今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、Wall Street Journalの記事からインスピレーションを得て書いていきます。
<もくじ>
●Wall Street Journalから。「Eisaiの画期的なアルツハイマー治療薬。米国の患者が手軽に利用できるのはとうぶん先か」
●”Eisai” & Biogen
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
●Wall Street Journalから。「Eisaiの画期的なアルツハイマー治療薬。米国の患者が利用可能となるのは先か」
本日のWSJニュースレターおよびWeb版から。
署名は、David Wainer氏。david.wainer@wsj.com
https://www.wsj.com/articles/alzheimers-blockbuster-is-coming-but-slowly-504f724a?mod=djemheard_t
「Lequenbi」という薬が、EisaiとBiogenの共同開発によって来月にも米国FDAから認可される確率が高い、と記事にはあります。
“Blockbuster”となっているのが目を引きます。「画期的な薬」です。
ただし、認可はおりれど実際に患者が利用できるようになるにはさらに時間がかかる、とWeiner氏。
★★★★★Quoting from the official YouTube video of the “Wall Street Journal”s”★★★★★
というのも、「自宅では利用できない」とあります。つまり、気軽に、手軽に利用できる薬ではない。専門医をはじめとする監視体制のもとで、投薬後の脳の状態などをチェックする必要がある薬なのだそうです。
されど、アルツハイマーの有効薬としてはじめて、「comprehensive Medicare coverage」を受けたとのこと。日本流にいえば、「保険がきく」。
「市場は大きい」と、Waine氏。つまりアルツハイマーに対する有効薬の市場。でも、上記のように厳格な「インフラストラクチャ(Wainer氏)」がないかぎり、どんなに優れた薬であろうとも、実際に患者の手に有効薬が届くのは現状ではなかなかに難しい。
たとえば、
1) 医療体制(政治、医療)
2) 患者側の金銭的な負担(おそらく、高額な金額になるのだと思います。承認直後は)→ よって、その金額を”afford”(つまり、十分に支払う金銭的な余裕のある人)することができる人のみ利用できる、ということ。とくに米国社会は日本とは違い、「国民皆保険 (KOKUMIN KAI HOKEN literally means “Every citizen living in Japan can be covered by this public insurance”) 」の制度はありません。
3) 場所→ これは日本でも同じですが、へき地にいて医療体制につながることができない人には利用は難しい。処方箋をもって薬局で処方してもらう薬のレベルにならないかぎり、
さまざまな要因を解決してからなのだと記事を読んで思いました。
薬の開発とあわせて、患者の利便性も上げる。
“Access” (Wainer氏)できる道すじを作って。
このあたり、政治や意訳だけではなく、ビジネス(それも社会企業的な)が生きそうな気がします。
7月7日追記:
日経新聞の速報から。
「エーサイ開発のアルツハイマー薬『レカネマブ』、米国で正式承認。保険適用」とのこと。前述の「Lequenbi」は米国での商品名だそうです。
●”Eisai” & Biogen
米国英語では、「アイサイ (A-I-SA-I)」、と発音されるんですね。笑
いっぽうのBiogenは「バイオジェン」。
本社は米国マサチューセッツ。
★★★★★バイオジェンの公式YouTube動画から。「アルツハイマーを理解する」Quoting from the official YouTube video of Biogen’s★★★★★