今日の記事では、TOEICを勉強しているようなビジネスパーソンのかたがたにむけて、「英語の勉強ではこまかいところに注意を払ってみる」ということについて書いていきます。
<もくじ>
●こまかいところに注意を払ってみる。
●どんどん細部に入っていく。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーで前回書いた記事は下からごらんになれます。
●こまかいところに注意を払ってみる。
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今日は「不要」ではなく「要」でいっしゅん電車に乗ったのですが、近くに立っていた35歳前後のおにいさん(ソーシャルディスタンシング中)のお手もとに案の定というべきか、TOIECの分厚い単語集本がありました。
それぞれのページにはびっちりと、カラフルな付箋が付けられています。昇進のために勉強してるのでしょうか・・・?
「袖すり合うも他生の縁」でそのおにいさん(白いYシャツにスラックスのビジネスパーソン)にエールを込めて、記事を書いていこうと思います。
英単語の覚え方はもちろんたくさんあります。このブログでも私はいろいろ書きました。
今日はさらに、「細かいところに気を使ってみる」ということについて。
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たとえば「go」。
中学生で習う単語だと思います。よく使うのは「行く」ということを表すとき。
でもgoはさまざまな用途があってすごく便利な単語。実際nativesもしょっちゅう使う言葉だと思います。
To go
I’ve gotta go..
You’ve gotta go first.
let go of
go out
上から順に、「テイクアウト」「もう行くね」「先に言って(行って)」「手放す」「デートする(笑)」。
学校の授業ではあんまり習わない言葉だと思います。スポーツでどこかを応援するときも”Go”は使いますよね。“Go (チーム名)“というように。米国の我が母校オレゴン大学はアメフトが強いので、Rose Ballに近づくと町中が「Go Ducks!」(Ducksはオレゴン大学の学生・卒業生のこと)と書かれたステッカーで一色になります。
私はこのブログで「神は細部に宿る(God is in the detail)」と題しても記事を書きました。
英語も細部に神が宿ります。
難しい単語を覚えるのももちろん大切なのですが、それと合わせて、「go」のような中学生のときに習う簡単な単語だけれど、用途がさまざまにある言葉も覚えると、TOEICの問題はもちろん、自分のspeakingとしても使えますよ。
“Moviegoer”なんて単語もあります。それぞれの部分を分解したらお分かりのように、「映画が好きで映画館によく行く人(映画フリーク)」という意味で使います。
movie-go-er
私が使っていて「中学校で習うような言葉だけれど、とても便利だわ」と思う英単語はたとえば次のようなものです。
by
the
off
out
around
on
“the” (Θ) “The” 著名人・話題の人
●どんどん、細部に入っていく。
今日のおにいさんの本の感じだと、そうとう使いこんでいることがうかがえました。
カラフルな付箋はボロボロ、本もわりと擦り切れている。
そして耳にはワイヤレスイヤホン(BozeかSonyあたりの。白いうどんではなかったのでAppleじゃないと思います。笑)。
本のタイトルから察して、耳から一生懸命、TOEIC用の単語を聴いていたのだと思います。ビジネスパーソン風のいでたちながら、アタッシュケースも鞄もなく、TOEICのその本だけを手にして移動しておられた模様。ケータイひとつでことたりたのかもしれませんね。
あのぼろぼろの本、どんどん細部に入っていくと、ますますモノになりますよ。
たとえばこんなふうに。
1) ほぼすべてのページに付箋が張られていました。それぞれの色分けにはもちろん、意味があるのだと思います。けれど、色わけにはあまりこだわらず(大笑)、さいしょはとにかく聞きまくります。ゆるーくでいいので。
(色分けにこだわらなくていい理由は以前このブログで何度も書きました。最初から色分けにこだわると、それが目的となってしまって、場合によってはめんどうくさくなって途中で勉強をやめてしまうことがあるからです)
小山ケイ過去記事】「英会話の上達方法」お気に入りの映画・動画・音楽をヘビーローテーションにする。みうらじゅんさんの言葉をお借りすれば「マイブーム」とする。
とにかくヘビーローテーションで聴きまくる。理路整然とむつかしく計画たてるよりも、がむしゃらにいきあたりばったりでヘビーローテーション、ぐらいがいいです。
2) 何十回か聴いているうちに、しだいに印をつけたい場所やつけておいたほうがいいところが見えてきます。もちろん、感覚で。そのときにはじめて、付箋なりマーカーなりを付けます。むりやりさいしょからやらないほうがいい。
このブログで何度も書いているように、英語をはじめとする語学は、アタマの領域ではなく感覚の領域を最大限に解放させるほうがはるかに効果的だからです。
3) ヘビーローテーションで聴きつつ、スキをみつけて付箋をつけたところを読み返します。でもこれもゆるく。
4) これでもか!というくらい聴いていると、耳のほうが飽きてしまうのか(?)、「文字を確認してみたい」衝動に駆られる時があります。
そのときが付箋の役立つときです。
どんな理由で付箋を付けたのか、ご自身の付けた理由に従ってじっくり、チェックしていってください。
5) ふだん、耳で聴いているだけではわからなかったトリビアな情報が書いてあったり、欄外に「応用編」とか「例題」とか「便利な言いまわし」などが書いてあるはずです。
耳はいつものヘビーローテーションに預けながら、気持ちはそれらの細部をご自身の興味を感じるままにじっくりと見ていってください。
ちょっとしたイラストが描いてあったり、色分けされたり違う字体で書かれていたり。それらも興味に合わせて見てくださいね。
なぜか。
理由はこのブログで何度も何度も書いているように、すでにご自身の興味が本の中に入っているのでi)感情が動いている。ii)ご自身の欲求に従って興味の赴くままに本を見ている。iii)イラストやトリビア情報が目を休めたり気持ちを休めたりする役割を果たしている。
i)からiii)の状態は、英単語を最高に記憶にとどめてくれる効果があるのです。
私はこれまで何度もそれを経験して今日まできました。
ビジネス英語、中高生英語、留学用英語、英語あれこれ。私が自分で実際に体験してきたことをこれからもたくさん書いていきます!
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