今日の記事では、SNSなどで他人の意図に敏感になってみることについて書いています。
<もくじ>
●他人の意図に敏感になる。
●他人の意図に気づく方法(例)。
●他人の意図を上手に利用する。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで書いた前回の記事は下からご覧になれます。
●他人の意図に敏感になる。
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大げさな表現ですが、日本では1億総「評論家」となったようです(あるいは、その可能性を秘めている)。SNSが老若男女まで幅広く利用されるようになったからです。一昔前にはマスメディアから一方的に送られてくる情報があって、一般市民が意見を言うときは新聞の読者欄に投書するとか力のある人に嘆願するとか、手段は限られていたと思います。時間もかかった。
私自身はSNSはいまではほとんどやりませんが、「なんだかおかしい」と自分が思う世の中の動きに関して、自分の意見を瞬時に世の中・世界に表現できる点では便利だと思います。
けれど、SNS、とくにTwitter(といっても、Twitter社自身は「TwitterはSNSではない」としており、私も「情報提供」や「意見表明の場」としての性格が大きいTwitterは他のSNSと比べると「N」のnetworkingの要素はやや弱まると思っています)は発信される方の意図が多いに反映されています。
発信者の意図が込められる「medium」はSNSだけではありません。
新聞・テレビなどのMass mediaしかり。
講演者しかり。
コミュニケーションにおける相手もしかり。
私が考える意図にはいろいろあります。
売名行為
宗教勧誘
自分が可愛がっている人間を世に送り出すための宣伝。
権力誇示
営業活動
寄付・献金依頼。
マウンティング。
自己顕示欲。
こちらを貶める目的。
こちらを育てる目的。
こちらに対する愛。
最後の2つは、聖職者や学校の先生、親などから感じる人が多いと思います。いっけん「良いこと」のように思えますが、ときにはおしつけがましかったり独りよがりだったり「エゴ」を感じることもある。どうですか?わたしはそうですが。
だから、人生ドリルとして「他人の意図に敏感になる」ことは、まずは自分の身を守り、自分が心地よいと思える場所をしっかりと確保し(物理的にも精神的にも)、自分の人生をより豊かで穏やかで楽しいものにしていくことが目的です。
そして他人の意図を「自分(私やあなた)のために利用することも可能である」という究極の人生ドリル応用編につなげていきます。
最終的な目的は、私を含めて多くの人たちがハッピーになること。
おたがいに相乗効果を感じながら。インスピレーションを与え合いながら。
●他人の意図に気づく方法(例)
★売名行為
無名の人間が著名人やマスメディアでとりあげられている人にSNSなどでやたら絡んでいるときは、その人間が有名になろうとしているという意図を持っている、と疑ったほうがいい。
なんでも鵜呑みにしてその人間のTwitterを炎上させたり一日中不愉快な思いを抱いても、自分にはいいことはありません。炎上などさせようものなら、その人間がどんどん有名になっていくだけですから。笑
★宗教勧誘
話の端々で自分の信仰する宗教を延々と褒めあげたりパンフレットをくれたり、あるいは知らない人たちが突然現れて「この子がいつもお世話になっております」と割って入ってきたら、それは宗教勧誘です。笑 (学生時代に私の友人が体験した実話)
★自分が可愛がっている人間を世に送り出すための宣伝。
これは私の体験です。久しぶりに連絡がきたと思ったら、自分が「応援したいと思っている人がこれこれこういう催し物をすることになりました。あなたも参加してください」という。
よくよく見てみると、私にはあまりメリットはない。それに出ることで仕事や人を紹介してもらえたり、有意義な情報を提供してもらえるわけでもない。ましてや、「ごぶさたしてます。小山ケイさんの話をひさしぶりに聞きたいので今度また呑みましょう」なんて言わない。笑
突然連絡をよこしたそのかたの意図は、「自分が可愛がっている人(だけ)を持ち上げたい」ということだとわかりました。
★権力誇示
話をするごとに、相手の威圧的・高圧的な力を感じるのでわかります。
あるいは自慢話が多い。
★営業活動
話が自分中心で進められるうえに、こういう仕事をしていてこういうものを買ってもらいたい、自分にはこういう能力があるから仕事があったらぜひ自分に紹介してほしい、などと言い始めるので相手の意図が見えくることが多いです。
こちらの話題を中心に、こちらを気持ちよくさせてあげよう、コミュニケーションをよりよいものにしよう、という意図が感じられないともいえます。
★寄付・献金依頼。
明確に言ってくる場合が多いですよね。
あるいはDM、メールがきたりする。
★マウンティング。
人の話に覆いかぶさったり、力づくで「自分のほうができる」と誇示してくることから、その意図が分かります。
★自己顕示欲。
これもマウンティングに通じます。相手自慢話をしたり高圧的・威圧的な態度で「自分はこんなことができる。こんなに優れているんだ」という話に終始する場合は、自己顕示欲を見せつけるという意図があります。
★こちらを貶める目的。
「うまい話」、「なんかへんだ」と自分が感じることには気を付けたほうがいい。多くの先人たちがおっしゃっている通りだと思います。
★こちらを育てる目的。
親身になってくれたり、愛情込めてしかってくれたり、メリハリつけて指導つけてくれたり、大きな仕事をまかせてくれたりしたときに感じることが多い。
けれど、自分がなんとなく「いやだ」と感じるときは、相手の目的には「ずれ」があったり相手の力不足(生徒を見抜く力がない、指導力不足など)ということもあります。
★こちらに対する愛。
言葉の温かみ、ボディタッチ(同性)の優しさ、視線の優しさ、そして自分がなぜかしらないけど居心地の良さをとても感じること、などから多くの人は感じるものだと思います。
反対に、押しつけがましさや不自然な愛であれば、自分が「なんだかおかしい」と執拗に感じたり、言葉尻が妙に意味シンであったり、視線やボディタッチが不自然であったりしますよね。
●他人の意図を上手に利用する。
◆売名行為
→ Twitterでよく見かけるのが、著名な人やマスメディアで名前が挙がった人などを取り上げて攻撃する書き手です。
「知らねぇよ」といいたくなるようなお茶の間では無名の書き手がわざわざ炎上するようなことを書いている。笑
あるいは、お茶の間(テレビ)では著名かもしれないけれど、ネットの世界では華々しい活躍もなく、世の中や世界においてone & onlyかつinspirationalな存在でもなく、それでいてネットの著名人に絡んだり炎上が分かって書いてる確信犯がいる。
「60すぎてこの文章はおさないな・・・」と私でも感じることがあります。いわゆる超名門大学を出ているとのことでお茶の間ではご意見番のようにして出演するようですが(2012年からテレビのない生活を送っております>我)、一家言あるのかあるいは目立ちたいのか。意図はこのあたりだと思ってしまいます。
こういう人は反面教師になってくれます。
ネットで調べてみるとやはり、というべきか、多くのかたがその意図に気づかれている。そして印象ははっきりいって、よくない。
同じようなことをすれば自分も多くの人を敵に回すだけではなく、その意図である「名を売る(有名・著名な人間となる。それも「末永く」)からはどんどん遠ざかってしまいます。
売名行為なかたがたの行動をつぶさに観察して、自分は同じ轍を踏まない、としましょう。
◆宗教勧誘
ご自身が信仰されている宗教(社会活動にも熱心な)を愛しておられるのは素晴らしいことだと思います。とくに古くから多くの民に信仰されている宗教などはそう思います。
その教義が異宗教・無宗教の自分にも共鳴したり感銘を与えるようであれば、その点は自分の「人生ドリル」として受け入れてしまいましょう。
自分の人生が豊かに、幸せになります。そして、相手に対する愛すら保有することができます。
◆自分が可愛がっている人間を世に送り出すための宣伝。
そのテクニックを大いに参考にさせていただきましょう。
そして、自分が可愛がっている人、あるいは後学のためにそのテクニックを利用します。
◆権力誇示
反面教師、テクニックの勉強などに利用できます。
さらに、こういう人間に対処しなければならないときは人生で何度かあるはずですから、その練習にもなります。まさに「人生ドリル」です。
◆営業活動
押し売りや一方的に自分の話をまくしたてる人などはすぐに気づきますよね。そしてこちらも身構える。
でもご自分が仕事や店舗でモノやサービスを購入したとき、あるいは友人知人からの「おすすめ」で物を買ったとき、相手はどんな態度だったか、どんな素振りだったか、よく思い出すと勉強になります。
じっくり話を聞いてくれたから信頼したとか、商品知識が豊富で質問に対する回答が的確だったとか、よくよく考えるとすぐれた営業マンとはどんな人か、見えてくると思います。
◆寄付・献金依頼。
これも「営業活動」と同じです。
上手な依頼人のかたから学びます。
◆マウンティング。自己顕示欲。
反面教師であり、これから同じような人間に遭遇したときの練習台となってくれるかたがたです。笑
稽古させていただきましょう。
◆こちらを貶める目的。
学習ドリルや大学受験であれば「ひっかけ問題」に相当します。
じっくり観察させていただき、これからの人生でこういう人とはできるだけ関わらないことや逃げ方、あるいは対処方法の練習ができます。
◆こちらを育てる目的。こちらに対する愛。
自分が居心地の良さを感じる場合、自分が成長できます。その愛や目的に感謝しつつ、自分が他者に対してこういうことをするときはどうふるまうと良いか、教えてもらえます。
「押しつけがましいな」「ずれがあるな」というときも、相手も人間であることや完璧なことばかりではないことなどを人生ドリルとして学びます。
親や学校の先生にすべてを求めても彼らにも限界がある。
そしてそれは習い事の師匠や友人知人、世の中の人たちもそうなのです。
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