今日の記事は、大学生に向けて、就活について書いています。昨日は下の記事を書きました。
●「就活」の形式がどんどん変わりつつある中、夏休みにはどんなことをしようか。
今日のこの記事は、
「いまの学生さん」はもちろんのこと、
将来の学生さんに向けても書いています。
「就活」が「大学受験」と同じく、
多くの若者にとって大きな出来事であることは
日本においてはまぎれもない事実。
自分で事業を興したり、
バッグパック旅行を卒業後に1年間
してから企業に就職、
などという学生さんは数としては少ないのですから、
今日は「それらもやってみましょう!」
というよりは、
既存の企業に就職するという
多くの学生さんに
私の経験やまわりの話などを
お伝えしたいと思います。
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【要点】
1) 会社調べと自分調べ
2) 先輩、実際に勤めている人の話
3) 自分でじっさいに体験してみる。
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1)会社調べは、
資料請求やネット上の情報などから
かなりのことは昨今、把握できます。
それと合わせて、
私がお勧めしたいのは、
企業と自分、それぞれの
SWOT分析です。
経営学部や商学部などでは
取り上げられると思うのですが、
SWOT分析は、
「強み (strength)」
「弱み (weakness)」
「機会 (opportunities)」
「脅威 (threats)」
の頭文字をとった分析方法。
あらゆることに応用が可能ですが、
企業と自分のそれぞれの
SWOTが見えてくると、
相乗効果がありそうな部分や、
自分の頑張れそうな部門、
将来性などが
考えられると思います。
会社調べも並行して行っている
わけですから、
たとえばその会社の「弱み」
が自分の「強み」であれば、
それが自分のアピール部分となりそうか
どうか、
あるいはかえって異端児扱いされて
しまいそうか、
という「裏事情」も
なんとなくわかってくる
ように思います。
自分のSWOT分析は、
就活のためだけではなく
社会で自分の人生をこれから
歩むうえでもなにかと役立ってくれます。
判断基準をご参考までに書いておきます。
★保守的か革新的か。
★社員の出入りがはげしいか
(離職者が多い場合、
どういう理由があるのか?
悪い理由ばかりではなく、
ばりばりベンチャー(もと?いまは大手?)の
リクルート社のように
起業を奨励しているから、という
理由もあります)
★日系か外資か。
2)ひとの話
マーケでいえば「口コミ」みたいなものです。
人がじっさいに体験したり
実感したりしている話は
やっぱり説得力がある。
よく「大学ゼミの先輩の話を聞く」、
なんてありますが、
いまの時代、
ネットにいくらでも
口コミ情報があふれています。
利用しましょう。
3) 自分で実際に体験してみる。
つまり、インターンやアルバイト。
自分の目で見て判断できることほど
大きな収穫はありません。
「これ」という強烈に好きな企業があれば
たとえインターンやアルバイトを
雇っていないとしても
アタックしてみましょう。
若い学生さんの特権です。
おじさんでこういうことできる人、
なかなかいないよ。
コツは、売れる営業マンと同じです。
こういう点では
ベンチャー企業ほど柔軟な気がします。
★何度も何度も、実際に出向いて顔を見せる。
→ ひとは何度も見かける人には
好意を抱きやすいそうです。
★どれだけ「あなた(その企業)」が好きか、
言葉で説得。
★徹底的に相手を調べる。
創業年月日も含めて。
★可能であれば、できるだけトップにアタック。
(まるで洗濯剤。笑)
★(どれほど効果があるかわからないけど)
今の時代なら、SNSでもアタック?
トップにSNS経由でアタックしたら
OKとなった、という話を聞いたことがあります。
でも相手が起業家や社長として
かなり著名な人だったりしたら
「そでにされる」ことはあると思います。
ただでさえインフルエンサーは
いろんなひとから絡まれやすいので。
実際に顔を見せる(会う)>SNS
だと私は思います。
対面は、相手のひととなりがわかりやすい。
●(私の実感やまわりを見ていて)老舗の大企業はやっぱり、保守的。でも、知られていない優良企業はたくさんある。
大学生ぐらいの若い子の「就活」
となると、
親御さんの意向も関係してくるようで、
「この企業よりこっちのほうがいい、
ってお母さんに言われた」
「お父さんに言われた」
なんて話を、大学生の就活中の子たちから
聴くことがあります。
私の就活時代を振り返っても、
社会経験もまったくないし、
判断基準も乏しいなか、
親の意見はやっぱり、大きかった。
それに影響されることなく、
自分の確固とした信念を貫いて
企業を選んだり、
あるいは事業すら起こしたりできるひとは
本当に精神力も知力もあって
すごいと思います。
社会人になってすでに何十年にもなる私から(笑)
いま、
就活している人たちに告げるとしたら、
大手の、東証に上場しているような企業は
一般的には保守的だと告げたいと思います。
企業文化や制度などが、です。
私の友人のなかにも、
超有名企業に勤めていながら、
自分の資格がなかなか生かせなくて
悩んでいる弁護士や
外資系とは名ばかりで、
超大手であるがゆえに
日本文化を色濃く反映させて
管理職はさらに下よりも
さらに上の人間の意見のほうを
尊重して私を守ってくれない、
と不満を抱えているひと
などがいます。
もちろん、「保守的」という
言葉のなかには、
ドライに当日、首をきられたり
しないことや、
社員が家族みたいな組織風土、
年功序列制度(緩いきついはあると思いますが)
なども含まれます。
あるいは、親世代のあいだで
たんに知名度が低い、というだけで
自分たちの世代にはしっかり、
知られている優良企業もあるでしょう。
私の友人の知り合いなども、
「自分のむすこが入ることになった
外資系企業の名前を聞いたが、
どこだかさっぱりわからず、
『おい大丈夫か』とググってみたところ
世界的なIT企業だとわかってホッとした」
と言った税理士がいます。
オラクル (Oracle) のことです。
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— Oracle (@Oracle) 2019年7月17日
これを聞いたとき、
私などは「え、いまどきオラクルを
知らないなんて、もぐりの税理士じゃないか」
とすら思ってしまいましたが(大笑)、
ある一定の年齢より上には
知られていない超世界的な大企業は
たくさんあります。
その反対もあります。
若者の間でもそれほど有名ではない
非上場企業。
老舗もありますがベンチャーもあります。
私の知り合いが大学生のころに起業したIT企業は、起業当初はもちろん、ほとんど知られていない存在でした。
ベンチャーは人を集めるのが大変だとはよく言われることですが、彼の会社の事業の将来性や市場自体の拡大などもあり、すこしづつ、着実にひとが集まっていました。
彼の人がらのよさもあったのかもしれない。
そのあたりのひとの集め方については詳しく聞いた(聞かせてもらった)ことはないのですが、おそらく、学生時代の友人や知人のつてと、その企業がどれだけ将来性があるか、ということを的確に見抜いた若者たちがいた、ということではないかと思います。
あれよあれよというまに大きくなり、あるサービスの提供をきっかけに社名も思い切って変更し、東証にも上場を果たして誰もが知っている大企業となりました。
こういう企業にその企業が無名のときから働くと、いろいろなことができると思うし、ストックオプションなんかもあって一夜で大金持ち、なんてこともある。
つきなみだけれど、「自分のアンテナをびんびんに張り巡らせておく」。
就活先は大企業ばかりじゃないですよ。
“夏休み、就活の準備はどんなことをするか。” への1件の返信
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