●小学校で英語教育が2020年から始まります。
現場の先生がたは本当に大変だと思います。
なんでこんなことになってしまったのか、と私も思いますが、とにもかくにも始まるというのでときおり注視してます。
小学校で始まる英語教育の目的は「しゃべる英会話力を身につけること」。
小学校の先生が取得した、「中高の授業(あるいは受験勉強用の授業)を教えるための教員免許」では申し訳ないけど歯が立たないです。
机に向かって勉強する科目=英語、とは違う科目だと思っていただいたほうがいい。
上記、日経新聞電子版2019年3月27日付記事をリンクしましたが、この先生のように、「なんだかわかんないけど、とりあえず答えておこう」はそもそも英語圏の文化にはあまり通用しないです。
とくに米国人などはおもむろに不快感を表す人もいる。
「適当に答えるのはやめてくれ」とはっきり言ってくる人もいます。
分からなければ、「わからないのでもう一回言ってください」と言葉を最大に利用して、自分が完全に、とことん、理解するまで伝えなくてならない。
相手の目をしっかりみながら。
*Could you say one more time?
*Do you mind that I ask you to say one more time, please?
*Sorry, I don’t understand what you’re saying.
etcetc.
あいまいさは通じない。
それが、低コンテキスト文化や言葉を命綱とする社会での言葉、つまり英語の役割。
「低コンテキストvs.高コンテキスト」については以下のサイトで以前、書きました。
●サポート担当者をとことん利用する
上記の日経記事を見るかぎり、Nativeの学生がサポートで入るようなので、とりあえず彼・彼女らをとことん利用しましょう。
遠慮することはありません。
日本、にいるのですから、彼らに日本語を学ばせるぐらいの強さを持って、日本語と英語のチャンポンでやりとりしてもいい。
たいていの学生は、母国の大学で日本語を勉強しているはずです。
彼らにとっても勉強になりますし、児童もNative学生との距離が先生のおかげで縮まって大喜びだと思います。
●恥をかいてOK
間違っていいのです。聞き返していいのです。日本はなんだか、「まちがっちゃいけない社会」、「完璧でなくっちゃいけない社会」、ついでに言うと、「レールから外れちゃいけない社会」。そんなとこありませんか?
人間なんだから、間違ってもいい。
間違い、とはエラーのこと。
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子どもたちも先生に親近感を持つんじゃないかな。
「先生も、いっしょうけんめいになってる。汗かきながら」と。
上の英語の例文を使って、なんどもなんども聞き返してほしい。
ここは日本。
日本語Nativeが、外国語を習得するために英語のNativeに手伝ってもらっている。
だから、自分以外のものから真摯に習おうとする姿勢そのものがエライんだ、ぐらいの開き直りがご自身の自信や能動性につながるはずです。
マジですよ、先生。笑
英語圏や海外の重要な場でいちばんやっちゃいけないことは、「笑ってごまかすこと」。
命取りになることすらある。
女性ならなおさら。「今晩オッケーってことなんだ」と受け取られかねない。
1) リラックス
2) 開き直り
3) Nativeをとことん利用する。
4) 日本語とちゃんぽんでOK
5) 間違ってOK。ここは日本。
6) わからなければ、とことん聞き返す。
そして、
7) ひらきなおり。
具体的な方法については、このブログの「英語(潜在意識を味方につけて)」のカテゴリーで他にも書いてあります。
末尾になりましたが、私がオーストラリア人に「What is your blood type?」などと聞かれれば、私ならこう答えます。
“What??? What is your point??? Are you Japanese???‘Cause your question sounds like Japanese one.”
このオーストラリア人、相当日本での生活が長いのでしょうか。テキストがそう聞くことになっているとすれば、文科省の根本からしてずれてる気がします。
英語圏の人間で血液型を聞いてくるなんて、吸血鬼じゃなければ赤十字の人しかいないと思うんですが・・・