今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、過去記事で取り上げた2021年大学入学共通テスト(第2日程)「英語リーディング試験」から、「英語から日本語に訳すときにどう訳すか」ということについて書いていきます。「神は細部に宿る (God is in the detail)」と題して。
<もくじ>
●【英語の上達ー神は細部に宿る】どう翻訳するか。英語から日本語へ。2021年大学入学共通テストの英語リーディング試験を読んでいて。ー小山ケイの過去記事から。ー小山ケイの過去記事から。
●”Instrument”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます
●<英語の上達>どう翻訳するか。英語から日本語へ。2021年大学入学共通テストの英語リーディング試験を読んでいて。ー小山ケイの過去記事から。「神は細部に宿る」
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私は過去記事で、今年2021年に行われた、大学入学共通テスト第2日程の英語リーディング問3Bについて取り上げました。
私はプロの翻訳者です。
この問題文を読んでいると、「この部分を日本語にこのまま訳すとだめだろなぁ」と思える個所がいくつかあることに気づきます。
主人公である”Dave Starr”を紹介している箇所です。
このまま訳すと、「いかにも調」。
おそらく、多くの日本語nativesのかたがたが外国製品やサービスのトリセツなどで目にしていることと思います。
主語がやたら後ろのほうにある。笑
「この製品を全世界に送り出すためにグローバル規模の従業員やサプライヤーとともにたゆまぬ努力を日夜続けることで、弊社●●●はいまや、世界中のお客様に愛されるブランドになりました」
「ユニークかつクリエイティブなサービスをユーザーにクレイジーに頻繁にご利用いただくために、私たち●●●は現地でのローカライズをすすめ、多様性あり有能で刺激的な仕事をする現地従業員を全世界に100社の支店で有する国際企業へと発展しました」(なんのこっちゃ)
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今回の問題文。
もちろん、英文自体は問題ありません。
Grammerもさすが、完璧です。
私が気づいたのはおそらく、私がプロの翻訳者だから。
完結で、数学的ですらあるシンプルな英語を利用した個所が多い。
さいしょに代名詞で表して、その後に固有名詞を利用したり、大きな集まり(バンド)を紹介しつつ、のちに個人(Dave)の詳細を印たり。
主語が”Dave (Starr)”で、さまざまなライティング手法を利用すると、主語がかなり後ろのほうに来ることになる。
★when he (代名詞)- , Dave Starr なになに。
★Doing – , S なになに。
★It -, the leader (Dave) なになに。
こういう英文は、ビジネス文書でもたくさん目にします。
それを直訳してしまうと、上記のような「なんじゃこりゃ」感が満載の日本語となる。笑
そのとき、私はどう訳しているか。
20年以上に渡るプロの私はこんな風にしています。
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1) できるだけ最初のほうで主語を使う。
2) 固有名詞が出てくるなら、最初のほうで固有名詞を使う。
3) 人物なり会社なりを紹介する文章が続いてから、ようやく「主語」が出てくる場合は、和訳する順番を変える。
4) 意訳が可能であれば(依頼主などにも相談して)意訳する。
5) 主語、とくに代名詞による主語が省略可能であれば、そうする。→ 日本語は主語を書かなくても通じることが多いので。
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これらはほぼすべて、アタマというよりも、感覚や意識、経験に基づいている。
一橋大名誉教授である「世界のNonaka」、野中郁次郎先生の言葉をお借りすれば、「暗黙知」の領域だと思います。
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●”Instrument”の発音。
1) イン(ここが一番、音程が高い)
2) (母音なしで)「ST」
3) (舌先を口腔内に軽く巻いて)「Ru」
4) メン
5) (母音なしで)「T」
6) イン + 「ST」 + 「Ru」 + メン + 「T」
*3)は明確に「Ru」と母音をつけて発音する、というよりも、口をすぼめたまま舌先を口腔内に軽く巻いて音を出すようなイメージです。
*4)は3)で母音を明確に発音しない分、口をしっかりと横にひろげて、「エ」の母音をさせて発音します。