書店で「今週の売り上げ順位」みたいな棚にいくと、
必ずと言っていいほど、コミュニケーション関係の本がランクインしています。
そこで、米国大学で学位をとったり
日本の社会人大学院でMBAを取ったり、
15年以上に渡って自社を経営したり長年営業活動をしてきた私・小山ケイから、
よいコミュニケーション関係について自分の経験に基づいて書いてみます。
<もくじ>
●初対面のひとや友達、あらゆる人との会話をつづけるために⇒
まずは、あいづち。
●視線も大切。どこに視線を置くか。
●質問をしてみよう。そして、自分もその問いかけに答えてみよう。
●初対面のひとや友だち、あらゆる人との会話を続けるために⇒ まずは、あいづち。
10代のころ、私は人とのコミュニケーション方法にとても悩んでいました。自分のことで手一杯で、意識が自分のことにしか向けられなかったからです。
でも、私も社会人となってはや30年近くの月日が流れました。取引先に出向いたり営業をしたり、ビジネスパーソンたちとMBAコースでやりとりしたり、外国人ともやりとりしたりで、私の意識はたいてい、相手のかたに向けられ、その反応や様子、体調ですらうかがうようになりました。
あいづちを打つと、聞いていても気持ちがいいし、自分が言ったときも相手のかたがものすごく乗ってくるのが分かることがあります。その一例をご紹介しましょう。
1) うんうん。
2) そうなんですか。
3) さすがですね。
4) やりますねぇ。
5) 素晴らしいですね。
6) すごい(です)
7) おっしゃるとおりですね。
8) 私も同感です(私もそう思う)
9) それは知らなかった(です)
10) 勉強になります。
そしてこれらの相槌は「早口」で言わないほうがいい。
テキトーに相槌打ってるように聴こえるから。
じっくり、あいづちを打つ。ワンテンポ、ひと呼吸おくぐらいの間を保ちながら。
人はコミュニケーションの大部分を相手の「非言語(non-verbal communication)」からとらえているそうです。
そうなると、言葉の額面以上に、表情や口調、視線が大切になってきます。
上記1)-10)のようなあいづちを打つときは、相手と視線を何度か合わせながら、笑顔で、口角をあげて、首を縦に振ったり目を丸くしたり、くちをあんぐりあけたりときにはワントーン高い声であいづちを打ったりするとより効果的です。
相手は「この人は自分のことを心から認めてくれているのだ」と理解するからです。あなたの非言語部分から。
●そして、視線も大切。会話のときの目線はどこにするか。
目線をあわせるときは、相手の眉間のあたりを見ながら話したり、相槌をうったりすると良いといわれています。
じーっと目をみていると、なんとなく照れ臭くなったり、タイミングとして変だったりすることがありますよね。
何かの書類でもみながらの打ち合わせなら、その書類に視線を移しながら、10カウントするうちの1回くらいは、盗み見するぐらいのタイミングでちらっと相手の目をみます。
慣れてくると、自然と相手と視線を合わせられますが、人と目を合わせるのが恥ずかしい、という人もいますよね。
カウントする方法はより安心感を与えてくれます。人とのコミュニケーションにおいて。
ついでに言うと、両手も相手から見えるところに出しておくといいですよ。
両手を組んだり、自然に広げて机の上においたり。
手が隠れていると、「やましいところがある」と相手は無意識に思うのだそうです。
私などは両手の甲どころか、両手の手のひらを積極的に相手に見せています。
友だちにじゃんじゃん、これをやってみてください。効果絶大です。笑
相手をみかけたら、手のひらを大きく見せて、振る。
「じゃね」というとき、片手のひらを思い切り見せる。
●質問をしてみよう。そして、自分もその問いかけに答えてみよう。
コミュニケーションの達人は質問上手とよく言われますよね。
私が自分の体験から思うことは、その質問に、さらに自分でも答えると相手は安心感が得られるようです。
たとえば。
「どちらにお住まいなんですか?」
「どこどこです」
「あ、なになにの近くですね。私はどこどこに住んでます」
「ご趣味はなんですか?」
「空手なんです」
「素敵ですね。空手には以前から強いあこがれを私は持ってるんですよ。私の趣味は楽器演奏なので、体を動かすことも趣味にしたいと思ってました」
黒い太文字の部分が、自分の質問に対する自分の答えです。質問ばかりでも、相手はかえって身構えます。
「なんでこっちばっかり自分のことさらけ出さなくちゃいけないんだろう・・・?」
質問者も自分のことをさらけ出すと、相手も質問しやすくなります。
だから、コミュニケーションが続いていくのです。
究極的なことを言うと、
「相手のことが知りたい」
「相手を大切に扱いたい」
という思いがあれば、コミュニケーションは普通は続きます。
でも、人には相性や性格の不一致、誤解などで、会話がうまく弾まないこともあります。
であれば、ノウハウを利用したり心理学を利用したり誰かの経験からヒントを得たりして会話をなんとか続けようとすることも良いことだと私は思います。
人間関係って、相手あってのことだから、自分の意志だけではどうすることもできないことがありますよね。
円滑な会話によって、多くのかたがたがまわりのかたがたと良い関係性を築いていかれますよう、願っております。またこれからも、コミュニケーションについては自分の経験をもとに、たくさん書いていきます。