●MBA面接で尋ねられたこと:「自己紹介」
(青山ビジネススクールのFacebookサイトから引用 Quoting from the facebook site of Aoyama Business School)
入室して、さいしょに問われたのは、自分の名前や仕事などを説明する、ということでした。持ち時間はたしか、1分ほどでした。
ここで先生がたが見てらっしゃるのは、名前や仕事はもちろんのこと、そのかたが社会人としてどのような話し方をするのか、人前で自分を表現したりアピールしたりする能力はどうか、2年間、強い意思を持って学業と仕事を両立させられそうな人か、という、いわゆる「非言語 (non-verbal)」の部分だと思います。
●「これまでの経歴」
提出している書類にも書いてあることですので、それをなぞることにはなります。先生がたも日に何人も面接するわけですし、ひとりひとりの提出書類をそれほど熟読しているのではないと思います。
受験者から直接、対面で聞きたい、というところもあると思います。以前、自己PR文を提出させる理由について、「面接のときに話(雑談)のとっかかりにもしたいから」と当時の研究科長がおっしゃっていたことがあります。
前回も触れたように、ビジネススクールの面接は、18歳ぐらいの人たちが一斉に受ける大学入試とは違って、「落とすこと」を目的としているのではなく、高度な専門性を持った社会人を育てるビジネススクールにふさわしい人を選びたい、ということだと思います。
そのためには、雑談やスモールトークも、重要な要素になります。ビジネスと同じです。
●青山ビジネススクール(国際マネジメント研究科/ABS)を志願する理由
(青山ビジネススクールのFacebookサイトから引用 Quoting from the facebook site of Aoyama Business School)
私の場合は、1)会社法人を経営しはじめて5年目、仕事もおかげさまで忙しくなってきて、会社経営というものをより体系的に学術的にとらえる必要がでてきた。
2)学部では経営・経済とはまったく違う分野を勉強したこともあり、自身の専門性を高めるという意味でも、経営・経済の基礎をケーススタディから分析・研究したいと思った。
3)ほぼ同世代のたくさんの社会人たちとともに学ぶことで、市場や経済の予測、あらゆる業界・企業の業績予想をしてそれらを参考に自社のさらなる発展につなげたい、などと説明した記憶があります。
自分でもABSに入るまで、直感や感覚にだけ頼って経営している、という罪悪感にも似た気持ちをどうしてもぬぐい切れず、このまま突き進んでも大丈夫なのだろうか、と悩んでいました。
簿記は3級を保持していましたが、他社、とくに有価証券報告書を発行しているような上場企業のBSPL、キャッシュフロー計算書が正確に読み込める、というわけでもありませんでした。
入学したあとに同期の仲間たちに聞いてみたところ、「転ばぬ先の杖(同じく会社経営している人)」「インプットがまずは大切」「転職に生かしたい」など、かなりひらたい答えが返ってきました(笑)が、根っこの部分はほぼ同じだったと思います。
(私もさすがに、「MBAを印籠がわりにしたい」とは面接ではいいませんでしたが・・・)
それゆえ、授業以外で「勉強会」と銘打って集まろう、と呼びかけると、大勢の仲間があらゆる集まりに参加しました。それは卒業後のいまでも随所でみられる光景です。
どれが正解、ということはないと思います。ただ、自分が書いて提出した書類との齟齬があったり、ビジネススクールでなくてもよいのでは、と思えるような志願だったり(別の研究科で研究するのが良い場合など)、言っていることの内容に「整合性」がなかったり、理由が冗漫だったりすると、面接を担当される教授たちも納得することができずに合格、とならないのだと思います。
どうしてもビジネススクールへ行きたい、と思われた理由があるはずです。
ご自分のコアな部分にある、感情に根差したもの。
なんとかしたい、とか、このままではいけない、とか、いまのこの状況を変えたい、とか、より高みに行きたい、とか。それを、言語化すればよいのだと思います。
カッコいいこととか、難しい言葉は使わなくてもその思いを率直にひらたく、言葉にすれば、教授たちには届くのではないでしょうか。
ワードに箇条書きにしてそれを面接日までに毎日、会社の行き帰りのときにでも眺めると、だいぶ頭に言葉として残るかもしれません。これは、「キャリアにどう生かしていくか」ということについても同じです。
●学部卒の学位(BA)を授与された米国大学について
Being totally honest here: We
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love the Duck! pic.twitter.com/k3kYrYUI6G— University of Oregon (@uoregon) January 28, 2019
おもえばここで、私の英語力を試していたのかもしれません。青山ビジネススクールの授業では、「講義のすべてが英語でやりとりされる」ものはほとんどありません。ただし、前回もふれたように、
1)配布される資料が英語、
2)教授がコンピュータからスクリーンに映すパワポも英語、
3)アサインメントとして出される書籍も英語、
なんてことは、よくあります。
ひとりの先生は、期末の試験問題も全問、英語でした。私の場合、米国大学留学中からいまにいたるまで、自分の潜在意識の中にかなりの英語を定着させていますので、問題文を理解してそのまま「回答」として自分の中に流れてくる英語を、さらにちくいち日本語に置き換えて答案用紙に記入する、という段階を経ていると脳みそが疲れてしまいます。
問題自体も数学の問題が多くて私には難しく、日本語に置き換える時間を削って、問題と格闘するほうに振り分けたかったので、こちらも「それなら」と、その教授の試験は全問、そのまま英語で回答したことはあります。
「お仕事、待ってまーす!(^_-)-☆」と自分の名刺をホチキスで回答用紙に張り付けて(笑)!!
↑↑↑ホントにやったんですよ~。↑↑↑
英語になってしまった私の面接では、このあたりから雑談のような打ち解けた雰囲気が漂い始めました。詳しくはまた次回、(3)としてつづきます。
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