Q) なにを基準にして学校えらびしたらいい?
今日は、働きながら国内のビジネススクールへ通うことにしたかたが、どのように学校を選択するか、ということについて書いています。
A) 以下のことなんか、どうですか?
●それぞれの学校の特徴。何をもって「この学校」と決めるか?
●学部の「偏差値」を気にしてもしょうがない。学部が存在する社会人ビジネススクールの場合。
昨日は下の記事を書きました。
●それぞれの学校の特徴。何をもって「この学校」と決めるか?
私は母校である青山学院のビジネススクールへ結果として通うことに決めましたが、それまでに通うことを考えていた学校はいくつかあります。
たとえば、以前このブログでも触れたように一橋大学のMBAコースを検討したことがあります。ネックがGMATだったことはブログに書いたとおりです。
国内のビジネススクールに通われることを考えているかたのために、私や私のまわりの話などをもとに、リストアップしてみようと思います。
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★選考基準・提出書類
青山ビジネススクールは筆記試験はありませんが、筆記試験があるところもあるようです。
また、GMATのスコアを提出したりTOEICのスコアを提出したりすることもあります。
「面接」はおそらく、多くの国内ビジネスで実施されているはずです。
★補助金の有無
いまは場合によっては補助金がかなり出されます。会社から出されるところもあるでしょう。自分の支払いが限りなく「0」に近くなると授業料以外のところに回すことができます。
★授業開始時間
一橋MBAスクールは平日の昼間開催でした。青山ビジネススクールは夜開催だったので、昼間働いている私には青学のほうが通えました。
一橋の説明会に参加したときも、平均年齢はわりと若く感じました。社会経験のないかたもおられたようです。青山ビジネススクールでいう「Full Time」の学生さんと雰囲気が似ています。
そのほか、土日に集中的に授業があるのも多くのビジネスパーソンには都合よいと思います。授業の開始時間をしらべて、ご自身の都合にあわせて選ぶことになります。
★立地
働きながら通うのであれば、勤務地とご自宅のどちらからも通いやすいところがよいと思います。
集中的に土日の授業を受けるために遠方から都心のビジネススクールへ車や新幹線で通われるかたもいらっしゃいますが、一般的には在来線で仕事帰りに、いうかたが多いと思います。
★講師や教授
ご自身が仕事でかかわる業界で著名な教授や講師のかた、というのはどの学校にもおられます。青山ビジネススクールでもそういう先生方のクラスは超満員でとても人気がありました。
でも、ご自身の業界以外のことも学ぶということであれば、学校のwebsiteや口コミサイトなどをご覧になって検討されるのがよいと思います。ご自身の業界以外のことを学ぶのもまた、社会人としてビジネススクールに通う醍醐味ですよね。
私が通学していたときは、青山ビジネススクールは「ファイナンスが強い」と他校のかたからも言われていました。じっさい私も、ファイナンス系を中心に受講しています。
★ご自身の特別な目的と照らし合わせる。
ときどき聞くのが、「授業を英語で受けたい」というビジネスパーソンです。あるいはなかには、海外からの留学生が多いところがいいとか、なになに業界のひとがたくさん通うところがいいとかあると思います。その目的がとても明確で強い動機となっているのであれば、とことん調べてから入学されることをお勧めします。
以前書きましたように、青山ビジネススクールは「英語の青山」のイメージのせいか、英語での授業が多い、と思っているかたにときおりお目にかかりますが、他校と比べると、英語中心の授業はそれほど多くはありません。
★学生数
少人数のところ全員の顔と名前が一致するでしょうから家庭的な雰囲気になる可能性はあります。紐帯(ちゅうたい)がとても密になることが多いと思います。
大人数のところは、話をまったくしたことがないというひとが学年内で出てきますが、会う人みんなが「人脈」となる可能性はあります。
★カリキュラム
私自身は経営を体系的に学びたかったのと、経営学・経済学を実地に照らして高度に学びたかったことが大きかったので、カリキュラムがどこの海外大学と連携しているとか参考にしているとかあまり気にしなかったのですが、ご自身がその分野について詳しくご存じで、その権威のような世界的な学校のカリキュラムを使っていたり、正式な提携校だったりするのであれば、そうした学校を選ばれるのがよいと思います。
★会社の同僚・先輩・後輩の有無
毎年、いくつかの同じ会社から学生として入学されるかたたちがおられます。縦と横のつながりが密にあってうらやましい、と思ったこともあります。
そのいっぽうで「会社の人間には内緒で入学した」という人もいます。それぞれ事情があります。会社に知られたくない、ということであればその点もとことん、調べなければなりません。
●以前もブログで書きました。「偏差値」のようなものを気にしてもしょうがない。社会人のビジネススクールの場合。
そのビジネススクールに学部がある場合、学部の偏差値や入学の難易度のようなものを考えるかたもおられると思います。
実際にビジネススクールを受講して卒業した私の経験からすると、
「学部の偏差値は気にしてもあまり意味がない」。
青山ビジネススクールであれば、立地が良いこともあり、丸の内や大手町はもちろんのこと、都心のあちこちから、その企業を将来背負うのだろうと思われるような優秀な人たちが毎年入ってきます。
卒業した大学は偏差値がとても高い超名門校というひとは多かった。でも実際に授業が始まると、その授業が有意義だと思えたり、刺激的な内容となったりするときはたいてい、参加者の深い経験と洞察に裏打ちされた意見が出されたり、教授による講義がインスピレーションを与えてくれて、それについて学生からも表現されたりしたときです。
黙って机に座ってホワイトボードやパワポをしこしこ書き写す、みたいな授業はおそらく、どのビジネススクールでもほとんど存在しないと思います。
「MBAコースは手を挙げてなんぼ」と言われるのはこういうところだと思います。その学校にある学部の偏差値よりも、ビジネススクールそのものがどれほど魅力的か、どれほど優秀で発言力・判断力のあるビジネスパーソンを集められているか、というところを見るようにしないと、モチベーションが下がることもあると思います。
「働きながら」大学院に通っているわけですし。
それほど働きながらMBAをとることは楽ではないです。
正直言って。
また思いついたら、書いていきま~す!