今日は、長年にわたって数々のビジネスセミナーに出席してきた私の実体験をもとに、ビジネスパーソンにとってプラスとなることや思うことなどを書いていきます。
<もくじ>
●セミナー種類あれこれ
●セミナーに出席して、「なにを得るか」
昨日は下の記事を書きました。
●セミナーの種類あれこれ。
1) 無料セミナー(主催者の営利活動PRが目的)
2) 無料セミナー(行政の啓もう活動が目的)
3) 無料セミナー(すでに入場料を払っている展示会のもよおしもの)
4) 有料セミナー (セミナーそのが営利活動)
5) 有料セミナー (研究機関や学界等の純粋な勉強会)
6) 特別セミナー (友人知人のご招待)
7) そのほか セミナー
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タイトルにもあるように、「ビジネスパーソンが地頭よくなるためのセミナー」を今日は取り上げます。よって、おじいちゃんおばあちゃんが参加する地域センターの無料セミナーや婚活セミナーの類は含んでおりません。
上から順に説明してまいりましょう。
1) 無料セミナー(主催者の営利活動PRが目的)
日経などの大手新聞社などでも頻繁に主催しています。私も何十回、何百回と参加しています。
【利用の心得】おいしいとこどりするべし。
【社会性】役に立った、と思ったら、主催会社にいずれなにかを支払って差し上げましょう。
【地頭の良いビジネスパーソンとなるために】大手企業のセミナーであれば、あちこちでひっぱりだこな著名な人が講師としてくる場合があります。そういう人のなかにはやっぱり、ものすごい空気感や輝き、声の張り、笑顔などをもっている人がいる。
これは生でしかわかりません。聖書にはイエス・キリストに触れようとする病気の信者の逸話が書かれています。「主に触れれば自身の病が癒されると信じた」と。気持ち、わかります。ものすごいパワーの持ち主にじかに触れることで、パワーがいただけます。そして自分も人にパワーを与える人間になれる。地頭の良い人間として。
【注意点】大手企業主催であればごりおしの勧誘はほとんどありませんが、大量のおもたいパンフレットが「お土産」として渡されます。宅配便としておくらないのであれば、覚悟しましょう。笑
2) 無料セミナー(行政の啓もう活動が目的)
環境CSRや持続可能性に特化した専門翻訳会社を20年近くにわたって経営している私ですので、行政の無料セミナーにもさんざん、参加しました。
ちょっとものたりないなぁ、と思うこともありましたが、学者先生がおこしになるセミナーもあり、ご自身の興味に合わせて選択されるとよいと思います。
ちなみに、法人である弊社は年金事務所の「セミナー(というか説明会ですが)」にも毎年、参加しています。後半部分は社労士さんの「相談会」なんてコーナーが設けられたりします。社労士さんもごはん食べてるわけですから、ここで営業活動しなくちゃ、ですよね。無料といえども「士業」のかたがたにはこういう場でよくお目にかかります。
地頭の良いビジネスパーソンとなるために】高度な内容を扱うセミナーに出席しましょう。そして、ネットワーキングの場があればこちらも出席します。はずかしがらずに。おもわぬかたとお近づきに慣れるチャンスがあります。
3) 無料セミナー(すでに入場料を払っている展示会のもよおしもの)
無料のようですが、入場料は支払っています。よって、展示会主催者(出展者というよりも)によるセミナーは、その業界関係者にはコアな情報が提供される場となることもあります。そのおかげで私はビルゲイツのセミナーに行けました。
地頭の良いビジネスパーソンとなるために】できるだけ、PRものではなくて業界全体の将来を検討するセミナーを選びます。より普遍性のあるテーマのセミナーに出席すれば、財産となってご自身のビジネスにも+の影響を与えてくれます。じっくり選びます。
4) 有料セミナー (セミナーそのものが営利活動)
主催者側が営利目的でお金をとるセミナーがあります。その効果のほどは人それぞれだと思います。
何十万とする私塾に通ってそこでひらかれたセミナーには、知的好奇心が刺激される著名な方々のものがありました。ただし、その塾自体の「効果」は正直、ハテナです。ビジネスマインドが養われた点は良かったと思いますが。
地頭の良いビジネスパーソンとなるために】高ければ効果があるか、といえば上記の通り、人それぞれだと思います。ただし、ものすごーく「長い目」でみたときに、そのときのセミナーがいまになって肥やしとして役立っていてくれたり、おもわぬ「引き出し」となってくれていたりします。
あまりせっかちに結果をもとめるのではなく、長い目で考える、のも地頭の良さだと思います。
5) 有料セミナー (研究機関や学界等の純粋な勉強会)
お金を払ったので必死に勉強しようとします。笑 集中力の度合いが違います。
【地頭の良いビジネスパーソンとなるために】
こういう場で軽食付きのネットワーキングの場が提供されたりします。ぜひ参加しましょう。それも、いままで話したことのない人や、自分とは毛色が違いそうな人とお近づきに。人脈や自分の世界そのものがひろがります。お金を払ってきている人たちですから、興味や研究対象もだいたい同じような人が多いですし。
*無料の異業種交流会だと、売りつけようとする人たちの集まりとなることが多いです。情報交換のための交流会というよりは残念ながら、「自分の売り込み大会」となる。交流会はできれば、「お金をはらうもの(それも高額な)」のほうが実り多いですよ。私の長年の経験から。
6) 特別セミナー (友人知人のご招待)
友人知人が参加している学会や業界団体などのセミナーに無償でよんでもらえることがよくあります。直接的には自分のビジネスや業界には関係ないのですが、セミナーそのものは学術的だったりかなりマニアックでコアな情報を取り扱っていたりするので、それはそれで勉強になります。
【地頭の良いビジネスパーソンとなるために】4)と同じです。長い目で考える視点が得られます。
7) そのほか セミナー
海外セミナーはネットワーキングの場が華やかですよね。身ぎれい小ぎれいで表情豊かな表現力のあるトップビジネスパーソンたちが集う会は多い。世界的な流れの最先端に触れられることもあります。
でもいまの時代だと、TEDやwebinarなどの海外動画でも、日本にいながらにして相当濃い勉強の時間と情報が得られます。上記の1)2)のオンライン版といってもいいと思います。バックに世界的な大手企業がついていてくれると、講師もすごい人が登場したり。
【地頭の良いビジネスパーソンとなるために】英語力があれば、世界発信されている英語による動画でもじゅうぶん、実り多い勉強ができますよ。今の時代。
★英語力を磨く(動画を理解するために)。
★静かな場所でじっくり、集中して、見る。「参加者」として。
★内容だけではなく、講師のプレゼンテーションからも学ぶ(上手な人が多い)。
●セミナーに出席して、「何を得るか」
それぞれに目的があります。そしてご自身にも目的があります。それらをかち合わせて(?)、「得点の多いところ」に出席するのがよいと思います。私はそうしています。
まさに、「ゲーム理論」です。
さまざまな選択肢を頭で考えて、できるだけ効率がよくて得点が高いところ、自分が実りある多くのものを得られるところ、に出席することがまずはビジネスパーソンとしては基本だと思います。
ご自身がご高名な方、「インフルエンサー」であれば、それだけで名前が利用されることもあるかもしれません。「有名なだれそれが出席した。興味を持ってくれた」とか。けれど、私を含めてたいていのかたは無名です。そして自由があります。
ゲーム理論についてはまたいずれ、書いてみるつもりです。
“ビジネスセミナーの選び方・地頭(じあたま)の良いビジネスパーソンとなるために。7選(私の実体験から)” への5件の返信
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