⚫︎米国「2024年民主党全国大会」US Democratic National Convention 2024
米国の公共放送PBSがアップロードしていた動画から、次期米国大統領候補者のカマラ.ハリス氏のスピーチを観(聴)ました。
(ちなみに、PBSはセサミストリートを放送しているテレビ局で、私も米国留学中、毎日お世話?になりました)
バイデン氏が大統領選から撤退を表明して後任にハリス氏と決めてから約一月。
ハリス氏の存在そのものもそうですが、氏のスピーチからも共和党候補のドナルド.トランプ氏との「対比」がとても鮮明になった今回の大統領選だとあらためて私は思います。
⭐️ビジネスパーソン (Business person) vs. 検事 (Prosecutor)
⭐️富裕層(祖父の代から不動産業で大成功)(Wealthy family) vs. 支援を受けていた母子家庭出身 (Single-mother family supported by social welfare and non-profit organization)
⭐️何代にも渡る米国民 (Traditional American family) vs. 移民1世の子ども。それも留学生の。 (New-comer American family)
⭐️「クライアントは’自分自身 (Himself) vs. People」 (ハリス氏いわく)
⭐️男性 (Male) vs. 女性 (Female)
⭐️WASP (White Anglo-Saxon Protestant Christian) vs. Colored African-Asian
⭐️Pro-life vs. Pro-choice(人工中絶の是非に対する態度)→ちなみに、英語で”pro”とは、「賛成」を意味します。
⭐️老年 (Senior) vs. 中年 (Middle age)
前者はトランプ氏、後者はハリス氏です。
⚫︎”People”という言葉。
ハリス氏はもと検事とあって、弁護士さん同様、公の場での発声や表現に慣れている印象です。
スピーチライターによるのか分かりませんが(ググってないので)、「検事時代の私のクライアントは個々の案件(または特定の人)ではなく、”People”だった」の表現には迫ってくるものがありました。
「だから今も私は”People”のために働く(米国大統領として)。誰かひとりの人、ひとつの党、ひとつの人種、ひとつの宗教のためではなく」。
米国民がどちらの候補者を選ぶかによって、その国民の主義や信条すら明確になる選挙戦となりそうです。それはまるで、つねにその人の「居場所(意見)(“Where are you?”)と明確に表明させようとする米国文化と共鳴するかのようです。