【英語】Upspeak(語尾が尻上がり) vs. Downspeak (尻下がり). Let’s speak in English (foreign language for native Japanese speakers) with “downspeak” manners in business or studying abroad.

今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、質問をはじめとする文の語尾をあげたり(upspeak)下げたりすることの意味や意図について書いてみます。

<もくじ>
●Upspeak vs. Downspeak. 英語で語尾を上げたり下げたりの意図や心理。
●英語を尻下がりで言ってみる。非英語圏の人間だからこそ。Let’s speak in English (foreign language for native Japanese speakers) with “downspeak” manners.

 

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。

(執筆等のご依頼は、こやmじゃけい107-0052 東京都港区赤坂5の5の9 1F MBE114)

 

●Upspeak vs. Downspeak. 英語で語尾を上げたり下げたりの意図や心理。

東京スカイツリー
Tokyo Sky Tree and Asakusa 浅草 (March 23, 2020 photo by Kay Koyama)

 

前回までの記事で英語の質問形について私は、「5W+1Hは尻下がり、そのほかの質問形は尻上がり」と書きました。これらは学校で習うお行儀のよい(?)言い方です。

けれど、一般社会に出ると人のコミュニケーションはさまざまなことに影響を受けます。その人の心理状態だったり意図だったり。これは日本語でも同じです。

一時期ちまたでも取り上げられましたよね。「会話の中にやたら、しり上がりの言い方が入ってくる人間がいる」と。それもいい年こいた中年以降の人間に多いと。

英語で言う「upspeak」です。

浅草Asakusa
Asakusa 浅草

「いわゆる●●?(と語尾があがる)●●?(また語尾があがる)なんだよね」

「こないだ舞台?(upspeak)観に行ったのよ。渋谷?(upspeak)のシアターコクーンで。お客さん?(upspeak)たくさんきてたわよぉ。あたし?(upspeak)も大感激~」(アーウゼェ・・・)

質問形のようにしり上がりになるのであえてクエスチョンマークを付けましたが、完全なる質問ではない。正式な質問ではまったくない。笑 その人間は単に自分のことをべらべらとしゃべってるだけです。でもなぜか、ときどきしり上がりになる。

日本語の途中でなぜかしり上がりの言い方が入ってくる人の心理状態や意図はおそらく、こんなところだと思います。

★相手の同意を求めている。

★相手が理解してくれてるか不安である。

★いまちゃんと話を聞いてくれてるか、無意識に相手に確認している。

★(あんがい)相手の注意を完全に自分に向けたい。

★(まれだとは思いますが)自分に酔いたい。

 

それは英語でもどうやら同じのようです。非英語圏で生まれ育った私からみた感想ですが、わりとTeenagersに多いような気はします。でも大人でも質問文でもないのに語尾が上がり気味になる人はいる。だから「upspeak」という言葉が存在するわけです。笑

英語の中には決まった言い方として、質問以外にupspeakになるものがあります。なんだと思います?3つ以上のものを並列させるときです。これは日本の学校でも習います。

I bought an apple (upspeak)↑, banana (upspeak)↑, orange (upspeak)↑, and grapefruit (downspeak)↓. 

けれど、これは英語のきまりごとです。文法ともいえる。3つ以上を並列するときは、最後以外はupspeakで言うことになっている。だからスピーキング対策としては、並列するときはちゃんと、最後以外のものはupspeakにすること。

●英語を尻下がりで言ってみる。非英語圏の人間だからこそ。Let’s speak in English (foreign language for native Japanese speakers) with “downspeak” manners.

田町
Tamachi area in Tokyo

前回の記事で書いたように、質問形は5W+1H以外はupspeakになるのが英語です。けれど、それら質問形でもないのに、語尾が上がる人がいる。

昨日掲載させていただいたnative YouTuber Mr. Patrick Munoz氏のvideoをもう一度、リンクを貼っておきます。Munoz氏いわく、「upspeakではなく語尾を下げることで、落ち着いた雰囲気になったり、なにより自分が言うことに目的を含ませられる」。

日本語とまったく同じですね。少し落ち着いた声の調子でゆっくり、語尾を下げ気味に言う。そうすると、内容がしっかりと相手の耳に届く分、相手にはまるで話している人がそれを目的としているのではないかとすら思える自信が感じられるような気がします。

「逃げも隠れもしません。自分のいうことを自分が責任もって、あなたにしっかり届けているのです」とでも言っているかのように。

[

【英語の語尾を下げ気味に言うやりかた】

一文言い終わるときの語尾に意識を向ける。

自分の心理状態をよく把握する。落ち着いているか?緊張しているか?不安を抱えているか?相手に対して恐怖心や畏怖の念を極端に抱いているか?

プレゼンのときは職場の人に聞いてもらってフィードバックをもらう。

(前述のYouTuber Mr. Munoz は、「自分の声を録音するのはすごくいい方法」と動画内で言ってますね)

 

【語尾を下げ気味に言う利点】(なぜ、語尾を下げたほうがいいのか)

★落ち着いて、堂々としている印象を与える(大物)。

→ 自分の立場がトップへ行くほど、大物に見えたほうがいい。逆に、日本のような出る杭は打たれる社会では様子を見ながら加減したほうがいいこともあると思います。現実的な話として。この点についてはまた、「人生ドリル」シリーズで書きます。

★自信に満ちているように見せられる。

→ 語尾に意識をしてゆっくり、落ち着いて話している分、相手の耳には言うことがしっかり届きやすい。それゆえ、「自分の言っていることをちゃんと聞かせる人」「しっかり聴いてもらって構わない」と言っているかのように見えて、それが自信に満ちた態度のように思えるのだと思います。けれど、これも上記と同じです。臨機応変に、微妙な匙加減は必要です。

★相手に説得力を与えられる。

→ 理由は分かりません。私自身の感覚です。ところどころに不必要なしり上がり言葉がさしはさまれることなく、もの言いもゆっくりとして落ち着いて、しかも滑舌がよくて通る声で、なおかつ語尾が尻下がり気味なかたには、計算された姿を感じます。

おそらく、話者の自信に満ちているような雰囲気や落ち着いた物言いから、聴いている側は安心感が得られてその分、話をじっくりきくがゆえに納得できる部分が多くなるのかもしれません。

明日は人生ドリルシリーズ21として、「日本語において、語尾を下げ気味に言ってみる」と題して書いてみます。