今日は、英語をはじめとする語学は定期的かつシステマティックにスケジュールを決めて振り返ると効果があるということについて書いています。
<もくじ>
●定期的に振り返る。語学のモチベーションを高めるために。
●振り返りを見える化する。アラームなりスケジュール帳なりに予定として記しておきながら。
●振り返る「教材」はYouTubeでも映画でもいい。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーで前回書いた記事は下からごらんになれます。
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●定期的に振り返る。語学のモチベーションを高めるために。
単語の暗記や英会話習得のための音読の練習などで、何度か振り返ることはあると思います。
今日はそれに加えて、定期的に、計画的に、システマティックに振り返るということもやってみる、ということについて書いていきます。
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語学の勉強をしていると、そのときどきで振り返って確認するということは多くの方がされていると思います。
振り返る教材はさまざまでしょう。市販のテキストや学校の教科書、TOEICやTOEFLなどの参考書など。あるいは自分でつくった単語帳とかノートとか。
私がこれまで振り返ってきた実感や達成感、進捗状況は以下の通りです。
★1週間後
ほとんど忘れています。笑
覚えているものがあればそれは、分量が少なかったり、何かとっかかりがあったもの(ものすごく興味のある分野の言葉とか、すでに日本のカタカナにもなっているような言葉とか)ということが多いです。
忘れて当たり前なのです。母国語ではない外国語を潜在意識という無意識の領域に定着させようとしているのですから。
人の脳みそは自分に必要ないと無意識に感じているものは忘れるようにできています。そのほうが都合が良いからです。
★1か月後
定着している言葉があります。
忘れていた言葉は別の紙に書き出したり、赤丸を付けるなどして、忘れていたことが自分で分かるようにしておきます。そして何度かまた確認・音読します。この忘れていた言葉はさらに定期的に、後日の確認・音読時に振り返ります。
これを何度も何度も、繰り返していくことが大切です。語学は継続的な反復練習が一番のキモだからです。
★2か月後
記憶に定着している言葉がかなりでてきます。
会話として無意識に口をついてくる言葉も出てきます。上記の赤丸などの「忘れていた言葉」も覚えているものも出てきます。
★半年後
日々こつこつと振り返っていると、かなり定着しているはずです。
分量や難易度にもよりますが、振り返り作業を定期的に丁寧にしていれば、「まったく覚えていない」ということはまずありません。無意識のうちに口をついて出てくるspeakingの言葉もあるはずです。
★1年後
米国大学に留学していたころ、編入学したはじめのころを振り返ってみたことがあります。授業はお経に聞こえました。「何を言っているかわからない」。
でも1年後のいま、授業はそれなりに聞き取ってその場でノートを書きつけられるまでになっている。友だちや教授、街の人ともなんとか意思の疎通を図っている。テレビも見て理解している。
目の前にある山を毎日必死に登っているような気がしましたが、着実に力がついていることを実感しましたね。
そしてさらにモチベーションがあがるのを感じました。
●振り返りを見える化する。アラームなりスケジュール帳なりに予定として記しておきながら。
思いついたときにちょこちょこと前のものを見返して「覚えてるかな」と確認することは誰でもよくすることだと思います。恣意的な振り返りです。これをかりに横軸とします。
それに合わせて、計画的で定期的な振り返りを組み合わせる。これは縦軸です。
横軸と縦軸が組み合わさることで、「語学の習得」という織物が丈夫に降り上がるというイメージが「定期的に振り返る」ことの目的です。
それぞれの交わる点がしっかりと固定されるようなものです。交わった点が脳に定着しているような感じですね。
工夫の仕方はご自身のやりやすいやりかたが一番です。スマホでスケジュール管理されているかたであればスマホで管理しましょう。
Googleカレンダーも書き込むと、予定近くになるにつれて知らせてくれる機能がついています。
私などは紙の手帳も利用しているので、私であればそちらにも書きつけます。
「定期振り返り」とか「チェッキングタイム」とか、ご自身が分かる言葉で管理します。
それぞれの単語や慣用句、言い回し(speaking)に取り掛かった時間がばらばらのはずですので、定期的な振り返りのさいは1週間前にはじめて目にした言葉はかなり忘れているはずですし、すでに1か月前から何度か確認・練習している言葉は記憶や潜在意識の中に定着しているものも出てきます。
●振り返る「教材」はYouTubeでも映画でもいい。
振り返りの話には続きがあります。
10年後、20年後、そして30年後に振り返るとどんなことが起こるか。
それはそれはものすごい達成感となつかしさ、「よくやったなぁ」という自分への大きな肯定感が沸き上がります。
感無量ですね。
私が「英語の師匠」に選んだのは米国人俳優のJames Spaderでしたが、氏の若かりし頃の映画を見返すと、30年近くまえにはほとんど理解できなかったような英語がちゃんと理解できていました(あたりまえか・・・笑)。
あのとき「James Spaderが何言っているか知りたい」と一生懸命見ていたJamesの映画ですが、いまテレビドラマ「Blacklist」で私が聞き取っているのと同じく、聞き取って映画のストーリーを楽しんでいる。「やっぱりJamesは芝居がうまい」と改めて感動しながら。
20代くらいのかたからそれ以降の年代のかたであれば、10年前に見た映画や一生懸命歌っていた洋楽を再び振り返ってみると、日々継続的な語学をされているかたならご自身がどれだけ語学が上達しているかがわかると思います。
10年後、20年後、そして30年後に振り返ったときの感慨は格別ですよ。
振り返る教材は何でもいいのです。参考書だけじゃなく、YouTubeにアップされている公式PVとか映画とか好きなアンカーマンの報道番組とか海外ドラマとか。
「ああ、あのときあんなに一生懸命やったな」という思いが自然に沸き上がることの豊かさ。これは語学だけではなく、いろいろなことに共通することだと思います。スポーツしかり芸事しかり。
この豊かさはお金では決して買えません。
計画にのっとって定期的に振り返ることは、語学を自分のなかに定着させるだけではなく、そのモチベーションすら高めてくれるのです。そのことを私は自分の経験から実感しています。
ぜひ、語学を楽しんでくださいね。そして人生の財産をたくさんたくさん、作ってください。