今日の記事では、母校の青学から単位をもって米国オレゴン大学へ編入学して卒業し、15年以上に渡って「サステナビリティ・ESG・気候変動」などに特化した専門翻訳会社を経営しながら再び青学(大学院)へ戻ってMBA(修士号)を取得した私・小山ケイが、セブン&アイの買収について書いていきます。
<もくじ>
●セブン&アイホールディングス買収劇からみる、「これからの日本の大企業」(1)
●7&iは寄せ集め集団。
⚫︎ポテンシャルがありながら低迷する7&iの、「なぜ?」
このブログ「小山ケイ:Feel this precious moment」はいくつかのカテゴリーに分かれています。今日の記事は「英語(線試合指揮を味方につけて)」のカテゴリーで書きました。同じカテゴリーの過去記事は下からご覧になれます。
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⚫︎セブン&アイホールディングス買収劇からみる、「これからの日本の大企業」(1)
あのセブン&アイホールディングス(以外、7&i)が海外企業から買収提案をされる日がくるとは夢にも思いませんでした。
カナダのアリマンタシォン・クシュタール(ACT)社が7&iに対して、6兆円の買収提案を示したとのこと。
ひと昔前の買収提案はたいてい、弱体化して国内では見捨てられたような企業に対して行われたものです。吸収合併として。
だいいち、7&iが抱えるセブンイレブン(セブン)も、もともとは米国発祥のコンビニ。私が日本からの留学生として米国で住んでいたとき、現地のセブンはそれはそれはしょぼい(笑)商品を売っていたものです。どぎつい着色料満載の、いかにも甘ったるそうなお菓子とかソーダとか。品数も少なく、陳列方法なんて全くないように見えたほどです。それを、子会社であったはずの日本側が逆転出資者となって買収した。
今回の買収劇について経済専門家がネットでいろいろ分析しています。
私、小山も思うことを今日は書いこうと思います。
Japanese mega holding company. “7 & i,” is to be aquired bz Canadian ACT with 6000 billion yen.
⚫︎7&iは寄せ集め集団。
もともと7&i自体も、買収を繰り返した「寄せ集め」集団と言えます。あのフランフランやLOFTも傘下に入ってます。「家業」はイトーヨーカドー。一時低迷した時期を私も覚えてますが、福助の再建を見事果たした藤巻さん(弟さんのほう)が鈴木会長からじきじきに依頼を受けて、GMSであるイトーヨーカドーの再建も果たした、と記憶しています。2000年代初めの頃の話です。
寄せ集め集団ですから、業種が多岐に渡る。GMSからコンビニ、ネットショッピング、ファッション、百貨店、銀行業(セブン銀行)、ファミレス(デニーズ)、そして、音楽業界(!!)←Tower Record,
これを一気に手に入れると、カナダのACTも私たち日本の消費者にはあまりなじみのない企業でありながら、いつのまにかACTの商品が日常生活のなかにある、ということになる可能性を秘めています。それもACTにとっては魅力なのだと思います。
上記の企業名から分かるように、7&iが国内のみならず海外の企業を買収してきた経緯があるのです。
つまり、これからの時代、企業は大企業といえども、それぞれ買収を繰り返すことでその規模を大きくさせて国際企業、あるいはコングロマリットとなっていく。
⚫︎ポテンシャルがありながら低迷する7&iの、「なぜ?」
1アパレルを抱え百貨店、GMS(イトーヨーカドー)のコロナ禍による低迷。→在宅勤務やステイホームでよそ行きの服や新しい服、かばん、靴を新調する必要がありませんでした。あの米国の高級紳士服ブランド「Brooks Brothers」もコロナ禍で100年余りに渡る歴史に幕を閉じています(倒産)。
2 デニーズの不人気。→積極的な商品開発や現場の人材開発もなされていないような印象。いち消費者としての小山の感想です。つくりもお味も大雑把でアメリカン。そのわりに値段は高い。
3オムニセブン(ネットショッピング)を導入してしまったことによる、現場の煩雑な業務の増加(注文商品は現場の人が現場からかきあつめます。ここがAmazonとはちがうところ)。それによる離職率の上昇。つねに人材開発(求職情報誌などへの広告費を含めて)に経費や労働力が使われる。
4顧客に寄り添いすぎたがゆえの煩雑さが増加。→たとえば高級衣料品。同じものを着ている人と街中で遭遇するのはヤなものですよね。よって、ZARA同様、デザインをつねに新しくせざるをえない宿命を背負っているといえます。その季のものを翌年へのキャリーにしないよう、マークダウンしてでもその季で売り切る。
5ナナコがPaypay以上にならない。→Paypayの営業マンたちがマンパワーの人海戦術で利用者を順調に獲得してきた話は有名です。ナナコには強力な営業部隊があったか?マンパワーをあなどってはいなかったか?実店舗をもたないセブン銀行をもっとうまく利用してナナコペイ(7Pay)なるものを開発しても良かったのではないか?ナナコアプリは2023年に終了したが、開発部隊にテコ入れしていたか?
6 クレカも同じ。使いづらい。→ナナコ付きのクレカもありますが、一定金額を使わないと年会費がかかる。私も結局、解約してしまいました。
7 物価高による消費者のコンビニ離れ。→スーパーが薄利多売で低価格を追求しているなか、セブンは500ミリの飲み物すら100円以上で売っています。私もよほどのことがない限り、コンビニでものを買う事は無くなりました。頑張って歩いてスーパーとかドラッグストアへ行く笑。
“セブン&iアイホールディングス買収劇からみる、「これからの日本の大企業をとりまく国際環境」(1)7 & i (Japanese mega-holding company)” への1件の返信
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