【近未来図】「ニューノーマル」と呼ばれる生活やビジネス。”New-normal” in Japan

今日の記事では、コロナウイルスの感染者数が減少したあとに訪れるという「ニューノーマル」とさっこん呼ばれる生活やビジネスついて書いています。

<もくじ>
●「ニューノーマル」と呼ばれる生活やビジネスの近未来図。
●個人がますます「自分の理想の生活・姿」を追求しやすくなる時代に。

このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「新しい生活様式・テレワーク・仕事形態に向けて」のカテゴリーで書きました。働き方改革やリモートワーク・ノマドについて私が思うことについては以前、下の記事でも書きました。

●「ニューノーマル」と呼ばれる生活やビジネスの近未来図。

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今日の日経新聞に、「交通事業から不動産業へ軸足を移していた東急に試練」という記事がありました。

渋谷はIT企業の集積地です。カリフォルニアのシリコンバレーにかけて「ビットバレー」なんて呼ばれることもあります。東急は長年の自社ドメインである渋谷を大規模開発して商用ビルをいくつか建設したのですが、コロナ禍によってIT企業が在宅勤務中心となり、ビルを利用する企業が減少しているとのこと。

渋谷のビル

先日、このブログで取り上げた「セシルマクビー全店閉店」もそうです。

  小山ケイ過去記事】「セシルマクビー全店閉店」

 

セシルマクビー(株式会社ジャパンイマジネーション社の人気ブランド)は長年、渋谷の「東急109(通称マルキュー)」に出店していました。それが、時代の流れとともに閉店せざるをえなくなった。

マルキュー(東急が運営)から撤退するブランドはこれからも増え続けることが予想されます。

 

不動産業だけではありません。

時代がデジタル化、IT化、そしてコロナウイルスの影響などで変化するのに合わせて、需要が増えるビジネス、減少するビジネスと出てきます。

個人の生き方も変わってくる。

今日はさっこん耳にする「ニューノーマル」という近未来にビジネスがどんなふうに様変わりしていくか、考えてみたいと思います。

田町付近

<企業>

★本社所在地や店舗の場所の「価値」が下がる。

→ 在宅勤務が増え、諸々の事情で店舗数も減少。それにより都心の一等地を中心に「空部屋・フロア」が増える。現在すでに始まっている現象です。

★不動産事業の規模が縮小。不動産価格の減少。不動産需要の減少。

★在宅勤務の増加による以下への需要が減少。

1) 化粧品

2) ビジネススーツ

3) 交通費

4) ランチ(外食)

5) 自販機

69 駅の売店

7) 駅構内のカフェ(すでに閉店しているところもあります)

8) 事務用品

★人のつながりは組織から個人へますますシフト。

★組織内の相対的な力学が減少。

★アウトプットの質が明暗を分ける。

★オンラインがますます生活インフラと化す。

★仕事形態もオンラインが中心。

→ ミュージシャンであっても、ライブ活動以上にYouTubeへの動画投稿が生活基盤となる。

★国境の垣根がますます低くなる(オンライン内で)

<需要が増えるもの>

★パソコンと周辺機器

★オンラインショップ

★宅配

★バイク便

★クラウド

★オンライン英会話教室、英会話アプリ

★ゲーム

→いまでもIT、デジタル、ゲーム産業が完全に時流に乗った業界ですが、今後はそれがますます加速することが考えられます。

★「英語」が人生の豊かさを増幅

→ オンラインが生活の中心。→ YouTube, SNS,海外情報。オンラインで一番使われている言語は、英語です。

 

●個人がますます「自分の理想の生活・姿」を追求しやすくなる時代に。

私はかつて、東証一部上場の信託銀行で正社員として、東京駅付近の本社に勤務していました。

その組織人としての数年間の経験から、このブログで私は何度か「日本の組織」についても記事を書いています。

  小山ケイ過去記事】日本の組織社会を理解する(1)

私が平日毎日出勤していた時代は、個々人の能力ではなく、「入社年度」「年齢」によって組織内の力関係がありました。

ペーペーの新卒新人銀行員だった私などは底辺も底辺でしたが、なになに長と付くような上の人は、卒業した大学まで部内で把握されていました。そしてそれによって位も左右されていたように思います。

その人の人柄(の良さ)、仕事の能力(の高さ)、なんてのはあまり意味を成しません。日本企業の中では。

価値観が相対的だからです。

 

けれど、ニューノーマルの時代が到来したら。

 

価値観が相対的なのは組織の「しばり」がきついからです。朝から夕方まで固定された「シマ」で同じ顔触れの前後左右がじっと座って仕事をする。「上座」にはなになに長が決済印待ちの箱に隠れるようにして座っている。

在宅ワークが基本となったら、このシマがまずは消滅します。

そうなると、シマで発言権を得ていた序列が薄れます。そして、それまでは雑談もシマでせざるを得なかったものがオンラインチャットやメールで「自分が話したい人」と話せる機会が広がる。

個人の自由意志に従って。

「あの人と仕事の話をしてみたい」「あの人とアイデアを交換してみたい」「あの人とよりよい在宅ワークについて意見を出し合ってみたい」という意志に従って。

シマや対面で行動をともにしていたときは、組織のしばりに従わざるをえなかったものが、顔を合わせなくなると、自分が本当に接してみたい人、やり取りしてみたい人とつながることも可能になります。あの手この手で。笑

いままでは相手がたとえ性格の悪い人間であっても上司だからと立てざるを得なかったのに、オンラインでの仕事が中心となれば、性格がよさそうな人や相談しやすそうな人、仕事が本当にできる人とだけやりとりすることも可能です。シマという組織だったら「そこ」で顔をあわせてるのだから話しかけられれば無視できなかったけれど。

居留守、仮病、「嘘も方便」、「家族をダシに」等等の手段を使って、パソやスマホの電源を切ってしまえばその上司との関係性も一瞬、ぶっちできる。

もちろん、そこに至るまでの衝突、葛藤、いざこざは考えられますが。

渋谷の空

成果物で能力を判断される(組織の相対的な序列ではなく

★社内政治に左右されにくくなる(在宅勤務が基本となれば顔を合わせない

★オンライン上のやりとりはすべて「記録」される。「証拠」「成果物」

→ 言った言わないの水掛け論がなくなる可能性(とくにハラスメント)。

★デジタル機器やサービスを使いこなせることがビジネスパーソンとしての前提となる。

→ 年功序列制で「上」に安住していた人間が、下克上で退かざるを得なくなることもあると思います。シビアな言い方ですが(トシばかり食っててパソもZOOMアプリも使いこなせない人間に威張り散らされても会社にはなんの利点もありません)。

もちろん、そのぶんセーフティネットは充実させなければなりません。学生さんのオンライン授業もしかりです(収入や生活環境などの個々人の事情によっては、通信料、デジタル機器の購入などへの補助を必要とするかたもでてくると思います)。

★自分が大切にしたい時間・人に自分のエネルギーと意識をより多く振り向けられる。

→ タイムマネジメントの能力は求められますが、それが苦でなければオンライン中心の仕事は自分の人生を豊かに、幸せにしてくれる。私はそう確信しています。

 

例えば:

畑仕事、

親の介護、

障害を持つ家族の介護、

小さな子どもの世話、

パートナー・家族と過ごす時間、

地域コミュニティ活動

ボランティア活動

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