Go Ducks ー小山ケイの「言葉の思い出」

⚫︎Go Ducks ー小山ケイの「言葉の思い出」

私が米国のオレゴン大学に留学していたころ、アメフト部が大活躍で、とうとうローズボール(Rose Ball) へ出ることとなりました。ローズボールは全米の大学アメフトの決勝戦の場です。場所はL.A.。

あるとき、街中を歩いていると、一台の車の窓に貼られたステッカーが目にとまりました。

“GoDucks!”

“Ducks”はオレゴン大学の学生のことです。大学がディズニーにお金を払ってドナルドダック (Donald Duck) をスクールマスコットに使用しているからです。

「へえ。Go.ってどこに行くんだろう?」

スクールカラーのエメラルドグリーンの文字で、黄色地のA4サイズほどの紙に綺麗に印刷されています。

さらにその日から次第に、同じステッカーをつけた車を私はたくさん見かけることとなりました。

街中で、

校内で。

アメフト部がいよいよローズボールに出向く機運の高まりとステッカーの数は比例していきます。

そのステッカーらしきものは、使われているレダリックも色合いもみな、同じです。印刷を生業(なりわい)としているひとによって大量に印刷されていることがあきらか。

そして私は理解したのでした。「そっか。アメフト部を応援してるんだ」。

たった2つの文字で簡単に”Go”と表すだけで、「頑張れ!」となる。

一瞬通り過ぎる車に”Go”の文字が見えれば、「応援してるよ!」と意思表示ができる。

アメリカ英語のシンプルさと単刀直入なフランクさを感じて私はこの表現がとても気に入ったのでした。

⚫︎”Go Ducks”の発音。

1 ゴウ

2 ダッ

3 「K」

4 「S」