今日の記事では、外国人から私がときおり言われる、「日本では英語が通じない」ということについて書いています。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事はカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」です。前回の分は下の記事です。
(我が母校青山学院の駅伝チームOB森田くん、下田くん、一色くん、林くん等々が就職したGMO社です!私がひそかに応援してきた島貫温太くん(帝京大)もGMOチームへの参加が決まりました!やった。実業団からも目が離せなくなります)
●全員が英語ぺらぺらになる必要はないけれど、主要な人たちは英語が話せたほうがいいかも。
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私が外国人からときおり言われることのひとつに、「よかった。ようやく英語が通じる人がいた」というのがあります。これは旅行者や留学生のレベルではなく、たとえばプロのミュージシャンとして来日していて、ビジネスとして打ち合わせをしたり、質問したときに通じる言葉で回答が得られるレベルということです。
旅行者であれば片言でも日本語を話すことが求められるでしょうし(反対に、こちらから外国に行くときがそうですよね。ガイドブックや通訳翻訳機械を手に現地の人に通じる言葉を伝えようと「こちらが」努力する)、留学生なら当然、日本語を話せるレベルにまで自分自身がならざるを得ません。
けれど、ワールドツアーなり短期滞在なりで来日しているプロミュージシャンや、あるいは外資系企業で本国・他国から来日するビジネスパーソンたち、国際的な集まりで来日している研究者や国際機関の職員たちなどであれば、その多くの共通言語は英語です。
通訳者や営業担当がつねについていればいいですが、そうではない場合も多い。ちょっとトイレにいくときや買い物をするとき食事をするときなど、言葉が通じないと自分が望むもの・ことが得られないでフラストレーションを貯める外国人もいるようです(映画Lost in TranslationのCMシーンは大げさだとは思うけれど・・・)。
「どこに行っても英語が通じなくて。コミュニケーションが取れなくて困った」と来日していたあるスペイン人Jazzミュージシャンから言われたこともあります。
日本では義務教育で英語が勉強されているのに、それでもこの国で英語が通じないというのは、そのカリキュラムにおいて「英語を話す」ことが重要視されていないということなのだと思います。
英語は話せたほうがいい。とくに若い世代、子どもたち。彼らが中年となって世の中で活躍するころには、本人が望むと望まざるとにかかわらず、国際的なつながりにかかわっていくことになるはずだからです。いまの中年以降の人間が「いまの生活で英語を話す必要性は感じない」と言っている時代からは想像できないほどに。
職場に外国人がいる。
近所に外国人がいる。
勤務先が外資系企業である。
自身が世界的なYouTuberである。笑
勤務先に外国人旅行者がたくさん来る(小売)。
日系企業に勤めていても事実上の言語は英語である。
一緒に仕事をしている仲間が日本語よりも英語のほうをより理解する。
研究室は外国人ばかり。
●おなじ「話せる英語」を身につけるのだったら、楽しく。もちろん、仕事も。
小学校でも英語教育が始まるように、これまでの英語教育では卒業までに英語が話せる能力を身につけた学生が圧倒的に少ないことと、日本の学校で学ぶ学生が将来的に英語を話す機会が現在とくらべて圧倒的に増えるであろうことを国としても考慮したのだと思います。
小学校で英語教育が始まることの賛否はおいとくとして、中年より下の若い世代が英語を身につけるのだったらぜひ、ゆるくでもいいので楽しく身につけてほしい。苦行は勉強がいやになっちゃうから。
そしてそれを生かせる場はできれば、自分が楽しいと思える場、自分の才能が十二分に発揮できる場がいい。勉強のモチベーションがあがるから。
世界的なYouTuberとして活躍する自分の姿を想像しながら、どんな英語が話せたらライブ配信で世界の視聴者とやりとりできるだろうか、投げ銭得られるだろうか(笑)と考えられるはずです。そうすればおのずと授業は能動的にかかわっていく。
研究者となることを目標とするのなら、どんな英語が話せたらあの研究室に客員研究員として自分もアプライできるだろうか、世界の著名な大学院で教授として活躍できるだろうか、と考えられる。
●私が想像する「近未来の授業風景」
教科書らしい教科書はありません。ガイドラインとして文科省からはいちおう提示されてはいるのですが、授業では「会話」が重視されます。
先生は人としても魅力的でプレゼンテーション能力のある人。アイコンタクトがあって滑舌がよくて笑顔を常に絶やさない面白い先生。そして、日本語が堪能で文法や日本文化のなかの日本語ということについてよく理解している人(日本語との違いも教えられるので。英語でYouだからと目上の人を「あなた」とそのまま訳して二人称代名詞で呼ぶことがタブーである理由も理解している人であればなおよし)。
そして、その先生をサポートしてくれるのがnativesでJETの「若き教員」たち。彼らの多くはついこのあいだ、本国の大学を卒業した人たちです。
学校では英語担当の先生たちとJETたちがひとつのチームとなって打ち合わせをします。それぞれこまかいユニットからなっているので、こまごまとしたことは小さなユニットずつで決められます。これであれば教える側の先生たちも在宅勤務が可能になる。
授業は教室にあつまって実際に大勢で勉強する時間と、「オンラインタイム」として在宅でカメラとマイクを使ってやりとりする時間の2つからなりたっています。
そして授業内容はこんな感じです。
★生徒たちから募った「こんな場面で使いたい英会話」
★いまはやってる洋楽や映画から「使える言い回し」をピックアップ
★プレゼンテーションタイム
★討論
★世界的なYouTubersの動画を勉強
★日本で日本語で教育を受けたのちに、1年以上に渡る英語圏での在住経験者から話を聞く時間(どうやって英語を身につけたのか)。
★JETの学生は日本語が話せる人ばかりなので、彼らから「どうやって日本語という外国語を身につけたのか」聞く時間。
★世界で活躍する国内外の人をゲストに呼ぶ(英語で話してもらう)
★身についた英会話について学年が進むごとに、文法や言葉のなりたち(もともとラテン語だった言葉とか、接尾語接頭語なども含めて)、口語と文語、などを勉強していく。言いまわしの応用編も。
★長文読解の練習は、GoogleやApple、Twitterなどのトリセツ。あるいは、世界的な企業のwebsite。⇒ 英会話で使える言い回しについてはJET学生が指摘、教示。
*ネットでWHOによる「手洗い方法」の動画がありました。米国英語です。コロナウイルスが米国でも蔓延しています。日本の保健所などが推奨しているやりかたと同じです。
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