「さすが」「すごい」「そうなんだ」の相槌の力(効果的な相槌)

今日の記事では、長年ビジネスパーソンをしている私・小山ケイが、「相槌(あいづち)」について書いています。

●「さすが」「すごい」「そうなんだ」の相槌には相手との距離感を縮めるパワーが込められている。
●「ホントですかぁ」は私は買わない。

「昨日の記事は以下のサイトからごらんになれます。

●「さすが」「すごい」「そうなんだ」の相槌(あいづち)には相手との距離感を縮めるパワーがあるんだ、とつくづく思います(もちろん、言い方にもよるけれど)。

Suntory Hall

 

長い社会人生活のなかで、

ある相槌には効果的な相槌があるのだ、

と私は悟りました。

人生のOJTです。笑

相槌については書店でもよく、

「●●力」などとタイトルをつけて、

効果的な方法について書いているので、

人とのコミュニケーションにおいて

相槌の力は無視できないんだなぁと

あらためて感じます。

たとえば見出しにも書いた、

「さすが」「すごい」「そうなんだ」。

最後の「そうなんだ」はおわりに、

「・・・(点点点)」がつくような

言い方にすると、

言っている人間が心から感嘆

しているように聞こえて

より効果あります。笑

人はコミュニケーションの約8割を

非言語(non-verbal)の部分でしている、

なんて話もありますから

もちろん、言葉以上に

言い方が大切ではあります。

突き放したようにそっけなく、

「さすが」「そうなんだ」なんて

言われても、小ばかにされてる

みたいですよね。

いずれの言葉も、

発話者が心底「感嘆・感服している」

ニュアンスを(演技であっても)

こめる必要があるのは

大前提です。

 

この3つ、

男性にいうとすごく効果的だって、

知ってました?

私もビジネスの営業の際や

打ち合わせのとき、

あるいは青学のMBAコース

(青山ビジネススクール)の

グループワークの際などに

何度もつかいましたが

つかうごとに

相手が乗ってきて、

饒舌になるのは

とても興味深いと

思いました。

こういう相槌を打たれると、

自分がすごく認められたような

感じがするのかもしれませんね。

私自身、

「さすがぁ」

なんて友人たちから言われたら、

すっかり気分よくなっちゃいます。笑

トラのもんマスコット

高校生ぐらいのときは私も

人とのコミュニケーションで

ずいぶん悩みました。

いまでは初対面の人とでも

平気でぺらぺら話してますが

(人見知りの部分にはベールを覆いながら)、

自分自身がこんな相槌を打たれて

とても気持ちよかったこと、

なんでそうおもったのか、

どんな言い方だったのか、

あるいは自分がそういう相槌うったら、

相手が心を開いてくれた、

ノッてきたことなど、

備忘録がわりに列挙してみます。

おはな

★「●●●さんらしい・・・」(感嘆)

(突き放した言い方、は反対ですよ~)

★「すごく勉強になる!」(明るく)

★「おもしろいね~!」(興味津々)

★「よく知ってるね~!」(尊敬)

★「よかったねぇ!」

(心を込めて、祝福)

★「いやぁ、それは大変だったね・・・」

(ねぎらい)

★「つらかったでしょう・・・?」

(共感)

★「よくやったね」

(ねぎらい)(笑顔とともに、静かに)

★「助かります!」(感謝)

★「あ、そう、ふんふん、うんうん」

(熱心に聞き入る)

★「あ、なるほどねぇ」

(あくまで、

タメ口きける仲良しの間柄で

(目上の人で気ごころ知れた間柄の人なら、

同じような意味合いで、

「あ、そうですよねぇ」

と私は使ってます)

●「ホントですかぁ?」は、私は買わない(好みの問題だとは思うけれど)

横浜中華街

人から「ホントですかぁ」

と相槌を打たれた場合、私は

「ウソ言うわけないじゃんか」

という気分になります。

年寄に「ホントですかぁ?」と

言われた記憶はないので、

おそらくかなり年下の、

若い人間から言われることが

多いように思います。

 

「ですかぁ」をはずして

タメ口にしてみると

「ほんとぉ?」

となる。

ふつう、タメ口きく間で

「ほんとぉ?」という場合、

「うそだろぉ?まじすか?」

という気持ちからつい

口をついて出ることが

私の場合は多い。

だから、

「ホントですかぁ?」

には相手に若干の非難を込めた

ニュアンスがあるので、

よほど距離感の近い友人知人にしか

私は使わないし、

友人知人たちからも

心からびっくりしたときぐらいしか、

「ホントっ???」

とは言われないです。

花見1

 

芸能界など、

特殊な世界で働こうと

する若者ならいざしらず、

企業の就活の面接で、

面接官に対して

「え、ホントですかぁ?」

と言っている場合は

気を付けたほうがいい。

「こやつめ、かわいいやつ」

と悪代官さながらの

下心ある面接官ならいざしらず、

その応募者の人格や知性、

「+アルファの新規事業を

提案できる人間か」

「他部署とかんかんがくがく

やりあうときに、

論理的な言語を用いて

冷静に相手を説得できる

ガッツがあるか」

「自分が下手(したて)に出てでも

相手を手のひらで転がすことが

できる

頭の良さや機転の良さがあるか」

「KYじゃないか」

「地頭が良いか」

「文化の違う口の達者な

外国人との電話会議で

ものおじせずに

自分の意見を好印象で

伝えることができるか」

などをちゃんと見ようとする人には

「ホントですかぁ」の

ニュアンスは

ものたりないし、

私が面接官なら落とします。

それか、その場ではっきり指摘するとか。

「そのホントですかぁ、っての

やめたほうがいい。

あなたがこの先、社会人として

ビジネスをしていこうってのなら」

白バイ警官

ビジネスの現場で、

一般的な社会人の間での相槌は、

「そうなんですか」「へぇ」

「すごいですねぇ」

「おっしゃるとおりだと思います」

「興味深いですね」

「おもしろそうですね」

などなど。

 

「ホントですかぁ」が

口癖になっているのであれば、

むりやりでも

「そうなんですか」

と毎日、練習して矯正するしかない。

「ホントですかぁ?」が生きる

面接もあるだろうけれど、

それはほとんど、

面接官である相手と冗談を言えるぐらいの

距離感(雑談がはずんだり)を

数十分で作り出せたときに

限られると思います。

 

でも、20歳前後の若者で、

これほど高度な話術の引き出しを

持ち合わせている人間は、

そうざらにはいないと思う。