分厚い英書 (assignment)を読むコツ5つ。留学・ビジネスなどにて。あるいは長文読解のコツ。

今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、「分厚い英書を読むときのコツ5つ」について書いています。

1) 目次に目を通す。
2) Assignmentとしてだされているのであれば指定箇所を、そうでなければ、目次から「自分にとって重要だと思われる個所」から読み始める。
3) 辞書は使わない。
4) アンダーライン等もできれば引かない。
5) 何度も何度も出ていて、どうも重要だと自分が感じる言葉にはようやく印をつけたり書き出しておく。

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このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。

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●分厚い英書を短時間で読むコツ5つ。留学やビジネスにて。

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私が米国大学に留学していたころ、各授業では「assignment」と称して宿題が出されました。そのひとつが事前に参考文献を読んでおくというもの。かなり分厚い書籍ですが、事前に目を通しておくことでそのあとの授業の理解度が格段に違いました。

私も最初はコツがつかめず、馬鹿正直に(?)最初のページから一言一句、丁寧に読んでいました。ところがこれでは圧倒的に時間が足りない!(笑)ただでさえ英語力がないのに、わからない言葉を逐一調べたり、じっくり読んだりしていたからです。

assignmentの目的は、そのあとに受ける授業の内容をさらに理解するため。だから、じっくり読んでどうとか、ということは求められていないのです。じっくり読むのは、学期が終わってから。「ああ、あの本、気に入ったわ。もっと理解してみたい」と思ったときです。

これはassignmentの話だけではないと思います。たとえばビジネスでも、仕事において理解しておかなければならない専門的なことや新規事業を始めるときの入り口として学術書を読む際など。まるで初めてのことに手をつけるときに、私が今回ご紹介する「私が取って効果があったコツ5つ」は文字通り、参考文献として生きてきます。

つまり、日本語の書籍にも通じるコツなのです。




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小山ケイ流「ぶあつい英書(あるいは日本語の専門書)」を読むコツ5つ】

(前提は、「短時間で読み上げる」ということです)

1) 目次に目を通す。

2) Assignmentとしてだされているのであれば指定箇所を、そうでなければ、目次から「自分にとって重要だと思われる個所」から読み始める。

3) 辞書は使わない。

4) アンダーライン等もできれば引かない。

5) 何度も何度も出ていて、どうも重要だと自分が感じる言葉には印をつけたり書き出しておく。

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●目次に目を通す。

目次に目を通しておくと、その本にどんなことが書かれているのか、だいたいわかります。これは日本語の書籍でも同じです。究極のことを言えば、たった数分後にその本を参考文献にしてなにかしなければならないときなどでも、目次は役立ってくれます。

目次の何がいいかというと、短文で箇条書きにしてくれている点です。だから要点が凝縮されている。今の時代であれば日本では本が売れなくなってますから、優れた編集者なら読者に読んでもらえる(チラ見しただけで購入してもらえる)魅力的で知的好奇心をそそられる刺激的な目次を付けているはずです。

目次をざっと見て、どんなことがかかれているのかも推察するようにします。集中力でもって。




●Assignmentとしてだされているのであれば指定箇所を、そうでなければ、目次から「自分にとって重要だと思われる個所」から読み始める。

Assignmentであればsyllabusに「この授業では参考文献のここからここまでのページに該当する」ということが記されています。それにそって読み始めます。指定箇所がなければ、集中力で感じ取った重要項目から読み始めます。

英語の専門書は明確な段落になっているものです。それゆえ、まずはそれぞれの段落の最初の1,2行を集中力で読んでいきます。このときに心がけることはSVを基本に、ということ。留学したてで慣れないうちはともするとだらだらと読んでしまいがち。私がそうでした。

とらやカフェのコーヒー

けれど、意識的に「SVを基本に」と思いながら1,2行だけを読むようにすると、読み進めるうちに次第に感覚がつかめてきます。これが私がこのブログで以前触れた、「リズム感」ということ。

リズム感が出てくると、一瞬のうちにSをさがしたのちにVが来るのを無意識に待つような感覚になります。これを長期間、くりかえすることで長文読解の力はおどろくほど向上します。このあたりになるとアタマじゃないです。感覚の領域を使ってます。無意識という感覚です。

  小山ケイ過去記事】多くのかたが気づいていない「リズム感の大切さ」。

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●辞書は使わない。

辞書を使ってると思考がとぎれてしまいます。とくに、上記のような「読むリズム感」が出ていてノっているとき。携帯なり書物なりの辞書を使いだすと、キーを操作したりページをめくったりで、「読むこと」とは関係のない動作が数秒、入ってきますよね。あれがせっかくの思考やリズム感を中断させてしまいます。

以前私は、「読むという行為は受け身(passive)である」とこのブログで書きました。多くのかたが分かってくださると思うのですが、読み始めてその世界に入っていくと、脳の中で思考の流れができますよね。体はほとんど動かさなくても、頭のなかではその世界がどんどん広がっていく。

まるで、Matrix攻殻機動隊(Ghost in the Shell)の世界です。笑

辞書を逐一使うほうがいいときもありますし、そのほうが自分にはやりやすい、というかたもおられるでしょう。ですが、英語もまだあまりよくわからないときであれば、できれば辞書は使わず、前後の言葉で推察するようにします。

目次にも目を通してますし、読み始めて時間がたつと、脳みそのほうで勝手に意味を考えてくれるようになります。大丈夫ですよ。




●アンダーライン等もできれば引かない。

これも上記の話に通じます。思考の流れを途切れさせないためです。ペンを持って線を引いたり、あるいはそのペンすらも「どの色にしようか」なんて選び出したりしたら、思考の流れや読むリズム感は完全に途切れてしまいます。

ここまでと決めた個所まで短時間で読み終わることにまずは集中しなければなりません。そのために、思考の流れは途切れさせない。思考の流れが出来上がれば、ただ読むだけではなく自分の考えやアイデア、内容に対する分析やさらに深い洞察なども自然と行えるようになります。無意識という広大な宇宙のなかで。

 

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●何度も何度も出ていて、どうも重要だと自分が感じる言葉には印をつけたり書き出しておく。

スコットランドセントアンドリュースの鉛筆

短時間が分厚い本を読まなければならないときは上記のとおり、「思考の流れを途切れさせない」ことにとにかく集中します。けれど、読み進めるうちに何度も出てきたり本の中で太文字やイタリックで書かれていたりで「重要語句」だとわかるものがあります。

その言葉には急いで丸をつけたりレ点を付けたり波線を付けたりして、あとで時間のあるときによく考えたりするようにします。

やりかたはご自身ののやりやすい方法で。私はたいていいつも丸印で囲っています。そしてそこから矢印を空欄まで引いて「後で調べる」という目印にします。

The Japan times (Japanese newspaper)
たとえば、こんなかんじですね

いっきに読み終わってから、今度は「調べる時間」としてまとめて作業するほうが私の場合は思考の流れも途切れさせないばかりか、自分の考えもまとまります。自分にとってはとてもやりやすいやりかたなので、嫌がらずに分厚い本も読んでいます。笑

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