今日の記事では、約20年間「在宅ワーク」をしている私が「仕事でやりとりするテキスト文」について書いてみます。
<もくじ>
●テキスト文はひと呼吸おいて(テレワークにて)。
●テキスト文のテクニックをテレワークとして考えてみる。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「新しい生活様式・仕事形態に向けて」のカテゴリーで書きました。働き方改革やリモートワーク・ノマドについて私が思うことについては以前、下の記事で書きました。
●テキスト文はひと呼吸おいて(テレワークにて)。
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テレワークに限らないのですが、インターネットが世に出始めたころから、テキスト文はともすると冷たくなりやすかったり非難がましく聴こえてしまうことがあると言われてきました。
テキスト文だけのやりとりで誤解が生じて関係がもつれたり。
対面であれば目の動きや顔の表情、身振り手振りによって、言葉の額面以上にその人がいわんとすることが伝わったりしますよね。
けれどテキスト文ではそうはいかない。とくに仕事の文章がそう。
「してください。」と丸印だけで終わったり、「幸甚でございます。」とか「ご留意ください。」とか、たぶん対面の会話では使わないような漢語オンパレードの文語体であったりすると、堅苦しさが生まれたり相手の感情が伝わってこないせいか、寒々としてくる。笑
人間関係という点だけではありません。
説明が不足していたがために受け取った相手に違う意味に受け取られて、仕事で思うような成果が得られなかったということもあるでしょう。
私もよくやるのですが、自分の頭の中ではすでに確固とした「映像」となっていることもあって、それに基づいてテキスト文を作っていくと、相手の立場に立って読み返すと言葉が足りないことに気づいて冷や汗、なんてことがあります。
頭の中の映像をテキスト文にするだけでは足りないのだとつくづく思いますね。
「ひと呼吸おいて、『相手にイタコして読んでみる』」、つまり「この文章を始めて目にする相手からは理解してもらえる文章となっているか」を相手の立場になって読んでみるということ。
映画「ゴースト」のウーピーゴールドバーグ(霊媒師の役だったはず)になりきって。笑
そしてオンラインを利用したこれからのテレワークを半永久的に継続させるのであれば、テキスト文におけるテクニックを習得してみる、というのもポストコロナの時代におけるビジネスパーソンには必要になってくると思います。
1) ひとまず文章を書く。
2) アタマの中にある意識をいったん、自分の外側に向けてみる(マインドフルネスで)。
3) 読み手になって読み返す。
4) 普段から「仕事の文章でありながら感情を伝えたり、非難がましい印象を与えないテクニック」を試行錯誤してみる。
●テキスト文のテクニックをテレワーカーとして考えてみる。
私は以前このブログで書いたことがあるのですが、言葉、とくに文字には限界があります。その人が思っていることや伝えたいこと、感じていることを他者に100%正確に伝えるのは至難の業です。
だからこそ、表現者である作家さんや作詞家(ミュージシャン)、詩人、俳人などなどの方たちは、その限界に挑んでおられるともいえる。ご自身の世界観をどう「文字」で伝えるか。
いち翻訳者として私も長年、言葉と格闘してきました。
ネット上でよく見かけるのが、書き言葉で論破(あるいは攻撃か?)しようとされるかた。アタマのいいかたに多いような気がするのですが、私からすると「書き言葉は対面でのコミュニケーションよりも不完全になりやすい」という前提がすっこぬけているように見えます。きっとそれまでご自身のアタマから繰り出される書き言葉だけで効果があったのかもしれませんね。
仕事で使うテキスト文であれば、友達とのやりとりのような絵文字も多用できない。とくに相手が上司であれば。
これからの「テレワーク時代」に、こんなことをしてみたらどうだろうか、ということを考えてみました。
a) できるだけ大和言葉を使ってみる。「大和言葉」がなにかわからなければ、ひらがなで表現できる言葉に言いかえてみる。感情に根差した表現に変えてみる。
漢語はどこか事務的で寒々とした印象を与えることがあります。上記の「幸甚でございます。」「ご留意ください。」も、相手との距離感を演出するという点では効果を発揮するでしょうが、それが続くと拒絶感を表現しているように思えることがあります。
★幸甚でございます。→ 嬉しく思います(うれしいです)。助かります。
★ご留意ください。→ 「重要ポイントなのですが」と文頭に置き換えることで「ご留意」部分を削除することが可能となることがあります。
b) おもいきって「ひらたい言葉」を使ってみる。
重要ポイント→ キモ
幸甚→ ハッピー、カンゲキ、
その他→「」を使って口語を使うテクニックもありですよ。
さきほどは失礼いたしました。拙宅のWi-fi通信状況がおかしくなり画面が「カタまって」しまいました・・・。
c) a)b)いずれも仕事でもOK、という雰囲気づくりを上司が率先してする。上司からだけではなく、部下から上司に対してもOK、という雰囲気づくり。
(慣れない分、加減が難しいと思われるかたもいらっしゃるかもしれません。何事もトライアンドエラーです)
d) ワンテンポ置ける状況のときは読み返して、装飾を付けてみる。
・・・・
~
!
e) 日ごろからテキスト文のテクニックを研究してみる。
例)末尾を「~です」「~ます」から「~なのであります」にしてみたり。
今日の夕方までにパワポを送ります。→ 今日の夕方までにパワポを送るつもり、なのであります。どうぞよろしくお願いします!
例)文末にときどき「な」「ね」をつけてみる。
今日の夕方までにパワポを送ってくださいな(ね)。
例)漢字一文字で感情を表してみる。
(泪)
(笑)
(願)
(汗)
(忍)
(嬉)
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