今日の記事では、昨日の記事のつづきで「日本の組織社会」における序列について書いていきます。
<もくじ>
●日本の組織社会における序列に注意する具体的な方法
●日本の組織社会における序列づけにどう対処するか。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで前回書いた記事は下からごらんになれます。
●日本の組織社会における序列に注意する具体的な方法。
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昨日は、序列に注意する利点は「自分の身を守るため」と書きました。
今日はそのことについてさらに詳しく書いてまいります。
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日本の組織には明確な序列付けがあります。
組織には企業だけではなく、学校生活、バイト先、町内会や友人知人などによるカジュアルな集まりも含まれます。
序列が形成されるおもな原因は、序列の上に君臨したがる人間がいることだと思います。序列付けは人間だけではなくサルのような動物にもみられる行為です。それゆえ、動物以上の理性と知性をもってその組織や集まりが形成されている場合は、序列付けに終始する人は少なくなります。これは私が長年、日本のあらゆる組織社会で生きてきた経験から導き出したことです。
PTAしかり、大学教授会しかり、業界しかり、習い事しかり。
リーダーがいると責任の所在が明確になるため組織が組織として機能しやすくなるうえに効率的に動けます。けれど、序列付けに終始する人間がリーダーとしてトップに立ってしま(ったりそのあたりでコバンザメのごとくに張り付いてしま)うと組織の良さは発揮されません。
日本の組織は諸外国と比べても流動性が低いことが多いため(政治の世界がそうですよね。ジバン、カンバン、カバンがお父さんおじいさんの代からのものというかたがなんと多いことか)、序列が形成されやすいのだと思います。流動性があれば序列付けしようにも人間がすぐに入れ替わってしまいますので。
こうした日本の組織社会で生きられないと言って海外に出ていかれるかたもおられます。もし日本にとどまるのであれば、自分の身をまもるために序列づけに敏感にならざるをえません。
上記のように、人間としての理性と知性をもって生産的でクリエイティブな集まりを志すかたたち、とくにリーダー格のかたがそうであればその組織は組織としての絶大なる力を発揮するものです。
「日本の組織力」と称賛される集まりや企業にはたいてい、そうした優れたリーダーが序列の上のほうにおられますよね。
でも残念ながら優れたリーダーはたくさんいるわけではない。
先日このブログで書いた、趣味の集まりにしてもそうです。長年その趣味をしているというひとが集まりを仕切って序列にこだわったりすることがあります。
ボランティア活動にしてもそうです。私もこれまでたくさんの活動をしてまいりましたが、序列にこだわって仕切りだす人が現れたりするのです。「俺・あたしのほうが先だ」とかなんとかいいながら。
こういう序列にこだわるかたを敵に回してひどいめにあうこともあります。その組織が巨大だったりまるで結束バンドでぎゅうぎゅうに締められているかのようにタイトだったりすると。
そこでそんな組織や集まりにおいてどう序列に敏感になるか、私のかずかずの実体験から具体的な方法を書いてみたいと思います。
組織社会で窮屈な思いをされておられるかたの力になることを願って・・・。
1) その組織のなかでしゃべっている人間が限られる場合。→ しゃべっている人間が序列のうえのほうにいる人間です。
2) まともに挨拶してこない人間。けれど、まわりからはなぜか持ち上げられている。→ 序列の上のほうにいる人間です。
3) 高圧的・威圧的な態度で接してくる。マウンティングしてくる。
4) 指図してくる人間に注意する。
5) その場をやたら仕切る人間。→ 序列にこだわるタイプです。
6) 新しく加入してきたり参加してきたりした人間のことを「挨拶がない(向こうからさいしょに挨拶してこない、という意味)」と陰口をたたく。あるいはこれみよがしに本人のまえで言う。→ 挨拶がない、というまえに自分が相手に挨拶をしていないことは棚に上げている。
序列にこだわる人間の典型です。おまえがさきにしろ。笑
7) 自分以外の人間をやたら「(自分よりも)かわいそうな人」に扱いたがっている人間。「あなたはかわいそうな人だから」「あなたのことを心配しています」とことあるごとに言ってくる人間は、自分を序列の優位に立たせたがっている可能性が高いです。無意識だとしても。
●日本の組織社会における序列づけにどう対処するか。
「日本の組織社会における序列づけ」なんて書くともっともらしく聴こえてしまいますが、ようするに先輩ヅラ、おやまの大将をしたがる人をどう手のひらで転がしたらよいか、ということなのです。笑
さっこん流行りの「マウンティング」と呼ばれる行為も序列付けしたがる人間の顕著な行動だと思います。
序列づけがなぜ現れるのか:
★自分の能力のなさを無意識にかばっている(例:部活で1,2年上の先輩が自分よりも能力のある後輩に対してことあるごとに序列づけして押さえつける)
★組織や集まりのリーダー(あるいはそれに匹敵する立場)となることを望む人間が、他の人間にマウンティングして自分の力を誇示する(猿山のボスザルと同じです)。
★下を管理したい人間が、下部組織のなかで序列付けすることで、序列のうえにくる人間をとおして下の組織を取り仕切るため。組織が大きければ大きいほど起こることです。中間管理職はこの役割を担わせられやすいと思います。
序列づけへの対処法(「’」をつけて上述の番号と符合させています)
1′) 喋っている人間等、序列のうえにいる人間を把握したら、その序列にとりあえず従う。組織が大きければ大きいほど。あらがったりする前にじっくりと観察する。力関係が見えてくることがありますよ。「次のボスは俺だ」と狙っているのがいたり。
2′) 自分から気持ちの良い挨拶をしつつ、相手の挨拶の仕方をよく観察する。
挨拶については以前このブログで記事を書きました。そちらも参考になさってくださいね。
とにかく立てとけば取り扱いやすいひともいます。こちらがその組織や集まりの「序列」をしっかりと頭にいれたことのあかしだと受け取るのでしょうか、次第に自分からまともな挨拶をしてくれるようになる人もいます。そうなるまで一苦労ではありますが・・・。
日本の組織社会には頭をさげて低姿勢で入っていくしかないのです。新参者であればあるほど。
3′) 自分のほうが新入りであればあるほど、とにかく逆らわない。頭のねじを一本はずす。そして状況をじっくり、観察する。
ことあるごとに「あなたがボスだと私は認識しています」と信号を送る努力をする。持ち上げたり、なだめたり、挨拶したり、褒めたり。
相手が自分の序列を誇示してくるのとあわせます。
4′) はいはい、と右から左に流す。これもまた、さいしょからあらがったりはしないのが賢明だと思います。私の経験上。状況をよく観察する。
小山ケイ過去記事】右から入れて左に流す。オトナの処世術です。
5′) これまた、はいはい、と聞いておく。
ただし、能力のない人間に仕切られると仕事や物事の効率が悪くなったり間違った方向に持っていかれたりします。
船頭は有能でなければならない。
それゆえ、相手の能力もじっくり、観察する。序列にやたらこだわる人間がリーダーに適していないと思われれば、そこから配置換えや場所の移動を試みる。
6′) 時代劇で牢屋に入った人間の組織社会とおなじですね。「おぅ新入り、親分への挨拶はどうした挨拶は」
状況をうんと楽しみましょう。仁義を切るぐらいのつもりで。
「おひかえなすって。わたくし、生国と発しまするは関東、関東は相模の国で、生まれた時から相模湾の波の音を子守歌に聴いて育った、コヤマと申します。以後、おみしりおきを、アニさんたち」
7′) この手の人間はたちが悪いです。一緒にいればいるほど、私やあなたのエネルギーが消耗させられます。それがエスカレートすると「私はかわいそうな人なのかもしれない」と思わせられそうになります。
人を心配しているようで実はおとしめているだけですよね。
相手を心から心配するのであれば、「あなたを心配している」と言ったり「かわいそうな人」と言ったりするよりも、力になれる具体的な方法を示したり、相手が元気になったり安心感が得られたり幸せな気持ちになれる言葉をかけるほうが相手にも喜ばれると私は思うのですが・・・。
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