今日の記事は、
青学の社会人大学院「青山ビジネススクール」と
「英語」についてお伝えします。
●青山ビジネススクールでの英語による授業
●「人」を大切にする。
昨日の記事は、以下のサイトからご覧になれます。
●青山ビジネススクールでの英語による授業
私が高校生のころ、青学は「英語の青山」と呼ばれました。
高校生のときに私が青学への入学を希望したのも「英語の青山で英語を勉強すれば英語が話せるようになるかもしれない、映画を字幕なしで観られるようになるかもしれない」、と思ったからです。
15~16歳の高校生は、本当にそう思いました。
実際にいま、英語を話したり、字幕なしでテレビドラマや映画を楽しんではいますが、でもそれは、「青学で学んだから」なったわけではないです。
青山ビジネススクールでは卒業要件として「TOEIC730点以上の得点」が求められています。
そんなことと、上記の「英語の青山」という青学のイメージのせいでしょうか、青山ビジネススクールでも英語で行われる授業がとても多い、と思ってらっしゃるかたがわりと多いように感じます。
でも授業自体は、日本語での授業がほとんどです。
青学よりも、一橋大学のビジネススクールやグロービスのほうがよほど英語による授業が多いと思います。
ただし。
以前も書いたように、配られる資料がすべて英語だったり、教授の座学が英語によるパワーポイントだったり、ということはざらです。
指定された教科書が英書ということもあります。
私が現役生のときは、1年目の後期から始まった必修科目のうちの一つが、Harvard Business Reviewによるケーススタディを利用したため、配布される大量の資料はすべて、英語(米国英語)でした。
記憶違いでなければその数、7、8ケースだったと思います。(ひとケースは20ページ前後)
このあたりから同級生たちは蜂の巣をつついたみたいにてんやわんや、えっさほいさ(?)と、SNSを駆使したり、スタディルームで大規模な勉強会をひらいたりで、寝るまも惜しんで動き始めました。
英語がすごく苦手だと言っていた友だちも「気が重い」と言いだしました。必修科目なので、取らないわけにいかないのです。
その点ではやはり、青山ビジネススクールでは英語から逃れることはできないと思います。
対処法としては、以下のようなやりかたがあります。私の同級生たちもそうしていました。
1) 日本語訳が出ていないか、探す。
2) 英語が得意な人を中心に、資料を分割して、それぞれのパートを日本語に訳す(私も参加しました。笑)
3) 勉強会を徹底的に開いて、参加者どうしで知恵を出し合って資料の内容を理解しあう。
●「人」を大切にする。
必修科目はまだ、全員が取らなければならないので、なんとか方法論がみつかります。
すこしやっかいなのが、選択科目での教授によるパワーポイントだと思います。
資料が配布されるようなら、それをもとにまた、有志で集まって勉強会ができますが、口頭で説明されるだけだと、自分でその場で理解せざるをえません。
やはりここでも、仲間をみつけて勉強したり、教授に直訴して資料を配布(あるいはデータ化)してもらうしかありません。
結局は、「人」。
人とのつながりを大切にして、協力しあわないことには卒業までたどりつけません。
さいきん、書店で平積みになってたり電車の広告で大々的に宣伝されていたので興味をひかれて、もと国会議員の田村耕太郎さんの本、「頭に来てもアホとは戦うな!」を買ってみました。
そのなかに「いちばん頭のいい人は、相手の気持ちを見抜く力のある人」という一文があって、私はこの点にはとても共感しましたね。
AIが幅を利かせているせいか、人の感情や感覚、印象というものをわりと軽視しているビジネスパーソンが多いような気もするのですが、ビジネススクールの学びの大きな特徴のひとつである、「他人との共同作業」をみのりあるものにするためにも、他の人の感情や感覚にも鋭敏になる必要があります。
その経験と能力は一生の宝になります。
(あんまり大きな声ではいえないのですが、「グループワークを一緒しよう」と約束していた人たちがいざ「ではグループを作ってください」と教授に言われたとたん、ちがう人のところに駆け出してその別の人たちとグループを組んだ、という目に遭った人を私は目撃したことがあります・・・)