今日の記事は、
1968年の米国映画「華麗なる賭け」について書いています。
●華麗なる賭け(1986年米国映画)
●主題歌「風のささやき)
そのほかの映画に関しましては、以下のサイトからもご覧になれます。
●華麗なる賭け(1968年米国映画)
1999年にピアース・ブロスナン主演でリメイク版も出た、スティーブ・マックィーン(Steve McQueen)の映画です。
ファッショナブルで男女の駆け引きが面白くセリフや雰囲気、映像としての華やかさを堪能できる作品。
あらすじは、マックィーン演じる大富豪トーマス・クラウンが裏の顔である大泥棒としてボストンの銀行を襲撃するところから話が始まります。
保険調査員であるビッキー(フェイ・ダナウェイ)はボストン市警察の依頼で調査をしますが、ビッキーはトーマス・クラウンを犯人とみて駆け引きを始めます。
犯罪者と調査員として、そして男と女として。
ファッショナブルなことで有名な女優のフェイ・ダナウェイの衣裳も保険調査員としての仕事着でありながら、エレガントで品が良く、「日生のおばちゃん」とはまったく違うんだなぁ(若い子は知らないか・・・)。
<おばちゃんは外交員だしね。>
ぱっと見は、調査員というよりもお金持ちのバリキャリ女性って感じ。
話の筋もエンタメとして面白いですが、華のある主役二人の容姿や衣裳、ボストンの街並みやセットなど、視覚として存分に楽しめます。
ここが映画のよさですね(#^^#)
アランドロンみたいな完璧なイケメンではないのだけれど(笑)、役の中でものすごく光り輝く人が私にとってのスティーブ・マックィーンです。
ひらたくいえば、とにかくかっこいい。
彼の映画を観るたびに、「あぁ、もう一回観たい」となるのは、彼が演じるいろいろな役の魅力が映像のなかにたくさんあふれているから。
彼のすぐれた芝居の表現力を通して私たちの感情にダイレクトにアピールするから。
こればっかりは理屈じゃない。
それまでの苦労とか葛藤なんかに裏打ちされてにじみ出るオーラ。
スター性といってもいいと思います。
俳優さんといっても、みんながみな、そうじゃない。
だから、亡くなったいまでも、私を含めた多くの人たちがいまだに彼を愛する。たとえばTag Heuerが1971年の映画「栄光のル・マン」でマックィーンが自社の代表モデル「モナコ」を着けていたときの写真を自社の広告に使用するのだと思います。
In 1962 the #HeuerAutavia, was transformed into a chronograph wristwatch. Be ready, a new generation is coming soon. #Baselworld2019 pic.twitter.com/LYtbTwab2B
— TAG Heuer (@TAGHeuer) 2019年3月18日
★★★★★Tag Heuer 公式Twitterサイトより引用。Quoting from the official Twitter site of Tag Heuer★★★★★
さいきん、駅の構内なんかでデジタルサイネージやポスター、観たことないですか?>若い子。
あの人がSteve McQueenです。
ご存命であったとしたら今年89歳。
89歳でお元気でらっしゃるかたがいまの時代、世界中にまだたくさんおられます。
50歳の死は早すぎです。
●主題歌「風のささやき」
今年2019年の1月に86歳で亡くなったミッシェル・ルグランによる作曲です。
ミッシェル・ルグランは「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」なども作曲した、フランスを代表する音楽家です。
★★★★★ワーナー・クラシックス公式YouTubeサイトより引用。Quoting from the official YouTube video of Warner Classics★★★★★
10年近くまえに東京国際フォーラムで来日公演があり、私も足を運びました(正直なところ、「これが最後かも・・・」と思いながら)。
Stingのカバー曲も有名ですが、Stingのほうは落ち着いたJazzyな雰囲気であるのに比べて、オリジナル曲でアカデミー主題歌賞を受賞したノエル・ハリソンの歌う歌は高揚感があって、歌詞に表現されているような、風や円がくるくると回転する様子が映像として脳に送られてくるような曲です。
私はどちらもとても好きな曲として聴いていますが、ノエル・ハリソンの歌のほうがミッシェル・ルグランらしい曲調、と私には思えます。