【自分の器を広げる】会食・食べ物編。「気をつけること3つ」

今日は、これまでこのブログで何度か取り上げてきた、「自分の人間としての器を広げて一流の人間になる」ために、食事の仕方や、レストランやカフェ、バーでの人との「一流のやりとり」ということについて、実体験に基づいて書いています。

昨日は下の記事を書きました。

●一流の人間になるために。器をひろげよう。「会食・食べ物編」。

ハイアット箱根のモーニング

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これまで私はこのブログで、おもにビジネスパーソンに向けて、「自分の器を広げる」ということについて書いてきました。

 

  小山ケイ過去記事】一流の友だちをどうやって見つけるか?しっかりお金をかける。

  小山ケイ過去記事】自分の器を広げてくれる「年上の一流友だち」の見分けかた。

 

今日からは、器の広い、一流の人間となるために、あらゆるシチュエーション、環境を取り上げて書いていきます。

手始めに、「会食」について。私自身がとても思い入れの強い、大切にしているシチュエーションです。食事は自分の体を作る基本ですし、会食であればゴルフと同様に、人さまと楽しく交流する場となります。

さぁ、「器の広い人間になるコヤマ講座」、まいります。

銀座ウエストのコーヒー

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【器の広い一流の人間になるために。会食編】

1) ウンチクは垂れない。

2) 美しい所作を身につける。

3) 一流の年上友だちに紹介してもらう。

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1) ものをいただく場で、ウンチクは垂れない。とくに、スシ・ワイン・コーヒー・ソバには注意が必要です。これは「4大おっちゃんウンチク食品」(私が命名)これらについてウンチクを垂れると、「オレはおっちゃんである」と証明しているようなものです。

しかも、これにうるさいおっちゃんと会食することになってしまった場合は・・・その苦痛は想像に難くないですよね。

ワインのラベル

それから、好みの問題、といわれればそれまでですが、私は食べ物に対して、「まずい」と言ってしまうことや、ことこまかに不平不満を仲間内で言うことなどは、とても無粋な人間のすることだと思っています。

「これ、まずい」

よほど、油の鮮度が悪いとか、食材の鮮度が落ちていたり腐っていたりしたら、「どうしたんだろうね」となるかもしれませんが(実際問題としておなかを壊すことだってありえますので)、評判のお店で、しかも信頼する人が連れてきてくれたお店であれば、食材に対する好みにかかわらず、まずは感謝する。

その日の食べ物がいただけることのありがたさ。それも、気心知れた仲間たちと楽しく食べたり、おひとりさまでゆっくり味わいながらいただけることのありがたさ。

近代映画博物館のカフェ

2) 場慣れしていそうなかたや、ものすごい大物とご一緒すると、緊張するかもしれません。そのためにも、日頃から「美しい所作」、つまりはたから見ると、きれいなしぐさに見える食べ方を練習しておくと、緊張がある程度和らぎますよ。

何度かブログで触れておりますように、私は茶の湯をしばらく習っていたことがあります。そのときに、「~の茶事」という懐石料理が出されたり(自分たちで用意したり)する行事なども習いました。茶の湯の所作はひとつひとつが本当に美しい。流派は問いません。

とらやカフェ

具体的な見せ方として。茶器を扱うときは、「あしらう (ashirau)」ととてもきれいに見えます。それを食事中やカフェのコーヒーカップなどを扱うときにも応用するのです。

お箸やカトラリーを机から取り上げたら、「いったんそれを残りのあいている手でも軽く触れる」。

フォークやスプーンであれば細いネックのあたり。

お箸であれば、

a) つまむようにして利き手ですっととりあげたら、

b) あいてる手で先を軽くつまみ(あしらい)、

c) そして利き手の指先を箸につたわせて、

c)「箸を使う」持ち方にしていく。

ポイントはCの「つたわせる」とき。きれいに、自然に、つたわせると、所作が美しく見える分、落ち着いた場慣れした人に見えます。

このあたりについてはいずれ、別記事として動画か写真入りで書いてみたいと思います。知っておかれるとビジネスパーソンとして有益なことも多いと思いますし。

食器やカップは添えるだけでもいいので両手で持つ。正面がある食器は、食べ終わったら、正面を「向こう」に回して、横に少しずらす。あるいは、従業員のかたが取りに来られる方向に「正面」を向けておく。

会食であろうとおひとり様であろうと。こんまりさんメソッドみたいに、「モノに対する自分の愛情や感謝」を表す行為にもなります。

食事中は、相手のかたから自分の手のひらがちゃんと見える位置に、手を軽く組んで机の上に置いておきます。手が見えないと「やましいところがあるんじゃないか」と思うのが動物としての人間の心理である、ということは以前、このブログで書きました。

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そして、「緩急」も大切な要素。茶の湯もそうですが、たとえば私がこのブロウで書かせていただいた、「大坊珈琲店」の店主、大坊さんの緩急あるカップの拭き方は、見ているだけで芸術鑑賞をさせていただいているような気にすらなってきます。

大坊さんの「所作の美しさ」についてはファンのかたがたが口をそろえておっしゃることです。

大坊さん (撮影:小山ケイ)

 

 小山ケイ過去記事】「復活!大坊珈琲店パート1」

 

3) 「紹介」って難しい。まともにビジネスやってるかたならご経験あると思います。私も駆け出しのころ、師匠と慕っていたかたから、「人の紹介は難しいから慎重になるといい」とアドバイスいただいたことがあります。

そら

できる人だと思ってどこかに紹介したら、実はそうではなくて先方に迷惑をかける。青学ビジネススクールに私が通っていたときも、ある教授の紹介で入ってきた事務かたの人がいたのですが、体調を崩されたのか心に悩みを抱えたのか、突然、「しばらく休ませていただきます」となって、まわりの事務かた、教授たちにしわ寄せが一気にいって困った、とある教授から話を聞いたことがあります。大学教授の紹介ですらそんなハプニングがある。

渋谷区東
渋谷に向かうバス。渋谷区東のあたりです。

それと同じで、おいしいお店や安心できるお店を紹介してもらうのも、慎重になったほうがいい場合があります。とくに、ご自分にとって大切なかたを連れていくとき。

カジュアルな集まりならネットの便利なサイトを利用すればいいですが、得意先の人を連れていくときや、お世話になった人、食べなれた人をつれていくときなどは、確かな人からの紹介をお願いするといいですね。

そんなときに力になってくれるのが、先日お伝えした、「一流の年上友だち」です。なにしろその友だち自身が長年の人生において国内外でいろいろなおいしいものを食べなれているので、確かなものを出してくれる店をよくご存じです。

そして、強烈な審美眼と自分軸を有しているから、北大路魯山人や池波正太郎先生に負けず劣らず(笑)、食材のことから食器のこと、店の清潔感にいたるまで、よく観ている。五感を使って。

(こういう友は、もらい慣れてもいる。友だちも多いし。だから、贈り物をするときはすごーく困るのです。笑 もちろん、イキなかたなので「ありがとう!」と喜んではくれるのですが・・・。「きっと同じものがおうちにたくさん、贈り物として贈られてきてるんだろうなぁ」と申し訳なく思ったりします)

 

●どんな会話や振る舞いが、「器の大きな人間」にふさわしいか。

銀座ウエストの青山ガーデン店

さて。ここからは私のまったくの主観です。笑

上記のとおり、「うんちくはいらない」と書きました。うんちくは、お店のプロがしてくださることであって、素人が垂れる筋合いのものではない。たまーに、素人がプロを差し置いてうんちくたれる光景に出くわしたりしますが、それは完全に「野暮」

ソムリエがいれば、ワインの話はおっちゃんではなくソムリエから聞きたい。

(実際にいたのですよ!福利厚生を利用して一日だけのワイン講座に出席したことがあるのですが、そのとき参加者のおっちゃんが講師の先生押しのけてうんちく垂れだしたのです・・・唖然)

素人は、プロがしてくださったことに対して感謝し、その食材のおいしさを十分にかみしめ、目で楽しみ、友と適量を飲んで楽しく語らう。至福の時です。

私などは好奇心が旺盛ですし、少しでも自分の器を広げたいと思っている人間なので、プロが相手だと初対面でも平気で話しかけて質問攻めにしたりしますよ。笑 気持ちはまるっきり「生徒」です。

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1) 「おいしいものを出してくれる店」であれば、時間を見つけて、シェフにご挨拶。

2) 自分が居心地よい、と思えることをマナーにする。

3) 感情に根差したポジティブな言葉を発する。

4) 食材・食器を大切に扱う。

5) すべていただく(たいらげる)。

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お店のかたにはもちろんですが、シェフにご挨拶すると、「マーキング」できるので、次第にその店の「得意客扱い」していただけるようになっていきます。何年も通ううちに。

もちろん、挨拶は、「今日はおいしいものをありがとうございます」という「感謝」を伝えるのが最大の目的。自分はどこどこ会社の部長であるとか、あの食材は自分ならこう料理する、などという野暮な挨拶をするためではありません。笑

2)の「自分が心地よいと思えることをマナーに」は、マナーを守ろうとするあまりにカチカチになるのではなく、知らないことやよくわからないことであれば、「きっとこうするのが理にかなってるんじゃないかな」「こうしたほうがまわりにも気持ちよく見えるんじゃないかな」ということを基準にする、ということ。

虎ノ門のバー

よく知らない食材が書かれてあれば、お店の人にどしどし質問していいのですから。「これはどういう食材ですか?」プロから聞くことは自分の知識となって「自分の器」がどんどん広がっていきます。

3) はこのブログで以前、少し触れました。会食しながら、「おいしいね」「これどんな食材使ってるのかな」「見た目が芸術だよね」などと感情に根差した、楽しくわくわくするような言葉を言いあいながらいただくお料理とお酒のおいしいことおいしいこと。

アンダス虎ノ門

4) は、上記の「美しく見える所作」にも通じます。食器類を大切に扱うことで、食材のおいしさがいっそう感じられますよ。

5)は、自分の胃袋のサイズを把握しておくことや、適量(酒)を知っておく大切さ、についても、先日のブログで私は書きました。もちろん、その日の体調も。

自由が丘原田シェフ。

 

明日は、「自分の器を広げるために」と題して、「おひとりさま編」について。カフェやバー、高級ホテルでおひとりさまをするときの「見せ方(笑)」「立ち居振る舞い」「店の選び方」などについて、これまた実体験に基づいて書いていきます!

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