今日は「技を盗む」ということについて書いていきます。
<もくじ>
●技を盗む。
●ではどうやって盗むか?
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで前回書いた記事は下からごらんになれます。
●技を盗む。
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技を盗む、とはよく言われています。
たぶん、一番言われることが多いのは師弟関係かもしれません。師匠が「オレの背中を見て覚えろ」とか「手とり足とり教えられねぇから、オレの技を見て覚えろ」
技はタダです。盗んでも訴えられたりしない。「技を盗まれた!」と被害届がだされることもない。笑
特許が出されていたり、「ここで知りえた情報や技術は外部に漏らさない」とでも契約を結んでいたりするなら別ですが、「技を盗む」と日本語で表現する場合の「技」とはふつうはそういうものではない。
専門技術であったり師匠やその人なりが長年にわたって経験によって習得したものであったり、先人が苦労して手に入れたものであったり。
「技」にはいろいろなことが含まれます。
技を盗む良い点は自分の役に立つということ。自分が成長します。成長しなくていいという人なら必要ないですが、自分を成長させたいと少しでも願うかたであれば「技を盗む」、人生ドリルの一問として加えておきたいところです。
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★師匠の技を盗む。
★自分の役に立ちそうだと思うやり方を人から盗む。
★著名人から盗む。
★その分野で名を成した人から盗む。
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師弟関係のあるものーたとえば習い事や昔ながらの仕事などーは、師匠に当たる人が手とり足とり教えてくれなかったりします。仕事であれば時間がないことも考えられます。習い事であれば、弟子側が能動的に動くことでその技がより自分の身に付きやすい。私の実体験からつくづくそう思います。
●ではどうやって盗むか?
私は昨日のブログで「人から見習おう。相手が自分のキライな人間であっても」と書きました。
昨日書いたものとすこしかぶりますが、「技」にはたとえばこんなことが含まれると思います。
◆専門性のある技(仕事上の技。「暗黙知」に根差した技術)
◆習い事の技(師匠の所作や芸事)
◆人間関係の技
◆生きる技
◆部活の技
◆世渡りの技
◆日々のこまごまとしたことの技(メイクのしかた、整理整頓のしかた、料理などなど)
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「教えてください」と頭をさげて教えてもらうことももちろん大切ですが、そう言えない状況も多々あります。たとえば前述のような昔ながらの師弟関係とか、まったく面識のない著名人と自分、というような関係性とか。
そういうときにこそ、自分で能動的に動くことが生きてきますよ。道理や理屈を理解しやすいからです。そしてトライアンドエラーも起きやすい。失敗から学ぶということですね。
私が実際にこれまでやってきた「技の盗み方」(笑)、こんな感じです。
1) 相手をとにかく見る。観察する。
2) 自分がとても気になっている部分がどこか、見つける。
3) なぜそれが気になっているか、とことん考えてみる。
4) 相手はなぜそれができるのか、想像力を働かせてみる。
5) 1)から4)をしっかりとやってみたら、今度は実際に真似してみる。
6) 5)がうまくいかないときは、もしかしたらその技に自分のアレンジが必要な場合もあり(体格の違い、骨格の違い、見た目の印象の違い、マインドの違い、クリエイティビティの違い、育ちの違い)。
7) 守破離をつねに頭に入れておく。技を盗む段階は「守」。
たとえば、昨日の記事でいえば、「自分がそれを一番よく知っている感」を醸し出すのにたけた人のその「技」を盗むとします(以下、番号は上記の番号に符合します)。
1) 彼女をよく観察していると、つぎのようなことから「このひとはそれを一番知っている感が出ているのだわ」と私には見えます。
表情が明るい。
華やかな雰囲気。
KYか、とすら思える(笑)断定力や自己肯定力。
滑舌よく大きな声で表現。
2) 「どうやったら彼女はあそこまで神経が図太く・・・(基)堂々と自分が一番、と表現できるんだろう」ととても気になっているのです。
3) それが気になる理由は、存在感を感じるからです。「ほんとかいな」と思いつつも、なぜか話を聴いている。私だけではなくまわりも。
なぜなら、まったくのウソやデタラメを言っているわけではないからです。
自分が実際に経験したことを表現している。
4) 強烈な自己肯定力が根底にあるのだと思います。
私などは周りと意見を交換したり話をやりとりしながら、「なにか」を生み出すことに価値を見出す人間です。
彼女はおそらく、小さいときからまわりに褒められ、「あなたはできる子」と誰からも肯定され、大勢のなかから選ばれるシンデレラガールのような経験もしたり、異性からももてたり友達もたくさんいたり、その一方で他人からけちょんけちょんにけなされたりぼこぼこにされたりした経験はあまりなかったじゃないかな。
つまり、「えらばれし人」。
5)と6)
とはいいつつ、私にはやっぱり、その出身校の人がいる前で「その学校については(卒業した人よりも)私が一番よく知ってる」感は出せません。大笑
その学校を実際に卒業した人がいれば、私なら上座の座布団を差し出してそのひとにその学校について話してもらうことが多いからです。「どうでしたか?」などの質問をなげかけながら。
だってほんとによく知らないし。
母校の青学のことにしたって、自分が知ってるのはほんの一部。
だから彼女の技を私流にアレンジするとすればきっと、「わたしはその一部については知っている」という事実については遠慮することなくしっかり表現するとしても、他の人からも話を聴ききだそう、他の人にもしゃべらせようとすると思いますね。質問したり相槌うったりしながら。
7) それがうまく行けば、守破離がちゃんと回りだします。その随所に「技」が蝶のようにひらひらと舞いながら。きっと。
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