今日は営業や人間関係で役に立つ、「人の名前の覚え方」について書いています。この「徒然なるままにひぐらし」のカテゴリーでは前回、下の記事を書きました。
●よく言われること。「人の名前を覚えて呼びかけると良い」。では、どうやって覚えるの?
営業や人間関係の極意がかかれたような本では、「相手の名前を憶えて呼びかけると良い」と書かれています。
私も自慢ではないですが、よく人から、「よく人の名前と顔をおぼえてるね!」と驚かれることが多々あるのです。
たしかに、この能力によって私は何度か事態を好転させたり、人間関係を潤滑にさせたりしています。
もしかしたらこれは少しだけ、他の人より私が何か持っているものなのかもしれない、と思い、今日は私がどうやって人の名前と顔を一致させているかを書いてみようと思います。
私の体験です。
2,3回顔を合わせたことのあるひととその次にあったとき、そのかたはこう言いました。
「あれ、あなたの名前なんだっけ。ごめん、あたし人への興味って、まーったくないから。人はどーでもいいって思ってるから。だから人の名前、憶えないんだね、あっはっはー」
そのかたは過去にうつ状態も経験されたことがあって、人とのかかわりをいっさい断っていた時期もあったそうです。
だから、そのかたが人ではなくまず自分、という気持ちはよく分かりましたし、
いまは元気になったみたいでよかった、とも思いました。
ただ、これをビジネスの現場や事情をよく知らない人のまえでやると、不快に感じる人もいます。
人に興味がない、とはつまり、目の前にいる人に興味がない、と言ってるようなものです。
ということは、名前を憶えて、その人の名前を呼ぶということは、相手に対する興味を感じていると表現していることです。
だから、名前で呼びましょう、とすすめる。自分も人から名前で呼ばれると気持ちがいい。
私の名前の覚えかたは、振り返るとこんな感じです。
1) 響きと文字をひたすらマッチさせる。
文字をビジュアル化させて、脳に定着させる。名刺に書かれた文字をよく見つめる。リストに書かれた文字をよく見る。その人の名前を何度か唱える。
2) かつてあった人の中で、同じ名前の人がいなかったかどうか、なんとなく、思い出す。
同じ名前の人がいれば、その人の特徴と重ねる。
3) 相手と相対するときに、間違ってもいいから、相手の名前(だと記憶しているもの)を呼んでみる。
まちがっていればいるほど、恥をかいた気持ちと結びついて、よく覚えるものです。
しまった!とおもいながら。笑
●相手のかたの顔の覚え方
名前とあわせて、私がよく人から驚かれることに、人の顔を覚えていることがあげられます。
いちどあったことのある人や、映画やテレビドラマでわき役ででている俳優さんなども、わりと覚えています。
「この俳優さん、どこかで観たことあるなぁ」
と思って調べてみると、何十年もまえに観た映画でわき役として出ていた人だったり。
自分でもどうしてその人のことをおぼえているのか、よくわからないのですが、いたって感覚的なことなのはたしかです。
どんなふうに感覚的なのか。
1) そのかたの目鼻立ちの形
2) 瞳の色や彫りの深さ(人種の違う外国人の場合)
3) エラのはりぐあい
4) 背丈
5) 瞳孔の大きさ。
白目と黒目(ブルー、緑)の比率。
いわゆる「はにわ目」か?
6) 頭の形→さといも型か、ぜっぺきか、
そら豆型かetcetc.,。
あるアメリカの俳優さんが主役のテレビドラマを見ていたとき、私はそのかたをどこかで見たような気がしてしょうがありませんでした。
あるとき、そのかたの経歴を見て喉の小骨が胃袋にするっとぬけました。笑
数年前に観た別のテレビドラマに、でていたのです。わき役で。
しかも、女装をして。
女装ですから、メイクもしています。でもすっぴんの顔かたちはそれほど違いはありません。エラがはっていて、背が高い。
このあいだもわがJames Spader (笑)主演の「Blacklist」を見ていて、判事役の中年俳優さんのかおをどこかで見た気がしてしばし悩みました。
「どこだったかなぁ」
ググってみると、何十年もまえに観た映画「Glory」に出ていたJohn Finn氏だと分かりました。
切れ長でほりの深い目やお鼻の形、額(ひたい)のかたち、カウボーイハットが似合いそうな、前後に長い頭の形(アイルランド系だそうです)、そしておそらく、Gloryでも見せてくれたはずの(というのも、Finn氏のシーンが私はうろ覚えだからです ) 素晴らしい演技と無意識に重なったからだと思います。
舞台出身のReed Birney氏とのFBI(権力)vs. 法のシーンは圧巻でした。お二人が口汚くののしりあう姿に思わず大笑いしてしまい、なんどか「巻き戻し」しました(禁句、満載)。
芝居のうまいベテラン俳優さんが出ているドラマは面白さが倍増します。日本のドラマであっても、アメリカのドラマであっても。
(wikiで確認してみると、Birney氏は2016年にTony賞を受賞されてました。さらにこれまでもObbie 賞受賞などの輝かしいご経歴をお持ちです。嗚呼やっぱり・・・)