今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、「Homo economicus」について書いています。
私はプロの翻訳者として長年にわたって、自分(自社)専用の「コーパス」と呼ばれる辞書を作っています。 方法は全くのアナログです。気に入った言い回しやnativesが使う言い回し、専門用語などを和訳・英訳どちらも「対訳」としてExcelにひとつひとつ打ち込んでは保存しています。世界中のどこをさがしても同じものは二つとない。なぜなら、私という人間が自分の感覚で、「これいい」「これ大切」と思ったものを手打ちで入力して蓄積していったデータだからです。ラーメン屋さんやとんかつ屋さんでいったら「秘伝のたれ」(笑)。 門外不出です。今日はそこから取り上げます。
<もくじ>
●小山ケイの翻訳コーパスから32 – ”Homo economicus” 「経済人(けいざいじん)」
●”Homo economicus”の発音。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●小山ケイの翻訳コーパスから32 – Homo economicus「経済人(けいざいじん)」
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母校の青学にMBAを取りに行って、ぶったまげたことのひとつに「経済人(けいざいじん)」があります。
「経済人」は英語で、Homo-economicus”。
経済人、と言っても、そこらにいるビジネスパーソンのことではありません。笑
経済同友会のお歴々のことでもない。
“Homo economicus”とは経済学部や経営学部で習う、概念のことです。
“Homo economicus – 経済人→ 人は経済的合理性のみにもとづいて個人主義的に行動する” ‐ 小山ケイ自身の翻訳コーパスからの引用。
こうなるとすでに、哲学ですらある。
あるいは文化人類学。
私がぶったまげたのは、こういう概念で人間の経済活動をとらえようとする学問が経済学・経営学なのだということと、これを市場にあてはめようとする人たちがおられるということ。
私が青学ビジネススクールの現役生だったときに受講した、経営関係のクラスでのこと。
すでに10年以上まえのことなので、くわしいやりとりはすっかり忘れてしまったのですが、教授がパワポをスクリーンに映して説明をしていたときでした。
室内はパワポが見やすいようにと照明を消して薄暗くしている。
私の席からは遠くの一番まえの席で、教授に向かって何か質問をしている男性の姿がうっすらと見えます。
男性がそれほど大きな声を出していなかったので、私のところまでは声は届きません。
教授は「あ、うんうん」と男性の意見を受け止めた後、手にしたマイクで話し始めました。
それが、「経済人(けいざいじん)」についてだったのです。
男性はどうも、「教授のご説明だと、経済人(けいざいじん)の概念と齟齬があるような気がします」というようなことを言ったよう(と、記憶)。
経済学部出身でも経営学部出身でもない私はそれまで、教授のパワポを「ふむふむ」とまっさらな気持ちで聴いていたのですが、そこに突然、「経済人(けいざいじん)」という、高尚な学問の専門用語が飛び込んできた。
あ、ケイザイジンってどっかで聴いたことある。
場がいっきにレベルアップしてしまい、私はすっかりおいてけぼり感を味わうことに。
しかも、自分がしっかりビジネススクールの授業についていってる気がして嬉々としていたのに、それがボキっと折られることに。笑
つまるところ、「へぇ~、経済をがっこーで勉強した人って、そういう考え方するんだ・・・!」と、同じ地球人だと思っていた人が実は違う星から来た人であったことを知ったような不思議な驚きでした。経済人(Homo economicus)と言う言葉は。
この考え方で行くと、「人間の行動はすべて予測可能なこととなり、景気も、市場の動きもすべて、人間が管理できる」、ということになると思うのですが・・・。
実際はその真逆だとしても。
「キンプリのライブでなになに買っちゃった~今月のバイト代、全部つぎ込んだぜぃ!」
「ディズニーの年間パス購入しました~」
「ゲッターズ飯田の占い、すんげー当たるよ~あたし本、10冊買っちゃった!」
なんて言ってる人たちも、「経済人(けいざいじん)」というHomo eoconomicusであり、経済的合理性に基づいて個人主義的に行動している、ってことになるんでしょうなぁ。
へぇ・・・。
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●”Homo economicus”の発音。
1) ホモ
2) エコ
3) 「No/Na」(ここが一番、音程が高い)
4) ミ
5) (コ、と言いながら)カ
6) (母音なしで)「S」
7) ホモ + エコ + 「No/Na」 + ミ + カ + 「S」
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