ものごとの多くは「緩急」。英会話の上達もそう、マラソンもそう、仕事もそう、タスクをこなすこともそう。ペース配分です。

そら

つい先日、このブログで「緩急は何においても大切です」と書きました。今日はそのことについてさらに詳しく書いていきます。

昨日は下の記事を書きました。



●人生は「緩急」が基本です。めりはりと言ってもいい。ペース配分です。

東京オリンピックの会場

 

[the_ad id=”11588″]

先日の記事で私は、「緩急は人生の基本です。ものごとを完全に近い状態にもっていくためにも120%全力ですべてにあたるのではなく、魂を込められるところにすべてを”ベット”して、残りの部分は穏やかに対応する(小休止として)」と表現しました。

   小山ケイ過去記事】「集中力の高め方」コツ5つ

  小山ケイ過去記事】「自分の器を広げる。会食・食べもの編」

  小山ケイ過去記事】「メタ化だと思う。魂を込める作業は」

「緩急」あるいは「ペース配分」はあらゆることに当てはまります。

マラソン

仕事

試験解答

人間関係

生活

マラソンでペース配分が必須なのは当然として、「仕事」でペース配分が必要なのは、仕事との質を高めるためです。自分が最大限、集中力と力を発揮するべきところに意識を向けられるので、自分のなかでもリズムが生まれます。

品野町の明治記念館

120%の力で突っ走ることは一見、いいことのように思えますが、人間それほど持続力はありませんし、集中力も途切れます。体力も続きません。だから後半になるにつれて不思議なほど急激にそれらが下降していきます。

生活もそうです。朝は活力にみなぎっていますが、体のリズムってありますよね。お昼ごろに眠気が訪れたり、夜ごはんを食べてから寝るまでの間に集中力が発揮される瞬間があったり。

横浜スタジアム

自分の体のリズムや集中力が出やすい時間帯を探してみるのもいいでしょう。あるいは季節ごとの自分の波を把握したり天気による変化を観察してもよいと思います。

「緩急」の重要性に着目すると、自分の持てる最大限の力を発揮することができますし、効率的に動くことができます。

メリット)

1) 集中力が発揮されやすい。

2) 自分の持てる力が十二分に発揮されやすい。

3) リズムが生まれやすいので、その流れに乗って動きやすい。

*見た目も緩急ある所作はとても美しく見えます。動きにリズム感が出るからだと思います。茶の湯の所作や日舞、ダンサーの踊り、役者の芝居、店員さんのレジ作業など。

●「緩急」のリズム感は習慣で養われる。

横浜元町

[the_ad id=”11588″]

「緩急」のほとんどは思うに、頭で考えて作られるというよりも日々の習慣化によって生まれるように思います。そうしてそこにリズム感が出てくる。

たとえば、ものすごいスピードでものを処理する手作業の職人さんや工場のパートさん。テレビの中継で見ることがありますよね。彼ら・彼女たちの動きを見ていると、もちろん理屈をこねくりまわして動いているのではなく、長年の習慣によってその緩急が生まれていることがうかがえます。

横浜元町ポンパドール

川崎大師の飴職人のトントコトントコ飴を切る作業もそう。飴を切っていなくてもまな板を太鼓のようにトントコトントコ叩いてリズム感を失わないようにしている。そうして、緩急ある動きを出して、飴を手際よく伸ばしたり切ったりしています。

ルーティン」としてもいい。ルーティンと緩急は切っても切れない関係だと思います。

その動きが「トンツートン」というリズムで表せる動きだとして。トンが緩急の急、ツーが緩の部分。

★トンの部分ですばやい動きを生み出す。

★ツーの部分で十分にゆったりと動き、次の「急」の動きのために意識や体のパーツを準備させる。

★そしてたまった力をトンでまたすばやく出す。

この場合の「力」とは、仕事であれば「意識」や「集中力」、「能力」でしょうし、試験解答であれば自分が得意なものをゆったりと解いていきつつ、苦手なものや難しい出題に対して、意識やパワーを残しておくような感じです。

ちなみに、試験解答の時間配分は逆、ですよ。得意なものはさくさくっと解いていきつつ、苦手なものに十分な時間を配分する。気持ちは「ゆったり」「ぴりっと」の順番ですね。

●人間関係の「緩急」とは。

Seattle's Best coffee

以前もこのブログですこしだけ触れたことがありますが、人間関係は6割前後の付き合いがよいといわれています。私自身の体験からも、5割前後がいいかなと思います。

若い人ほど8割9割の密度の高い付き合いをする傾向にありますよね。中学生とか高校生なんかそう。それはそれで若者の特権です。

でも、大人になるとそれぞれの思うところが強く明確になったり、環境として家庭を持ったり変化したりで、8割9割のつきあいが難しくなります。

だから、「緩急」が生きてくる。

人間関係にも緩急があるんだってことがわかると、あるときは年に1回会うか会わないかのつきあいとなるかもしれなくても、なにかの拍子に月に何度もあってみたりメールやSNSのやりとりを頻繁にしてみたりすることになる。

そのきっかけとは仕事かもしれないし、個人的なことかもしれない。趣味のことかもしれない。

結局、お互いに「付き合いにも緩急がある」ということがわかる人同士が最後は「本当に仲の良い友人」ということになるのだと思います。お互いに元気である、という仮定である場合ですね。

●まとめ

欧林洞

「緩急」はすべての基本と言ってもいいと思います。所作や運動だけではなく、仕事のやりかたや試験の解答、人との付き合いなど。

緩急が意識できると、自分の力が十二分に発揮できたり、人と良い関係が築けたりしますよ。

ぜひご自身の人生のなかで、「緩急」を意識してみてくださいね。リズムが生まれて習慣化します。そして人生が楽しくなる。

[the_ad id=”11588″]