今日は、想像力を働かせて、完璧主義者の部下をもったときの対処法などについて書いています。以前、私は「人間は小さなエラーはあって当たり前」と書きました。
●新聞の人生相談に書いてあったこと。「部下が完璧主義」。
某新聞に掲載されていて、読みながらつい、「私だったらどうするかなぁ」と考えた相談だったのでブログに書くことにしました。
内容としては、私とほぼ同世代の役職者からの相談で、位(くらい)と年齢が下の部下がやたら完璧主義者とのこと。
人のあらさがしに余念がなく、その相談者のかたが作成した文書についても細かいフォントや改行場所などをちくいちそのかたに「訂正するよう」指摘してくるのだそうです
(下の分際ですげー。笑)
こういう人間がこの先、さらに上の位に立つと、部下がついてこなくなるのではないか。
どんなふうに指導したらよいか。というのが相談者のかたの相談です。
相談者さんはきっと、柔和で優しく、品行方正なかたなのでしょうね。
私だったら・・・と考えた結果、こんなやり方をすると思います。
部下はAさんです。
1 )Aをとことん利用する。
こまかい仕事はすべて、Aにさせる。
(消耗させるぐらい)
2)「中抜き」する。
3)「うるせー」と一喝する。
「おれのほうがエラいだろうが」
これらは私が実際に行ったことです。笑
順番に説明してまいりましょう。
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1)とことん利用する。
相談内容からすると、Aさんはかなりの文書作成能力を有しているように見受けました。
フォントの大きさ、書体などについて上司である相談者のかたにすらちくいち「こうしたほうがいい。ここが間違っている」と指摘してくるのだそうです。
それに対して相談者のかたは、「そういうものか。ありがとう」とひとまず、受け入れるとのこと。
思い切って、ワード関連の書類作成はすべてAさんを責任者にして任せてしまうのも手だと思います。
権限譲渡ってやつです。
もしかしたらさらに下のほうに、「とんでも部下」がいて、Aさんがそれに手をやくということがあるかもしれない。
というのも、うらやましいくらいに「右から左」、(右耳から左耳へ素通り)ができる若者っているんですよ。
こちらが暖簾に腕押しだと感じるほどに。
先日も書きましたが、誰かに対して指摘したりきつく言ってきたりする人間は、その相手がちゃんと言うこと聞いてくれているから、という可能性はある。
相手がしっかりと理解して受け止めてくれるから、快感を感じてものを言ってくる。
暖簾に腕押しの人間には、自分のエネルギーを消耗するだけですから。
「あれぇ、前回もオレ、間違えましたっけぇ。え~そぉでしたっけぇ。そっかなぁ。間違えたかなぁ。なんかの間違いじゃね?(笑)オレが間違えるのって先輩に責任あんじゃないすかねぇ。いやぁぶっちゃけ先輩、教えかた、ヘタっすよぉ。あ、すぅいませぇん。ついホントのこと言っちゃいましたぁ」
とんでも部下を抱えることになってはじめて、Aさんもわかるんじゃないでしょうか。
「人間、誰もが自分のように『完璧に』ものごとを進められるわけじゃないんだ」と。
相談者のかたが責任をとってくれたり手を焼いてくれたりするからAさんも言いたいこと言って終わってる、というところはあるのかもしれない。
自分が完全なる責任者となったときに苦労を味わうことはあります。
そのほかのこまごまとしたことも彼にやらせたほうがいい。
なにしろ、「完璧に」こなしてくれるのですからこのうえなく重宝な存在となるはずです。
相談者さんにとっても、会社にとっても。
(「もー勘弁してください。ひぃひぃぜぃぜぃ」って相手が泣き出すまで任せちゃいそうだな、私なら)
2)「中抜き」
もともと「中抜き」とは間に入っているビジネス関係者をすっ飛ばして、依頼主と提供者が手を組むことをさします。
商社をすっ飛ばしたり、流通業者をすっ飛ばしたり、紹介業者をすっ飛ばしたり。
経費削減のためです。
それを、完璧主義者の部下にも当てはめるとおもしろいことがおこるはずです。
彼をすっ飛ばして、一番上と一番下が手を組む。
露骨な「仲間外れ」は悪質ですが、さらに下の部下のかたたちが窮屈な思いをしているがゆえにAさんへお灸をすえる、
ということであれば、下の意見をそれとなく聞きとり調査したり、下とはつねに、うまく連携をとれる状態にしておく。
さじ加減が必要です。
優秀な役職者であれば、このあたりのカンはわかるはずです。
AIにはできない「人間関係のさじ加減」。
3)「うるせー」と一喝してみる。
以前、このブログでも書いたのですが、人って他人の大声にはわりと反応するもんなんですよね。
立場がうえなのは、相談者さんです。
完璧主義者のAさん、ではない。
組織社会の日本企業において、部下が上司にちくいち指図するのは上司をめているようにも見える。
人間をAIか機械のように思っているタイプには、その反対の反応を示すとよいことがあります。
人間になりきる。
論理性では解決できない意味不明な態度に出る。
感情に訴える行動をする(どなる、威嚇する、体を大きくひろげる→ 動物の本能だそうです。クジャクや山猿のボス、ゴリラ、などなど)
●操縦術も必要です。人間関係には。そして、とにかく楽しむ。
かぎりある現世での命。いろんなことが「これでもか」というぐらいおこりますよね。でも、それらも楽しめるぐらいになるとかなり上級者クラスの人間になれると思います。
私はまだまだですが・・・。
悪いことが起こった、ように思える裏には、よいことが起こっている場合がある。
これも以前、私はこのブログで書きました。
自分の意識をできるだけ、その「よいこと」のほうにフォーカスさせていくと、それらが必然として起こったということがわかったり(そう、思えたり/見えたり)さらに良いことを引き寄せたりよい案をひらめいたりすることがあります。
不思議ですね。
相談を寄せられた方は、立場が上なのですし、であればパワハラを受けたわけではもちろんありません。
完璧主義者の上司を持つことほど息苦しくて窮屈なことはありません。
よって、
頭を使った操縦術が必要ではありますが、心に余裕をもって楽しく、部下を操縦できる可能性はあるように思います。
なんでも楽しんでやれ。
そんな域に達するよう、私も日々、精進しております。
“「完璧主義者」の部下をもったらどうするか。新聞より。” への2件の返信
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