今日はビジネスパーソンだけではなく、「現世のお仲間に向けて」という不思議な視点で書いています。
●気持ちに波があるのは当然です。それをいかに日々、フラットにしていくか。
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以前もこのブログで、「気持ちをいかにフラットにしていくか」ということについて私は少し触れたことがあります。
今日はより具体的なことを書いていこうと思います。
日々、フラットな状態を保っておられるかたはほとんどおられないと思います。世界中のどこを探しても。フラットな状態とは「悟った状態」なのだから、仏教でいえば「涅槃=死」ってことではないのかな、と私は理解しています。
フラットにならない原因にはこんなものがあるのではないでしょうか。一例です。
★「自分にかかわれ。大変な思いをしている、この俺・あたしにかかわれ」とわざと負のエネルギーをぶつけてくる人間に振り回される。
★はやりの「マウンティング」される対象となっている。
★家族のことで悩んでいる。
★さっき駅でぶつかられてカッとしている。
★同僚から悪口を言われて萎えている。
★あるいは持ち上げられた経験からいっきに、急下降する経験(気持ちは上下しています)
数え上げたらきりがないですよね。
そして私も日々、気持ちがさまざまに上下しています。笑 若いころと比べるとだいぶ、気持ちの波はなくなりましたが、それでもさまざまに「これでもかー!」といろいろなことがやってきます。まるでもぐらたたき。
つい最近は、仕事部屋の電気がなぜか、「点いては消える」というへんな現象が。ポルターガイストか?と冗談で思ったりしましたが、いろんなことが毎日やってくることにイラっとしつつ、結局、電気そのものをシーリングからスタンドに変えました。行動するしかありませんので。
10代のころに出会ったヨガや古寺に座禅を組みに行って教えていただいたこと、世界中のYouTubersなどからおしえてもらったこと、そして自分自身で「人生のPDCA」を散々繰り返して成果を感じたことなどを総合的に組み合わせたものが、以下の方法です。
1) 自分の心のもやもやをとにかく文書にしてしまう(これは以前ブログで書きました)
2) 人間関係が原因なのであれば、相手に徹底的に「イタコ」する。そして解決策をそれまでの自分の経験のなかにある「引き出し」から取り出してみる。
3) お医者さんや処方薬が必要なときもあるかもしれません。あるいは自分自身の体調がすぐれないことが原因かも。天気も気分に左右します。その外部要因を探ってみる。自分自身の落ち度ではまったくなく、それら外部要因が原因であれば、対処法もかわってきます。
4) 自分の気持ちが落ち着ける場所や環境に避難して、原因を考えてみる。
5) 深い腹式呼吸をする(これも以前、ブログで書きました)
6) 自分自身ではどうしても解決できないことがあります。派閥争いに巻き込まれたり、八つ当たりの対象になったり。性格が温厚で優しい人は八つ当たりの対象になりやすいですよ。相手も「仕返しされないし、逆恨みもされない」と思ってるふしがあるので。
7) 逃げるが勝ち。とくに組織社会の力学が原因の場合。
8) 縁を切る。フェードアウトする。
3)については、たとえば私などは曇りの日に気圧が変わるせいか、眠気に襲われたり気分が晴れなかったり頭痛がひどくなったりします。自分で天気を変えることはできませんし、専門家に聞いたところでは、目の中に光を当てることで気持ちをポジティブにさせるためには、野球場のライト級のものすごい照明が必要なのだそう。
なので私は、市販薬に頼ったり、大好きなのりのりのダンスミュージックやロックを聴いたり歌ったり、高額でもゆっくりできるレストランへ気晴らしにいったりして気分をフラットな状態まで戻すようにしています。
元来、明るく楽しいことが好きな人間なので、虚無主義とか退廃、で心をフラットにする方法は、私には残念ながら効果はありません。「どうせいずれ死ぬ身なのだからいっさいは無」みたいな方法。うぇ・・・。
●青山ビジネススクール(青学)にて。一緒にいるだけでとにかく疲れるかたがいました。
母校青学の「青山ビジネススクール」で勉強していたとき、一緒にいるとえらく疲れる人がいました。より正確に言うと、「自分のエネルギーが彼女によってすべて封じ込まれて、彼女の巨大なエネルギーに取り込まれるような感覚」に襲われるのです。それゆえの疲労感です。
まるで、彼女の前世は戦国時代のどこかの武将で、彼女はかならずトップにいてまわりがかしづいているような雰囲気。あるいはどこかのお姫様。
ああいうタイプはめったにおめにかかりません。性格が悪い、というのとも違う。こどもっぽい、というのとも違う。なんというか、たとえるならば、ひな壇に上ってる大勢の芸能人のなかから「私が一番!!」と主張しているタイプ。
あるいは女優さんでつねに主役をはる(はろうとする)タイプ(って、これはまったく私の勝手な想像なのですが・・・。スミマセン、女優さん。笑)。
そういうかた、身の回りにおられます?私もこれまでの人生において、彼女のようなタイプに出会ったのははじめてでした。
彼女と接触するにつれて、私がどう気持ちをフラットに保つ方法をとったか。では具体的にお話ししてまいりましょう。
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それまでされてきたお仕事の経験のせいか(詳しくは割愛させていただきます。誰がご本人かわかってしまいますので)、表情もとても明るく、人柄も話しやすい雰囲気で、いつも人が周りにいるような雰囲気の女性が彼女でした。
でも、彼女のことを表する表現は、「まるで帰国子女みたいだね」というもの。私もさいしょそう思いました。自分の友人たちにも帰国子女がいたので、彼女の雰囲気とはまるで違うということがわかっているのに。
たとえばこんなぐあいです。
教授が説明していると、自分対教授のマンツーマンで授業が行われているかのように、合いの手が入ったり(笑)、理解不能な笑い声がとつぜんおこったりするのです。彼女から。
「うんうん、そうですよね!わかりますわかります!」(と大勢が参加している授業中で突然合いの手が入る)
「あっははー」
これまで私を含めて、私のまわりの人たちは、人が話をしているときは、その人の話に静かに耳を傾けています。その話が話者による論文の説明や専門的なことの説明であればあるほど。
もちろん、話し手がとても感動的なことを言ったり、深い話をされたりしたときは感極まって「あー」とか「うーん」とか、ため息や感動のあまりのうなり声のようなものを発します。私もそうです。
けれど、明確な大声で合いの手を何度も入れたり、笑い声を意味不明な場所でいれたりする彼女はまるで、自己顕示欲のためにそれをやっているのではないか、と疑ってしまうほど、周りの反応を意に介していないのでした。
とにかく、すべての話題を自分で「食っていく」。そう、食っていく、という表現がとてもしっくりくるような物言い。彼女は、自分の名前がついた冠番組を持っている司会者なのです。
そうすると、こちらは話者の話に耳を傾けているのに、彼女の思考や意見がつねに割り込んでくるような感覚に襲われる。彼女がいるときはその場は彼女色に染まる。
少人数で話をしているときも、自分の話題が中心。そして最後には「あー今日も自分のことで喋り倒した印象ですね」と付け加える。それが正しいことだと信じているかのように。
あるいは、私がなにか発言すると、「なんでそんなことをあなたが知ってるんですか」と非難がましい口調で言ってみたり、同意ではなく、批判や非難が飛んでくる。
次第に私は疲労感を感じはじめました。気持ちがなんだかとてもぐしゃぐしゃとしながら。
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電話を開発した米国のベル研究所がコミュニケーションモデルを作ったのがもう100年以上まえになるはずです。そのコミュニケーションモデルのなかに、「ノイズ(noise)」という要因が入っています。
noiseとは文字通り、「雑音」のことです。電話の性能が悪かったときには雑音がはいったものでした。それをベル研究所ではnoiseと言った。そしてこれは、人対人のコミュニケーションでも利用されます。
私には彼女の発言はnoiseでした。誰かの学術的な発表を熱心に聞いていても、彼女の平易な言葉がつねにカットインしますし、自分が何か言えばプラスアルファの面白い意見を言ってくるのではなく、もぐらたたきのように意見をつぶそうとする。
新規性があってインスピレーションが得られる目新しくて面白いアイデアを言うのなら、「こいつただもんじゃないな」となって私も彼女の言うことに耳を傾けるのですが、言ってることはいつも「合いの手」の域を出ない。相手の言ったことを重複して言ってみたり(だから、内容には意味がない)。とにかく「言うが勝ち」と信じて疑っていない。
私がとった対策は以下のとおりです。もしあなたが、私と同じように、「前世は戦国時代の武将」な人に気持ちをかき乱されているのであれば(笑)、ぜひ試してみてくださいね。
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1) 自分が彼女の何に対してもやもやとしているのか、ワードにひたすら書き出す。
2) 彼女のどういう「発言」が自分にとって「noise」だと感じるのか。
3) 彼女の目的はなんなんだろうか、よく考える。
4) そこから私が得るものは何か?(得るものがなければ一緒にいる理由はない)
5) 逃げるが勝ち。自分の大切なエネルギーと時間、自分が使いたいと思うことに完全に集中する。
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いちばん時間を割いたのは 1) でした。たしか、半日近くかかったような記憶があります。とにかく、ものすごいエネルギーの消耗とフラストレーションを感じましたので。彼女と一緒にいると。
視覚化されると問題点が明確になりますし、それゆえ2)-5)の解決策もするすると「降ってきました」。はやりの「マウンティング」もありました。「あの発言はマウンティングだよなぁ。わざと否定して、自分のほうが正しい、と全員のまえで訂正する」。
おかげさまで、現在の私はすっかり、自分の余りある巨大なエネルギーを自分が心から望む方向に振り向けることができました。
けっきょく彼女の言動の理由は、「やっぱり彼女の前世は戦国時代の武将だから」です。大笑
そう思うとすごーく、気持ちが楽になります。そういう「だまし」も、テクニックのひとつですよ。「だまされた」と思ってやってみてくださいね!この世は他人も自分もだましだましです。
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