今日の記事では、海外ではじめて外国語で授業を受けるさいのコツを5つ書いています。
1) 仲間を作る。
2) 鉄は熱いうちに打て。
3) 授業中は分からなくてもしっかり、集中する。
4) 意味が分からなくても、とにかく書き出す。
5) 参考文献には目を通す。
このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」では前回、下の記事を書きました。
(我が母校青山学院の駅伝チームOB森田くん、下田くん、一色くん、林くん等々が就職したGMO社です!私がひそかに応援してきた島貫温太くん(帝京大)もGMOチームへの参加が決まりました!やった。実業団からも目が離せなくなります)
●はじめての海外で授業を受ける。うまくいくコツを5つご紹介。実践者の私から後輩たちへ。
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青学駅伝チームの吉田圭太と神林くんは青学の授業の一環として数か月間、New Zealandの学校へ通って英語で授業を受けていたそうです。
外国語で授業を受ける大変さ、私も体験したひとりです。
その私から「海外で外国語で授業を受けるさいのコツ5つ」をご紹介しますね。
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1) 仲間を作る。
2) 鉄は熱いうちに打て。
3) 授業中は分からなくてもしっかり、集中する。
4) 意味が分からなくても、とにかく書き出す。
5) 参考文献には目を通す。
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1)の「仲間」とは日本人に限りません。もちろん、nativeの学生でもいいし、同じく海外から来た留学生でもいい。
仲間がいると、授業では言葉のせいでわからなかったところを教えてもらえたり、自分が網羅できなかった部分を相手はちゃんと把握していたり、一緒に勉強することでさまざまな「感覚」を利用するので理解が一層深まったりするからです。これは私が米国大学に留学していたときにnativeの友だちがすすめてくれた方法です。
仲間の見つけ方はいろいろだと思います。私が米国オレゴン大学の学生だったときは、「Coffee Hour」という留学生を中心とした学生同士の交流を深めるネットワーキングの集まりが週に一回、放課後に開催されていたのでそれが大いに役立ちました。
その他には、「授業で前のほうに座っている学生を捕まえる」、という方法もあります。笑 よく言われるのが、「前のほうに座っている学生はまじめな傾向がある」。だから彼らは授業もしっかりメモしていたりその場で集中して理解していたりします。
こういう学生に友だちになってもらって一緒に勉強すると、授業の内容がさらに理解できるのはもちろんのこと、英語だったら英語も話しながら覚えます。これはおすすめです。nativeと友だちになれるところもいい。
2) 「鉄は熱いうちに打て」。授業を受けたらその日のうちに復習をします。もちろん、予習もできればする。
私などは毎授業、録音していたので、家に帰ってからはすぐに「テープ起こし」をしました。今でいうDictationというやつです。
授業中も言葉が分からないなりにしっかり、集中して聞いています。だからところどころ、まだらだけれど(笑)、それなりに理解はしている。その日のうちにまだらで抜けているところをしっかり、dictationでノートなりパソコンなりに書き起こすことで、授業を思い出しながら、その時によくわからないと思ったところをその日のうちに解決させるためです。
3) 最初のうちは授業がお経にしか聞こえません。当然です、外国語なんですから。けれど、耳はしっかりダンボにしておく。まったくかけ離れた分野の勉強をしているわけではなく、自分が少しでも興味を感じたり交換留学生であれば自分の学部と関係ある授業のはずですよね。
だからなにかかにか、とっかかりがあるはずなのです。
耳をダンボにして、そのとっかかりは外さないようにする。つらくても、授業に集中します。
4) とにかく書き出す。英語であれば英語で。その場ではその言葉の意味を知らなくても、なんとなく聞こえた言葉を書きつける。カタカナでもいい。
たとえば、教授が何度も何度も同じことを言っていたりする言葉。スペルも意味も知らないけれど、なんとなく「響き」として把握できますよね。それをカタカナでとりあえず書いておく。私などはほとんど殴り書きでした。そして、赤丸でもつけて「重要用語」としておく。
そして2)のときにその重要言語を辞書で調べたり、1)の仲間との勉強の時に「この言葉ってどういう意味?」と聞いてみる。
授業の内容が理解できるのはもちろんのこと、これがのちのち、ものすごーく自分の英語力を飛躍させてくれますので。英語のアクセントの法則も自然と身についたり、スペルの法則も自然と身についたりしますよ。
今の時代であればグローバル化によって、日本語のなかにもカタカナの専門用語として定着している可能性もあります。
5) 参考文献があれば目を通します。教授から勧められたり、仲間たちが勧めてくれたりしたもの。お勧めが誰からもなければ、自分から彼らに「お勧めがあれば教えてください!」と言います。求めよ、さらば与えられん。学問の世界とはそういうものです。
参考文献に目を通すと、1)から4)までの理解がさらに深まります。ひとつの分野を違う角度から見ることになるからじゃないかな。「文字」で確認する作業とも言えますね。
しかしながら、学期中はなかなか熟読する時間はありません。段落ごとの最初の数行をとにかく読んで、飛ばし読みしていきます。このときに大切なのがやっぱり、集中力です。読んでいくごとに脳が自然に内容を理解してくれるようになります。
●ノートをとる。
上記の4)で「とにかく書き出す」と言いました。今の時代ならPCでブラインドタッチでデータ入力している学生も多いことでしょう。それらも含めてここでは、「ノートに書き出す」と表現しますね。
いまは音声をテキスト化できる時代です。便利なアプリもたくさんあります。けれど、私はあえて、「自分でノートに書き出す」ことをおすすめします。自分の英語力が格段に向上するからです。dictationは語学アプリが課題としてわざわざ設けているほどです。
自動テキスト化は最後の最後、どうしても理解しなくてはならないときの確認材料、ぐらいの位置づけとしましょう。テキスト化に頼ると結局、読み書きと言われる「読み」の能力ばかりが養われてしまいます。自分で必死に書きつける。だから語学の能力全体が上がります。
自分にとっての外国語で授業を受けていると、もちろん知らない単語や意味が分からないところが出てきます。けれど、私がこのブログで何度か書いているように、専門性の高い分野であればあるほど、言葉は型があったり、同じ言葉が何度となく繰り返されたりします。たとえば法文書とか学術書とか。
小山ケイ過去記事】専門性の高いビジネスほど、英語は繰り返しが多い。たとえば法律用語。
それは教授の講義もそう。重要な言葉や専門性の高い言葉は何度となく教授は繰り返します。もしそのスペルや意味が分からなくても、とりあえずカタカナで「響き」を書きつけておく。そうしてあとで自分で推測しながら辞書で調べていくのです。
それから、米国大学であれば「prerequisite」や「assignment」と呼ばれる参考文献が事前に知らされています。それらを予習として事前に少しでも目を通しておくと、授業の理解度が違います。事前に文字で確認したことが授業で教授の口から「音」として伝えられる。そんな感じです。
ノートをとる目的はいろいろあります。「その場で覚えるからノートなんて取らなくていい」というつわものもいますが、私はつわものじゃなかったので必死に書きつけていました。
あれは英語力がまったくなかった私の能力を各段に押し上げてくれたやり方だったと、いまでも思っています。
ノートをとる利点(走り書きでも。殴り書きでも)】
★耳から聞いたことが「文字」という視覚を利用してさらに理解できる。
★事前に読んだ参考文献の内容がさらに理解できる。
★英語であれば英語の「読む書く聴く」が飛躍的に伸びる。そして、ノートをとるときに授業で録音した教授の講義を何度も何度も聴き返すのであれば、教授の「話しかた」も自然と覚えていくので、スピーキングに利用できる言葉なども身につきやすくなります。
注】録音は事前に教授に断っておいたほうがいいかもしれませんね。講義はその教授の著作物みたいなものですし・・・。自分が留学生であることやしっかり勉強したい旨をつたえれば、理解ある教授はたいてい、快くOKしてくれるはずです。
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