ビジネスパーソンのテレワーク(2) 「上司の立場」As a business person with a senior status in your division while teleworking

今日の記事では、約20年間「在宅ワーク」をしている私が「ビジネスパーソンのテレワーク」における「上司の立場」について書いてみます。

<もくじ>
●ビジネスパーソンのテレワーク(2)「上司の立場」。
●できる部下にまかせてみる。テレワークをするさいは。

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「新しい生活様式・テレワーク・仕事形態に向けて」のカテゴリーで書きました。働き方改革やリモートワーク・ノマドについて私が思うことについては以前、下の記事で書きました。

このカテゴリー「新しい生活様式・テレワーク」はこの記事から書き始めました。
2年前のちょうど今日、この記事を書きました(2018年6月10日)。

●ビジネスパーソンのテレワーク(2) 「上司の立場」

Shibuya, Tokyo
Shibuya, Tokyo (not the scene from “Blade Runner” (lol)) photo by Kay Koyama with iPhone 11 Pro

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先日は、テレワークにおける「部下の立場」について記事を書きました。今日は「上司の立場」について書いてみたいと思います。

「上司」と日本語でいうからには部下がいる。そしてその場合の多くは中小企業以上の大人数の企業であるはずです。

自分がはっぱをかけないと仕事をしない部下がテレワーク中、というかたもおられることでしょう。やきもきしますよね。ベンチャーや小規模・中小企業では考えられないことだと思うのですが、大企業になるほど仕事をしないのが出てくる。私がペーペーの新人銀行員だったはるか大昔でも、先輩社員のなかに一日中、おしゃべりしているのがいました(ホントです)。

部下だけではなくご自身もオンラインに慣れてないかたもおられるはずです。会社のひとつフロアで部下たちと一緒に仕事をしていたときは、詳しい若いのに聞いたり任せたりできたものが、接続からカメラ音声チェックまですべて自分でやらなければならなくなったり。

あるいはフロア全体を見渡せたときは、自分が組織のトップ(管理職も含めて)だと思えたものが、なんとなく部下と一緒に「横一列」になってしまったような気がしておられるかたもいるかもしれません。

私と同世代のビジネスパーソンたちにもたくさん、管理職がいます。それゆえ、「こんなことがテレワークの問題としてあがっているのでは」と私が思うことを書いていきます。

★オンラインの特性・性格がいまひとつつかめていない。

★自発的・能動的に仕事をしない部下がいる。

★自分自身の仕事と部下の仕事との兼ね合いが大変。

★自分の仕事とプライベートとの兼ね合いが大変。

 

●できる部下に任せてみる。テレワークをするさいは。

オンラインに関しては若者のほうが熟知していることも多いです。生まれた時からスマホが存在していた部下もいるでしょう。私がもし、オンラインでの仕事で問題を抱えている「上司」であったとすれば、私ならできる部下をまずは探します。そして力をかしてくれるよう頼みますね。

たとえば。オンライン会議について。

アンダス虎ノ門

対面での会議であれば生身の人間としてその場にいるのですから、顔を合わせて相手の名前を確認したり表情を見ることも可能です。

けれど、オンラインであれば画面上に映し出されるそれぞれの顔も人数が多ければ多いほど枠が小さくなってしまうので認識できない可能性が出てきます。

箱根

one-on-one meetingのように1対1であればお互いカメラに向かって話せばいいだけですが、大人数ではそうもいかない。そこでオンライン会議ではファシリテーター・モデレーターの役割が対面での会議以上に重要な役割を担うことになります。

画面を切り替えて発言者の顔をアップにしてみたり、資料を全面展開にしてみせたりもする必要もあります。

通信障害がおきていると思われる参加者も見つけ出さなければなりません。

極端に発言数の少ない参加者を名指しする必要もでてくるでしょう。

新宿ハイアットリージェンシー

それぞれの参加者をよく見ながら、プライベートな環境が写りこみすぎている人には本人にだけその旨を伝えたり(いくら会社の同僚・仲間といえども、不必要にプライベートなものが写りこむのはご本人も恥ずかしい場合があるでしょう)、体調がわるそうだったら別個に声をかけるとか。

自分と同じようにオンライン会議に慣れていない、という部下もいるかもしれない。そういう部下にも声をかけなければなりません。

オンライン上でのモデレーターやファシリテーターとしての能力がある部下を見極め、彼らにその役割をお願いすれば、自分は彼らのやり取りをさらに別の角度から(まるで別室でモニターしているかのように)冷静に見ることもできます。

自分が不慣れなオンライン会議ですべてを仕切ろうとすると、上司として本来すべきことがおろそかになってしまいます。それよりも、できる部下にお願いしたほうが部下のやりがいにもつながる可能性があります。

私の感覚で言うと、オンラインでのやりとりでは上司である自分は司令塔であって、部下はそれぞれHUBのようなもの

Andaz Toranomon

フロアで対面で会議をしていたときは「生身の人間として顔を合わせている人」という感覚でしょう。けれど、テレワークはオンラインでのやりとりがメインであり、仕事として利用するには付け焼刃はなかなか利用できません。

ノートパソコン

これからは日本でもテレワークが主流となっていきます。ポストコロナというだけではなく、1)海外企業が取引先となる可能性の拡大、そして2)すでにオンラインでのやりとりができる環境がそれらにおいては整っていることなどがおもな理由です。

「オンラインの特性・性格」、もっと言ってしまえば、PCやスマホ、アプリの使い方にいたるまで、日々こつこつと勉強をしつつ、それと並行して「できる部下に任せてみる。部下を信頼してみる。信頼して本当に仕事をしてくれる土壌を作り出す。そういう人財を確保・育成する」ことがこれからの大規模組織の上司には必要な能力だと私は思います。

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