今日の記事では、「ひとつのことに集中してみる」ということについて書いています。
<もくじ>
●ひとつのことに集中する。
●ひとつのことに集中する方法。
●神は細部に宿る。一点集中は細部に神を宿らせやすい。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は、カテゴリー「徒然なるままにひぐらし。」で書きました。前回の記事は下からごらんになれます。
●ひとつのことに集中する。
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ものごとは、同時に進めたほうがいいものが多い。けれど、ひとつのことに集中したほうが成果があがったり効果があったりすることもあります。
昔から私は「ながら」でものごとをすることが多いのです。音楽を聴きながら仕事をするくせはもう何十年と続いています。米国大学に留学していたときに音楽を聴きながら勉強するというくせをつけてしまってから習慣化している状態であることは以前このブログで書きました。
私がここ数年とくに感じていることは「ものごとはひとつのことに集中したほうがよい成果が出やすいときもある」ということ。
集中とは、自分の心をそのたったひとつのことに注ぐということです。マインドフルネスで。大切に、丁寧に。神経を使いながら、気を配りながら。「神は細部に宿る」と信じながら。
ひとつのこととはどんなことか。
★仕事をする。
★勉強する。
★ごはんを食べる。
★文章を書く。
たとえばこうして文章を書くときに、私は音楽を聴きながら書いたり国内外のネットラジオやYouTubeのライブ配信によるニュースを聴きながら書いたりします。
そして、ときおり自分のなかでなんとなくせわしないな、と思いながら気持ちが落ち着かなくなったり気が散ったりすることがあります。それは、流れてくる放送に音楽が入ってくれば騒々しく感じたり、ニュースであれば言葉が入っているので自分がいま書いている言葉とぶつかってしまい、思考がかき乱されるような気がしてくるからです。
音楽も集中力を促すような瞑想系のものだと相乗効果があるので「ながら」でしますが、言葉や歌詞が入ってくると私の場合はもうだめです。日本語も英語も意味が分かる。さらにオペラもだめです。ドイツ語で歌われていると歌詞の意味は分からないはずなのにソプラノのかたの頭蓋骨に共鳴するようなキンキンの美声がいま目の前で取り掛かっている書きものへの私の意識を奪ってしまうのです。笑
以前私はこのブログで「長年の経験から、私の場合は一度に3つ以上のことをするとすべてがほぼ中途半端な結果になる」と書いたことがあります。なんとなく気が散ったりいらいらしてきたりするので「どうしてかな」と思うと3つ以上のことをしていたと気づく次第です。
けれど、2つのことを一緒にしていても同じように気が散ったり「がさがさ」とした気持ちになったりすることがある。それが、上記のような「文字を書いているときにながらでかけているネットラジオからけたたましい音楽が流れてくる」や「言葉を考えているときに他の言葉がニュースから流れてくる」のようなときなのです。
そのほかにも、ごはんを食べながら仕事をしたりこまごまとしたことをしていることはしょっちゅうです。ゆっくりごはんを食べている時間がもったいない、と無意識に感じているのだと思います。反省しますね。
ひとつのことにだけ集中してやってみたときの気持ちの落ち着きぐあい。そのことに驚きます。
ひとつの動作をするときはできるだけそのことに集中する。仕事や勉強ばかりではありません。扉をあける動作、パソコンをいじる動作、あるく動作、身支度ととのえる動作などなど。
●ひとつのことに集中する方法
1) ひとつのことに集中する、と決める。
2) 時間を制限する。できるだけ短く。やらなければならない仕事を抱えているときにランチだけに2時間さけるビジネスパーソンはそう多くはないはずです。リタイアしている人ならいざしらず。でも忙しいさなかでもランチをじっくり味わうと決めれば、1時間もあればおいしいランチがいただけますよ。食後のコーヒーもつけて。
ひとの集中力にも限界があります。私は1時間以内に制限することが多いです。語学の勉強なら5分未満がちょうどいい。その分、毎日毎日することが大前提ですが。
3) 呼吸を整える。頭を空っぽにする。目の前にある「すべきこと」だけに意識を向ける。
4) タイムリミットが来てしまったら、継続させずに、その次にやるべきことにも取り掛かる(それがいやなら、タイムリミット内で納めるように努力する。あるいは2)の時間設定を上手にする。
●神は細部に宿る。一点集中は細部に神をやどらせやすい。
ひとつのことに集中する、と決めると何が良いかというと神経が行き届きやすいということです。こまごまとしたところを丁寧にすることができる。ごはんを食べることがそうです。食材の味はもちろんのこと、そのひとつひとつの細胞が自分の体の中で血となり肉となってくれることを想像する。生産者や流通のかた方たちに感謝する。
◆ためしに音楽を消して文章に集中してみたときの静寂。
◆目の前にあるランチに集中してみたときのあじわいの深さと豊かさ。
◆季節の移ろいを楽しむと決めたときの至福のとき。
もちろん、ビジネスパーソンであれば同時並行であれこれやらなければならないのは当然だと思います。私もそうです。だからこそ、ひとつのことに集中することをあえてやってみたときにそのすごさに気づいたのです。
私はこのブログで「緩急を大切にする」ということについても書きました。一点集中は緩急のリズム感を使っているとも言えます。緩急の「急」のタイミングでひとつのことだけに集中する。語学、重要な企画書の作成、人の企画書に目を通すとき、楽器の練習、アスリートのアップなど。
小山ケイ過去記事】ものごとの多くは「緩急」。英会話も仕事もマラソンも。
コロナウイルスが世界的に蔓延しています。経済はすでに停滞してしまいました。緊急事態宣言が出されてさまざまな制限を感じるのはたしかにときにはストレスです。私などはカフェでゆっくりお茶をしたりライブハウスで音楽をじっくり楽しむ生活に早く戻りたいと思っています。けれど、宣言には「約1か月」という期限も設けられ(上記の2)と同じです)。首都圏を含む7都道府県に限られている。
だらだらと対策を講じるよりも効果は大きいと信じています。コロナウイルスに感染するひとを激減させるための策として。
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