね」とか「え、そんなこと考えてたの?知らなかった」とか。「頑張ってね」とか「応援するよ」とか「わかった。何か手伝えることあったらぜひ声かけて」とか。その人と人としての距離感が縮まるような言葉。それが、ない。
でも私は「人間」に相談してます。「人間」に夢、語ってます。目標、語ってます。PepperやAiboに語ってるわけじゃない。そしておそらく多くのかたは、夢や目標は、機械にではなく、人におっしゃってるはずです。ググってGoogle検索の機械は使っていたとしても、結果に表示されるのは、人が創ったブログだったり動画だったり記事だったりしますよね。
その人が上記の1-6をどれだけ有しているか、は、相手がどれだけ「自分は人間である」ということを認識して行動してきたか、ということの裏づけなんじゃないか、と私には思えます。
人文系という分野がありますよね。大学以上の高等教育の学問で。ここがすっこぬけてる感じ。わりと、AI信望者に多い気がします。
文化人類学、民俗学、音楽、美術、文学、映画、演劇、歴史、人文地理学、語学、そして哲学など。
1)はいっけん、AIのDeep learningで応用されそうに見えますが、おそらく融通がきかないと思います。AIには。つまり、微調整ができない。イレギュラーケースへの対応。各個人の違いの把握。
★なにかの事情で、昨日と今日の言動が違う人がいる(誰かに脅されているとか、大きな心配事ができた、とか)。
★天候や体調によって、表情や言動が微妙に違ってしまう人もいる(というか、人間であれば私をふくめて、そんなことはときおりありますよね。
上記の「気分屋」「態度が違う」というのではなく、たとえば高熱をだしているときに、いつもどおりの明るい表情で活舌よく話をすることはできないと思います。
頭がふらふらしているというのに)
人間であれば、「あれ、体調が悪いのかな」「なにか心配事でもあるのかな」と自分が有しているものさしを駆使して相手の少しの違いでも判断しようとしますが、機械なら「いつものAさんとは微妙に違う。よってこの人間は赤の他人である」と判断して「ID認証を却下」するんじゃないのかな。私の想像ですが。
つまり、私がいいたいことは、人間に夢や目標、相談事を言うのであれば、「自分は人間である」と認識して経験をたくさんつんできた人にしたほうがいいですよ、ということ。相手がどんなに高い学位を有していても、どんな大企業に勤めていても、どんなに社会的にステータスのある仕事をしていても、「言わないほうがいい人間」である可能性もある、ということなのです。
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