⚫︎第47代米国大統領にドナルド.トランプ氏就任
米国時間の20日、トランプ氏が第47代米国大統領に就任されました。
AI開発にイーロン.マスク氏やオラクル、そして孫さんのソフトバンクも巨額な出資金とともに参画を呼びかけられるなど、BBCの報道をはじめとする世界的な大きな動きが早速注目されています。
→ 余談ですが、「オラクル」と聞けば、わたしはオラクルを知らなかったある税理士さんを思い出します笑。ご自身のご子息がオラクルに新卒入社することとなって、「大丈夫か？そんな”無名”の会社に勤めて」と思ったそうな。
不法移民の強制退去や、カナダとメキシコへの25パーセントの関税もそう。
トランプ氏は独裁者ではありません。合法的な方法で米国民の過半数の人たちによって選ばれた大統領。まわりにも官僚やご意見番がいる。
言動と私生活の華やかさやゴシップ（2人目のモデル出身の妻は不倫の末の再婚だと私は記憶しています。ポルノ女優のストーミー.ダニエルとの係争も未だ継続中のはず）で、マスコミに取り上げられたり強引とも思える政策に賛否が大きく巻き起こったり。
けれど、こうした世界的な動きを呼びかける行動力はやっぱり、「すごいなぁ」と思います。ビジネスパーソンの鏡のようなかた。
⚫︎過半数ではあっても、残りも半数近い。米国が”Divided States of America” (by “TIME”)であることに違いはない。
たしかに、トランプ氏は選挙人」の過半数を獲得していますが、圧勝ではない。
CNNやPBSなど、米国マスメディアの昨年の開票終了直後の米国地図を見たとき、8年まえ、そして4年まえとまったく同じく、「真ん中が真っ赤。両はし（「東西海岸」）は真っ青でした。けっきょく、両党の牙城はそれぞれ守られ、翻ったのは不安定と言われた数州だけです。
私が正規留学したオレゴン州をはじめとする西海岸の「民主党の牙城」はやはり、民主党の選挙人が得票数を獲得しています。
（日本で活躍する米国人タレントさんや日本のタレントさんで米国在住のかたの多くは西海岸や東海岸にゆかりがあります。よって、ご自身の投票先や「まわりの米国人の意見」とレポートする内容も、民主党支持の人の話になりやすい。「誰がトランプに入れたのかわからない」と言ってる米国人タレントさんもいましたよね））
‘Divided””は日本語にすれば、「分られた」。「分たれた」。日本のマスコミも「米国の分断」と表現するところです。
8年まえにトランプ氏が大統領となったとき、TIME Magazineは”United（統一、統合、一致団結した）”をもじって”Divided States”と表現しました。ゴロのよさも相まって、私は思わず唸りました。
いち外国人としての(米国人から見て）日本人である私は個人的には、「カマラさんだったら面白かったかもなぁ,女性で、世代も私と同じで、ご両親が移民（私と同じく就学生）だから」。明るくて誠実そうなお人柄にも親近感がありました。演出演技かもしれないとしても。でもこれはまったくの「外国人である私が見た印象」です。政策や政治家としての行動力と、私生活や人がらは別。大国であればあるほど、政治は資金力が必要です。
トランプ氏が8年まえとおなじく、鬱屈鬱積した一部の米国人の「ガス抜き」に利用されないことを願うばかりです。中国もそうですが、大国は自国で不満を抱える人間たちが「ガス抜き」の矛先をさがしているようなところがある。