●教材(テキスト)の選び方
前回の記事は下記のリンクからどうぞ。
書店の語学コーナーに行くと、英語に関する本がたくさん出版されています。なかには、私が過去に出会った人が書いてる本もありました(笑。なにせ私はテレビのない生活をしているので、そのかたがテレビの人になっていることをしりませんでした・・・)、
その人が笑顔で写っている書籍を手にとって、「英語が話せるようになりたい、とかつての私のように思っている人にとって、この本はどんなふうに使えばさらに効果的になるかな」とあれこれ方法を考えたりしています。
今日は、紙で印刷された書籍にしぼって、「しゃべれるようになるために効果的な使い方」について書いてみたいと思います。
まず最初は、私が考える(そして、自分が実際に効果があった)教材の選び方について。一番うえが一番効果的な教材です。これは、何語の勉強にも共通します。
1)自分の興味や好奇心が「完全に向いている」ものから選ぶ。
例1:好きな俳優さん
(できれば、「恋人になってほしい!(Marry me!)」、とすら思うほど夢中になっているかた)の出ている雑誌(もちろんその言語で書かれているものです。以下、すべて同じ)、その俳優さんが出ている映画やテレビドラマの台本、映画やテレビドラマ全般の本、テレビ番組の雑誌、演劇関連の雑誌、ニューヨークのブロードウエイに行った際にチケットを購入するともらえるPlaybill(小冊子)、その俳優さんが出た映画・テレビドラマ・芝居の原書(Paperback)、
例2:好きなスポーツ選手の出ている雑誌
例3:その言語で書かれたファッション雑誌、タブロイド紙、料理本、旅行雑誌、
例4:ITやアプリ、ゲームなどについて書かれた雑誌
→→→燃えるような想いを政治や経済に対して抱いている、という人は一握りだと思います。笑 よって、「Economist」や「Newsweek」「Forbes」などの雑誌を選ぶというよりは、「サブカル寄り」のものを選ばれるかたが多いのではないでしょうか。
私も、そうです。
やっぱりサブカルは、触れているだけで楽しいので、読んでいても苦にならないことが多いです。
2)書店で立ち読みしてみて、自分の感覚にフィットしそうだと「直感」で感じられた参考書や会話集(頭で「あってるかどうか」、考えて選ぶのではなく)。ぱっと見で、「あ、いいな」が良いのです。
中のインクの色味とか文字の大きさ、ページのめくり具合、イラストの多さ・少なさ。そんなことも基準にして良いと思います。
黙読なら持ち運びの良い小さな軽量のものが良いでしょうが、喋れるようになる語学の勉強は、とにかく声に出すことが大切。
少し重量の重いものでも、ご自身の感覚にフォットするようなら声の出せる場所(自宅とか書斎とか)用として購入されると良いでしょう。
ご自分の「気持ち」が動くことを重視してくださいね。勉強と継続性のモチベーションにつながりますので。
3)英字新聞、海外政治家のスピーチ教材
4)学校の教科書
●それら教材の利用のしかた
雑誌:ひととおり目を通し始めます。すると、気になる言葉や言い回し、わからない言葉などがでてくるはずです。そのとき、速読法や読解力を身につける方法であれば、「ここではたちどまらずに前後の文章から推測すること」と米国のWritingの授業で私は教えられたのですが、「しゃべれるようになる外国語を身につける」ことが目的ですので、ここではしっかり、立ち止まってアンダーラインを引いたりマル印を付けたりします。まずはここで、5回なら5回、声に出して唱えます。唱え方は上記の前回の記事を参考になさってください。すでに映像が頭にはいっている映画やテレビドラマなら、その言葉や言い回しの意味は分かっているかもしれませんが、分からない言葉や不明な意味合いのものは、辞書やネットでよく調べます。前後の文章もみて、意味をできるだけ把握します。興味や好奇心の度合いが高ければ高いほど、ここでの苦労を感じる度合いが反比例するものです。把握したら、自分専用の「単語帳」を作ります。時間がないときはあとで単語帳に書き込むことにします。私はプロの翻訳者として自分専用の用語集をExcelで自分で作っています。ペンなどで手書きにするとわりと時間がかかりますが、キーボード入力なら私はブラインドタッチで入力してしまうので、手書きよりは時間がかかりません。
単語帳に入れた言葉は、また翌日以降に同じく、声に出して読んで、「正」の字を紙に書いたり、Excelの別の欄に記入したりします。ご自分のやりやすい方法で、唱えた数、を可視化してくださいね。
参考書・会話集:会話ではあまり使わない言い回しや、反対に、会話であってもあまり使う場面が少ないものがあります。たとえば、法律用語とか経済用語はTOEICなどにはよく出てきますが、会話での使用頻度は専門家同士ならいざしらず、それほど高くはありません。いっぽう、会話集によくある「ネイティブが使う言い回し!」みたいな例文は、たしかに使わないことはないけれど、日本語を母国語とする人がそれらを完全に覚えたとしても、どこか「くだけすぎ」「軽すぎ」な印象を私は受けます。まともに政治経済、時事のことも話せないのに、『ゼンゼンダイジョーブデス」だの『スゴイキレイ」だのと外国人に言われると、私などは「文法まちがってるだろ」とカチンときちゃいます。笑 それと同じです。日本人の若い子が言ってるのを聞くと笑って受け流せるんですが(ホント、ゼンゼンダイジョーブなんですけど・・・)。いずれも、ご自分が話すシチュエーションを想定して、例文を選んでいくと良いと思います。まるまるすべてを覚えよう!とするよりも。
*外国人さん、「全然」のあとに続くものは、「~ない」という否定形か否定的な意味合いの言葉です。そして、形容詞で形容詞は修飾できません。「全然大丈夫じゃないです」「すごく(副詞 adverb)きれい(形容詞 adjective) 」が正しい日本語です。
入魂したのでだいぶいっぱい、書いちゃいました。笑
また(3)として上記の点を詳しく書いていきます!