【英語】大学入学共通テスト2021 (11) リスニング第1問A

小山ケイが自分で書いた手書きの英文

●大学入学共通テスト2021 「リスニング第1問A」

 

毎日新聞「大学入学共通テスト2021」問題と回答 (URL) https://mainichi.jp/exam/kyotsu-2021/q/?sub=L1A3

音声が流れる回数が2回のものと1回のものとがある、と上記の問題に記載されています。

「選択肢は音声ではなく問題冊子にすべて印刷されている」とのこと。

TOEICやTOEFLと同じです。

こうした試験でよく言われるのが、「音声が読まれている間に選択肢に目を通す」「2回目の音声が流れている間に、次の問題の選択肢に目を通しておく」というもの。

これが有効に機能するときもあるでしょう。

けれど、1回目の音声を聞いてもよく分からない場合は、2回目も集中して聞かざるを得ません。

このブログでは、従来のそうした「テクニック」のあれこれを書くのではなく、音声と問題そのものについてこれから数日に分けて記していきたいと思います。

どのような場面、場所であっても、nativesの言うことが分かるくらいの能力が身につくように。

ということで、ここまでの数日間にわたって書いてきた読解のやりかたとは異なり、リスニングでは「音声」のところから始めていきますね。

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第1問Aを読み上げているnativeは北米英語のnativeです。

問1は、質問から始まっています。

“Can I have-“と、語尾のしり上がりのイントネーションが聞き取れたでしょうか。

そして、”juice” ’still” “thirsty”という単語。

 

これらが聞き取れれば、”speaker”がいわんとしていることが選択肢からひとつ、選べます。

“He wants more.” ということ。

 

(蛇足ですが、”Question No. 1″と読み上げているnativeの声が、行政改革担当大臣の河野太郎氏の声と発音に似ている気が‥‥大笑)

 

問2 も質問形です。

“Where”が聞き取れれば、しり下がりなのも理解できると思います。

How about- ?も尻下がりの質問形。

提案です。

選択肢の”beach”に“the”がついているところが要点。

 

問3 は、”Yuji”について説明しています。

選択肢がないと、nativeの声だけでは私は“Yuji”が”Eugene”と聞こえました。英語圏の男性名(そして、私が卒業した米国オレゴン大学がある市の名前)です。

人名や固有名詞、地名は、耳慣れないと、文字を見ない限り聞き取れないことがあります。

だからもし、”Yuji”が文字をみるまで分からなかったとしても大丈夫。

通訳・翻訳のプロを含めて、それらは聞き取れないことがあるのですから、試験の場合は焦らずに文字を見ればいい。会話の場合は聞き返せばいい。

どれも「それらしい」ですが、speakerが実際に「言ったこと」に基づくと、ひとつだけ選べますよね。

推測ではなく、確実に「言われたこと」を選びます。

ヒントは、”work”と具体的な「時」。

 

問4 は、speakerが言ったことからどんな状況かを瞬時に把握する問題です。

“won’t give”、”any more”、”today”、”gave”が聞き取れるかどうか。

 

さらに。

設問はすべて、”David”が主語(S)となっています。

speakerが「Davidに」と言っているのですから、speakerはDavidではありません。

スピーカーが使っている主語と、選択肢の主語が違っている。

だから、「あげる人 (give)」と「受け取る人 (get)」で使う動詞が違ってくる。

 

そのことに瞬時に気づくと、おのずと正しい選択肢が選べると思います。

 

 

【重要ポイント】

この4つの問題を聞いてみて、大学共通テストのリスニングでは、次のことが大切だと気づきます。

1) 確実に、明確に、言われたことや説明されたことを選ぶ(推測ではなく)。

2) 誰の視点で語られているか。あるいは文章が書かれているか。

3) 動詞の変化に耳を慣らす。例) give, gave given

 

●問1Aリスニングの重要英語

Can I have -?

→ liaison(連結発音)で「キャナイハ(v)」と聞こえます。

  小山ケイ過去記事】「連結発音」を練習してみる。コツ4つ。

 

Where – ?

→ 米国英語のnativeなので、「W」と「R」の音が一番最初に聞こえます。何度も練習すれば、”Where”であることが聞き取れるようになってきます。尻下がりであることも無意識に聞き取りながら。

 

How about – ?

→ 「H」の音が聞こえて次が「about」、そして尻下がりである、ということを無意識に理解できると、「何かを提案している」ということが分かるようになってきます。

何度も自分で練習(聞いたり音読したり会話したり)することで。

 

to work 

→ 「T」の音と、「W」「R」が聞き取れるかどうか。

 

何度も何度も練習する。

 

won’t

→ will notの短縮形を聞き取る。

 

gave

→ I gave him なになに、のような文章に耳を慣らします。

「何々を彼にあげた」という意味であることを瞬時に理解するまで。