今日の記事では、新しい仕事形態としてのテレワークを推進するうえで、「アウトソーシングできるものをうまく利用する」ということについて書いています。
<もくじ>
●アウトソーシングできるものを見きわめる。
●どんなことをアウトソーシングすればいいか。外部の力を借りればいいか。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「新しい生活様式・テレワーク・仕事形態に向けて」のカテゴリーで書きました。働き方改革やリモートワーク・ノマドについて私が思うことについては以前、下の記事で書きました。
●アウトソーシングできるものを見きわめる。
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昨日はこのブログの別カテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」で、私の長年の経験をもとに、翻訳・通訳の内部処理と外注について書きました。
今日は、これからの新しい生活様式・働き方を考えるうえで「アウトソーシングできるものをうまく利用する」ということについて書いていきます。
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アウトソーシングを利用する利点はいくつかあります。
案件毎に工賃を支払えばいいので、社員に払う人件費という固定費と比較すると費用削減につながることがあります。
内部の社員であれば他の仕事をかかえているため、「納期」(締め切り)に間に合わせるのが困難な場合もあるでしょう。けれど、外部のフリーランスや専門業者であれば「納期厳守」は基本です。
【メリット】
1) コストカットにつながる。
2) 専門性の高い分野であればより質の高い成果物が得られやすい。
3) 時間厳守で工程表どおりとなりやすい。
【デメリット】
1) セキュリティ・守秘義務の問題。
2) 統一感が薄れる場合がある。
●どんなことをアウトソーシングすればいいか。外部の力を借りればいいか。
昨日のブログで私は、「企業のIRや経営の根幹にもかかわる『社内の英語の統一』には専門コンサルティングファームも加えたほうがいい」と書きました。
実際、企業のIRやアニュアルレポート(AR)などのコンサルを専門的に行っている企業もありますし、海外向けに作る際のコンサル業務を提供している企業もあります。
昨日のブログ記事で書いた例でいえば、私は「弊社ではそれぞれの企業様が社内の言語統一集を作成されるところからコンサルとして参加させていただくことが可能です」と申し出て、先のIR担当者様とその件についてもやりとりしています。
1) 「船頭多くして船山に上る」に気を付ける。あまりいろいろなところに依頼はしない。
たとえばIR関連で言えば、さっこんその重要性がますます世界規模になったこともあり、担当業務は多岐にわたりますよね。
★海外株主からの突然の問い合わせへの対応。
★アニュアルレポートをはじめとする、外部配布資料の作成
★”Roadshow”
★上場企業ゆえのこまごまとした雑務(決算短信や有報も含めて)
外部に目を転じると、アニュアルレポートひとつをとってみてもプレーヤーはたくさんいます。
いまや、監査法人でもコンサル業務として企業のアニュアルレポートを作成しています。
もちろん、昔ながらの印刷会社やデザイン事務所、編集事務所も「うちでは企業様のアニュアルレポートづくりをお手伝いしています」と事業を行っています。
もしかしたら紙問屋も。
以前、男友達であるグラフィックデザイナーの誘いで神田にある老舗紙問屋に行ったことがあります。そこでは「アニュアルレポート展」を定期的に開催していました。
詳しくは聞かなかったですが、もしかしたら紙問屋も印刷用の紙を提供するだけではなくコンサルとしてアニュアルレポート製作を提供しているのかもしれないですね。
うちのような専門翻訳会社ですらも、もし「英語版も含めてアニュアルレポート製作のコンサルとして入ってください」と言われれば、コンセプトづくりからデザイン、DTP、印刷まで一括してサービスを提供することが可能です。他の専門ファーム・専門フリーランサーたちとのネットワークがあるからです。
つまり、外部には専門性の高いプレーヤーが多い分、バッティングするといえます。プレーヤーが増えれば増えるほど、錯綜・迷走する可能性も高くなってしまうのです。
それは社内会議と同じかもしれませんね。
参加者が多ければ多いほど、まとまりにくくもなる。
外部に依頼する場合は、その目的をまずは明確にしてから、1社なら1社のみに依頼したほうがいいです。
それは「テレワーク」そのもののコンサルについても同じです。
2) 1)とは反対に、単純作業(品質に差が出にくい)をアウトソーシングする。
市区町村の入札制度がそうですが、単純作業は外部に出されやすいです。
どの企業に依頼しても品質にさほど差が出ないものが多いですね。封入作業とか郵送作業とか。
翻訳でも市区町村の担当者のかたが書いた論文を翻訳するのであれば、意訳やクリエイティビティは求められていませんので、相みつで金額合わせをすることが多いです。品質に甚だしい差が出にくいからです。
テレワークの場合であれば、それまで社員が行っていた社内清掃を専門業者に任せるという選択肢も出てくると思います。
3) 宅配業者・郵便・バイク便の利用。
私が銀行員だったころ、勤務していた銀行には支店や関連施設がたくさんありました。
そしてその間で受け渡ししなければならない書類もたくさんありました。
そこを行き来していたのは、自転車を使ってそれらを鞄で持ち運びしながらやりとりしてくれる人たちです。シニアと思しき高齢の方が多かったように記憶しているのですが、嘱託か契約社員として勤務していたのだと思います。
テレワークになればそれが不可能な場合もあるでしょう。けれどその分、会社として宅配業者や郵便局、バイク便業者などと定期的な契約を結ぶことも可能になるはずです。
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