今日は、一昨日、昨日と書いてきた「日本の組織社会」ついての続きの記事として、日本の組織における決まり事やしきたりについて書いていきます。
<もくじ>
●日本の組織における決まり事やしきたりについて。
●日本の組織の決まり事やしきたりを知るには。対処法。
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日は「徒然なるままにひぐらし。」のカテゴリーで人生ドリルシリーズとして書きました。同じカテゴリーで前回書いた記事は下からごらんになれます。
●日本の組織における決まり事やしきたりについて。
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日本が組織社会であることは昨日と一昨日の記事で書きました。
今日はその組織社会の中にある明確な決まり事やしきたりについて書いてみます。
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私は子どものときから何度となく転校を経験しています。そんなこともあって、日本の組織社会(学校や町内、地域社会)のしきたりや決まり事にはとても敏感にならざるを得なかった事情があります。
大人になってからは大企業の会社員(銀行員)も経験しています。
決まり事やしきたりはあらゆる組織や集まりに多かれ少なかれ存在します。
それがうまく機能すれば生産的な集まりとなりますし、新しく入ってきた人もその組織になじみやすくなります。
たとえば、「新しく入ってきた人には自分から挨拶をすること」という決まりごとがその組織にあるとすれば、右も左もわからない状態の新入りさんにとって、会う人会う人が初めての人ばかりです。そんな人たちから「なになにと申します。よろしくお願いします」と挨拶されれば、何かあったときに挨拶してくれた人たちに尋ねやすくなります。だって「よろしくお願いします」と言ってくれているのですから。
私がこれまでの人生において経験してきた、「組織社会のしきたりや決まり事」について書き出してみますね。すべて、実話ですよ。笑
1) 部署50名前後の湯飲みに毎朝、新人がお茶を淹れる。
そして、次の新人が同期同士で犬猿の仲などでしっくりいっていないときは、そのすぐ上の入社年度の連中が彼らに代わって毎朝、お茶を淹れる。
↓
「私はあの人が嫌いです」と同期を公然と名指しして折れない人間からは朝の負担がなくなり、ケンカもせずにコミュニケーションをとりながらわきあいあいとやっている人間たちは2年にもわたって朝の行事を担当することになります。ゴネ得という言葉をかみしめましたね。
2) 楽器のかたづけはすべて1年生がする(中学の時のブラスバンド部にて。重たい楽器もあるので大変でした)
3) ビジネススクールのある集まりにて。博士課程に新しく入ってきた人間を歓迎するとのことで、その人の懇親会費は参加者が負担することに。まったく見ず知らずの人です。その人とその後も接点が生まれるとは思えない。仕事を紹介してもらえるわけでもない。
大学という象牙の塔は博士課程の人間が神様扱いなのだとつくづく感じましたね。「博士号を授与されることになった人がいるので、その人のために花束を買いたい」と頼まれたこともあります。
(懇親会への参加は理由をつけて断りました・・・)
4) 友人の婚家にて。毎週土曜日にご主人、義理のお父さん、義理のお姉さんなどと一緒に、「ひとり3品以上の料理を作って全員でもちよって一緒に夕食を取る」、という決まりがあるそうです。大勢でいっけん楽しそうですが、料理を考えるのがいつも苦痛、と漏らしています。
5) 銀行員時代に中途入社してきた人から聞いた某地方証券会社の話。
その地方出身者で固められているせいか、東京支店でもその地方出身の人たちがいちばん偉い、という序列があるそうです。びっくりしましたね、その話を聞いたときは。
6) 中学の時の某体育会系の友だちの話。
髪の毛をドライヤーでくるくるに巻いたりきれいにセットしていたりすると、先輩から呼び出されて「生意気だ」と囲まれるのだそう。怖かったです、こんな話聞かされて。私は文化系でしたけれど・・・。
7) 就活大学生さんのリクルート姿。
もはや儀式みたいなものだと思います。
決まり事やしきたりができるのは、次のようなことが主な理由だと思います。
★組織をまとまるため。まとめるため。
★治安・相互監視(地域社会・「隣組」「五人組」)
★上の人間が下を管理しやすくするため。
★序列を守るため。序列を明確にするため。
★相互理解のため(古株のほうから新入りさんに自ら率先して挨拶するよう決められている場合など)
★場合によっては「踏み絵」(大学生の黒いリクルート服など)。
そのほかに思いつく、「日本の組織の決まり事やしきたり」は以下のとおりです。
◆目上の人間は二人称代名詞で呼びつけない。
◆序列が上の人間からの呑み会の誘いは断ってはならない。
◆ゴルフでは序列が上の人間よりも良いスコアを出してはいけない。
◆1年生は上級生よりもうんと早く登校して部室の掃除をする。
◆序列が上の人間からの指図は絶対。
◆日本株式会社という組織では女は意見を言ってはいけない(大げさかな?)。
●日本の組織の決まり事やしきたりを知るには。対処法。
組織に決まり事やしきたりがあっても、それをなかなか気づけなかったり知らなかったりすることもありますよね。わざと教えてもらえない、なんていうひどい目にあうこともありますし・・・。
自分で自分の身を守るために少なくともどんなことをすればよいか。どんな方法を使えば、それなりに決まり事やしきたりが把握できるのか。
私はこれまでこんな方法を取ってきました。
(i) ボスはだれか。組織におけるボスを把握する。
ボス=町内会長、部長、お局、序列のトップ、発言力と影響力のある人間、おやまの大将、ボスザル。
あるいは、面倒見のいいひと、なにかと声をかけてくれる人、懐が深い人、相談しやすい人、がボスであることもあります。良い組織に多いですね。
(ii) できればそうしたボスから組織のしきたりや決まり事をおしえてもらう。
仕事であれば、自分が所属する組織の責任者です。なにかあったときにその人が責任をすべてとる。
まともな組織であれば、その責任者があらゆることを把握しており、それに従うことで組織としての生産的なまとまりが出ます。
(iii) ボスとは直接話をできない雰囲気や決まり事があっりした場合は、それに準ずる立場の人間か、「地頭のいい人間」「人間関係をうまく渡り歩ける人間(いっけん温厚。右から左に流せる人間。コミュニケーション能力の高い人間)」」に相談してみる。
(iV) 影のボスがいる組織もいる。キーワードは「シャドーキャビネット」、「影武者」、「裸の王様」。つねに組織の力関係に心を配る。注意深く観察する。
例)やたら持ち上げる。そのくせ陰で悪口を言っている関係性。
注意したほうがいい理由は、影のボスがある日、表のボスになった場合、そのボスの言うことが掟(おきて)となるからです。
会社組織ではなかなか事例がないかもしれませんが、日本の組織や集まりにはよく見られることです。
派閥
仲良しグループ(女の中高生によくあります)
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“小山ケイの人生ドリル44-日本の組織における決まり事やしきたりについて。日本の組織(3) How to comprehend the rules and custom in Japanese organizations.” への3件の返信
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