⚫︎【ラップやR&Bを歌う】〈その1〉「子音を強調する」by 小山ケイ Rap and R & B Vol. 1 “Stress consonants to make it groovy and COOOL” by Kay Koyama (Japan)
英語は子音だけで発音されることがある言葉です。
ラップもR&Bもいろいろなテクニックがあるけれど、子音を強調するように歌うとファンク感やグループを表現できます。私がいちミュージシャンとして実感することですね。
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私はパーカッショニストでありドラマーなので、グループは私にとって命のようなもの。譜面に書かれた「音符」をただ機械的に叩く(歌う)だけでは「グループ」や演者としての「ツヤ、感情、魂(!!)」は表現できないです。
タメたり気持ちと感情を先行させて音を後から出したりあるいは音を先に出して後から自分をつれてきたり、はてまたしっかりパンクチュアルにアーティキュレーションを意識したり(ってものすごーく抽象的な表現でスミマセンなのですが)。ま、AIには無理でしょう。こんなこと、いまのとこ。
で、ラップやR&Bの歌詞ですが、子音を強調することを意識すると、すごーく表現力がアップしてカッコ良く聞こえる。
英語も、そして日本語も。
⚫︎では具体的に。OK, let’s do it!
1 日本語の場合。Singing in Japanese
母音をとっぱらい、あえて子音だけで歌ってみる。そのとき、「その音符の拍」を心持ち、表現する。
例】「マクドナルド」という歌詞があったとして(笑)、「MAKUDONALUDO」の「あうおあうお」(A.U.O.A.U.O)という、それぞれの子音にくっついてくる母音を歌うのではなく、「ク」のKを強調しつつ、シンコペーションで8分休符となるように歌う。あるいは16分休符。
2 英語の場合。Singing in English
MやK.Tなど、子音だけの部分にシンコペーションを表現する。
3 シンコペーションするのは子音。Consonants create syncopations.
日本語の一音一音を伸ばすと母音が残ります。だから、子音を強調すると、スタッカートや休止符を表現できる。それを都度、意識する (母音を伸ばした音はフェルマータみたいなもんです)
★★★★Australia の”The Hindley Street Country Clubのカバーによる、Grover Washington Jr. & Bill Withersの名曲”Just the Two of Us”★★★★★