英文を書いたら、ネイティブチェックを入れる。米国大学やビジネスで。もちろん、翻訳の仕事(プロ)もそうです。

今日の記事では、英語をはじめとする外国語で文章を書いたとき、nativeにチェックしてもらうということについて書いています。



このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」では前回、下の記事を書きました。



(我が母校青山学院の駅伝チームOB森田くん、下田くん、一色くん、林くん等々が就職したGMO社です!私がひそかに応援してきた島貫温太くん(帝京大)もGMOチームへの参加が決まりました!やった。実業団からも目が離せなくなります)

このカテゴリー「英語(潜在意識を味方につけて)」はこの記事kら書き始めました。




●英文を書いたら、ネイティブチェック(proof-reading)を入れる。

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私は翻訳をなりわいとしています。仕事で英文を書いたらネイティブチェックをもちろん入れています。proof-readingと呼ばれるものです。

私が米国大学に留学していたときも、私はネイティブにチェックしてもらっていました。私が卒業したオレゴン大学には無料でチェックをしてくれるサービスが学校から提供されていたからです。それだけ「英文を書く(writing)」課題がたくさんあったということですね。

おそらくそれは、提供してくれる側の学生にはアルバイトとして学校から謝礼が出ていたはずです。あるいは学費の免除とか。大学院生が担当してくれました。英文科とか英文学などに関する研究科の学生だったと記憶しています。

対面でチェックしてもらっていたので、私などは聞きたいことをたくさん質問したりしてましたね。どのかたも丁寧にじっくり見てくれたものです。それほど高い時給ではなかったと思いますが、ご自身の研究科で研究していることに関係する仕事だったので、やりがいはあったんじゃないかな。

そこで気づいたのは、修正を指摘されつつ、どうしてそういういいまわしになるのか明確な答えがないものも多いということ。「どうしてかは聞かないでね。私も(僕も)理由はわからないのよ」などと言われることもありました。でもそれが言葉なのだと思います。

だからこそ、「ネイティブの学生にチェックしてもらってよかった」と私はいつも思ったものです。それは今でも同じです。プロとして翻訳をしていて、文法としては正しくとも、「ネイティブはこういう言い回しはしません」とか「言いたいことがよくわかりません」などと指摘されることはしょっちゅう。

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日本の学校では文法がびっちり教えられるので、ともすると「英語の読み書きは完璧です」と言いたがるひとが出てくる。けれどやっぱり、書いたもので表に出すようなものはネイティブにチェックしてもらったほうがいい。勉強にもなりますから。

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英語圏の大学に留学する学生さんはもちろんのこと、ビジネスで英語を公式文書として作成するようなかたでも、書いたものはいちどネイティブにしっかりみてもらうことをおすすめします。

あまり大きな声じゃいえませんが、青山ビジネススクールに通っていた時、ある教授から頼まれてそのかたの書いた英語の論文を読んだことがあります。ネイティブではない私が読んでも「ん?」と思う個所がありました。ネイティブチェックに出すことを遠回しにお勧めしてみたのですが、いろいろと理由を述べられて結局、「それはいらない」みたいなことをおっしゃってましたね。おそらくゼニ勘定だと思います。だから私に相談してきた。笑 「知り合いなんだからタダで教えてくれるよね」と。(やっぱケ●だね、大学教授って)

通行止めの標識

信憑性や信頼性、権威付けにもかかわってきますからね。その言語でまともなものを書いて表に出すのって。ちゃんとした内容のものであればあるほど、まともなネイティブにちゃんとチェックしてもらったほうがいい。私はプロだからこそ断言します。




1) 文法としては正しくとも、外国人が書いたその言語の文章は「言い回し」としてはしっくりこないものは多い。

⇒ 日本語には「白物電気」という家電系の専門用語がありますが、これを使う人はヨドバシカメラやビックカメラの人くらい。あとは日経新聞の記者とか。だから日本語ネイティブじゃないひとが専門文書ではないものに「白物電気」などと書いても通じない日本人読者が出てきます。私がそうでした。笑

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2) ネイティブ自身も理由は分からなくとも、しっくりくる言い回しとかインパクトある言い回し、レトリック、などが英語にもあります。もちろん、日本語にも、そして他の言語にも。だから、自分で書いた外国語による文章は表に出すものであればネイティブに見てもらったほうがいいのです。

そら

3) 「ネイティブが神」です。ネイティブ神。⇒ 2)にも通じますが、長い年月をかけてしっくりくる言い回しとか合理的な言い方とか時代の流れとか時事とか、いろいろなものを反映させて言葉は姿を変えていきます。それを一番わかっているのはネイティブ。

だから1)の日本語のように、「白物電気は日本語です!」と外国人に言いはられたとしても、白物電気は一般的な言葉ではないとしか言いようがないですよね。日本語ネイティブは。それが家電に関する論文やアナリストレポートにでも使われているのなら話は違いますが。

留学先の大学でネイティブにチェックしてもらえるシステムがあればぜひ、利用してみてください。ビジネスパーソンであれば社内の英語圏ネイティブに見てもらったり、外部の業者にproof-readingを依頼したりしてくださいね。




●ネイティブにチェックしてもらう利点。

表に出すものであればもちろん、まともな英語になるということがまず一番に上げられます。

けれど、利点はそれだけではありません。

★ネイティブと対面でやりとりするのであれば、スピーキングの勉強にもなる。丁寧に教えてくれるネイティブだと、その言葉の背景とかトリビアな情報なども説明してくれるものです。

★ネイティブに指摘してもらうことで、「自分の文体」が分かる。⇒ 1年以上に渡ってびっちり英文を書いていると、ネイティブじゃなくても「文体」が生まれるそうな!

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「そういうものなんだ」という理屈を超えたものが世の中にはたくさんあるということに気づける⇒ nativeによる英語の言い回しなんて、「そういうものなんだ」が多いですよ。もちろん、日本語だってそう。なんでも理屈で解決しようとすると行き詰まります。人生そのものが。

★理屈が分からないからこそ、まるまる覚えるしかない。数をこなして慣れていくしかない。⇒ 言葉に限れば、理屈を突き詰められるのは博士号レベルのかたがただと思います。もちろん日本語も。それでもすべての英語なり日本語の「理屈」が研究者レベルで解明されているわけではない。

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ちょうど1年前に書いた記事です。