今日の記事では、
海外映画やテレビドラマの原題について書いています。
●海外映画やテレビドラマの原題を覚える利点。
●私が母校青山学院のビジネススクール「青山ビジネススクール」で授業を受けていたとき。
●海外の映画やテレビドラマを原題で覚える利点
さいきんは、ハリウッド映画であれば原題にそったカタカナのタイトルがだいぶ付けられるようになりました。
この点を、「昔はいい邦題があった」と懐かしむ映画ファンも多いようですが、私が今日お話ししたいことは、「外国の映画やテレビドラマは、原題も邦題といっしょにおぼえてしまおう!」というもの。
利点はなんといっても、その言語のネイティブと話すときに、原題をいえば話が通じます。映画やテレビドラマはお互いが好きなものであれば話が合って気持ちを通わせられる。
次の利点は、その原題をもじったタイトルや新聞の記事、パロディ、オマージュが理解できます。
David Bowieは「Space Oddity」という2枚目のアルバムを1969年に発売しますが、タイトルは前年に公開されたStanley Kubrick監督の映画「2001年宇宙の旅」をモチーフにしているといわれています。
この映画の原題は、「2001: Space Odyssey」で、David Bowieのアルバムのタイトルが語呂合わせ(「変人」などの意味があるoddityをodysseyと掛けています)だということを「2001年宇宙の旅」の原題を覚えていれば、David Bowieのアルバムのタイトルの意味も分かります。
●私が青山学院の学生時代に経験したこと
母校・青山学院の社会人大学院である「青山ビジネススクール」に通っていたとき、資料のすべてを英語で作成する教授がおられました。天下の東大からお越しくださっていたファイナンスの権威、小林孝雄先生です。
先生はStanfordでも長年、教鞭をとってらしたので、おそらく頭が帰国子女なみに英語化しておられるのでしょう。そして映画がよほどお好きらしく、パワポで作成された資料のなかで説明される内容の多くが映画の設定を使っているのです。「ゲーム理論」の授業でした。
といっても、私のまわりの社会人学生は、日本人。だれも原題を知らないらしく、ピンと来てない様子です。映画やテレビドラマの原題も好きで覚えている私はなんともはがゆい思いがしました。
ある例題は、「サリーはハリーと出会えるかどうか」(Can Sally meet Harry?)というもの。この例題を見た瞬間、私はひとりで噴き出しました。「あ~先生ってホント、映画がお好きなんだわぁ」。そしてつぎの瞬間に感じたのは、このおかしさを誰とも共有できないもどかしさ。
小林先生はまじめに
1「サリーがハリーに出会えた場合」
2「サリーがハリーに出会えなかった場合」
3「サリーがハリーにサンドイッチを買ってくれれば会ってもいい、と言った場合」
4「サリーがハリーにコーヒーを買ってくれれば会ってもいい、と言った場合」
などと、れぞれに数値化された4つの選択肢を英文で書いているのです。
私はこれらの例題を見ながら、映画の中で「サリー」が「ハリー」とやりとりしているさまざまなシーンが思い出されました。
映画のタイトルは、「When Harry met Sally」と言って、語呂の良さもあるのか、英語圏のマスメディアではときどき、このタイトルをもじってタイトルを付けたりパロディを作ったりします。
素敵な邦題が付けられた映画です。ご興味ありましたら、映画もぜひ観てください。
ヒント:メグ・ライアンの映画。